◆毎年この季節になると思い出すことがあります。はるかかなたのことなのだけれど、いまも心に生きつづける・・・・・・。やっぱり今年もアップします。
http://www.hana300.com/ume000.html
○YAMA 先生には、○十年も昔、中学の三年間を教わった。
専攻が心理学であったせいか、難しい年ごろの生徒たちの心をよく理解し、導いてくださった。
公立高校の入試の前日、ホ-ムル-ムの時間にみんなで歌をうたったことが、いまも忘れられない。
先生は音楽室から、オルガンを運んでこられたかとおもうと、
「さあ、みんな、大きな声を出して」
と、気力のこもった口調で言われた。
私たちは意表をつかれながらも、曲に合わせてうたいだした。
「水がめ」や「もずが枯れ木で」など、何回も斎唄や輪唱をつづけているうちに、気持ちは清々しく穏やかになった。緊張感がほぐれ、クラス全員の気持ちがひとつになっていった。
♪水瓶の 水のおもてに
夜はふけて 星のひとひら
ゆれもせで ゆれもせで
浮く
毎年入試のころになると、あのときのことを懐かしく思い出す。
いつだったか、先生に当時の話をすると、
「そんなこと、あったかやあ……」
すっかり忘れておられる。
クラス担任だけでなく、授業は社会科を教わった。
そのオ-プニングに話される「ニュ-ス解説」も楽しかった。
また、心理学の研究をされていて、月に一度は、数字がいっぱいに並んているクレペリン検査を実施された。
みんなは、この検査を死ぬほど嫌がっていた。家庭訪問のおりには親たちから、「娘が二つ嫌なことがあると言っています。ひとつは生理で、もうひとつは、クレペリン検査だ」と、よくこぼされた、という話をあとで笑いながらなさった。
先生は中学校の校長を最後に教職から身を引かれたあと、教育委員会の仕事にたずさわられた。現在は長野県の佐久に住まわれ、たいへん元気で俳画や老人会の世話をされている。 ( 2000・9・14)
***
○YAMA 先生には、○十年も昔、中学の三年間を教わった。
専攻が心理学であったせいか、難しい年ごろの生徒たちの心をよく理解し、導いてくださった。
公立高校の入試の前日、ホ-ムル-ムの時間にみんなで歌をうたったことが、いまも忘れられない。
先生は音楽室から、オルガンを運んでこられたかとおもうと、
「さあ、みんな、大きな声を出して」
と、気力のこもった口調で言われた。
私たちは意表をつかれながらも、曲に合わせてうたいだした。
「水がめ」や「もずが枯れ木で」など、何回も斎唄や輪唱をつづけているうちに、気持ちは清々しく穏やかになった。緊張感がほぐれ、クラス全員の気持ちがひとつになっていった。
♪水瓶の 水のおもてに
夜はふけて 星のひとひら
ゆれもせで ゆれもせで
浮く
毎年入試のころになると、あのときのことを懐かしく思い出す。
いつだったか、先生に当時の話をすると、
「そんなこと、あったかやあ……」
すっかり忘れておられる。
クラス担任だけでなく、授業は社会科を教わった。
そのオ-プニングに話される「ニュ-ス解説」も楽しかった。
また、心理学の研究をされていて、月に一度は、数字がいっぱいに並んているクレペリン検査を実施された。
みんなは、この検査を死ぬほど嫌がっていた。家庭訪問のおりには親たちから、「娘が二つ嫌なことがあると言っています。ひとつは生理で、もうひとつは、クレペリン検査だ」と、よくこぼされた、という話をあとで笑いながらなさった。
先生は中学校の校長を最後に教職から身を引かれたあと、教育委員会の仕事にたずさわられた。現在は長野県の佐久に住まわれ、たいへん元気で俳画や老人会の世話をされている。 ( 2000・9・14)
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きっと今も、日本のそこここに、そんな先生たちがいてくださるのだと思う。
(去年のアップhttp://blog.goo.ne.jp/rupinasu-3/e/2ed1ef5ae49fd3839148dea2087e75cc )