「快走爛漫Ⅱ」

アウトドア大好き人間です。 (since2005.10) 

12/30(金)  赤岳 (八ヶ岳)

2011年12月30日 22時55分57秒 | 山歩き
 本日は八ヶ岳の主峰、 「赤岳」  に登ってきました。  

 2年前に登った時はガスガスで見渡し効かずでした。  はたして今日はどうかなーと、 リベンジです!

 昨日の行道山トレーニングを終えて帰宅。 その後今年最後にもう一度高い山に登りたい、と思うように
 なり即準備を整え夕寝。(決まれば行動は早い)  そして22時起床後自宅出発、 行先は八ヶ岳の主峰、赤岳。

 「2011年 登り納め」

 いつものように下道で。。   通い慣れた秩父から甲府への道、 そしてR20を長野方面へ。
 真夜中の雁坂峠はマイナス8℃だった。  橋上の路面凍結を懸念しゆっくり走りました。
 甲府からはR20を小淵沢周辺で右折、 3時過ぎ、登山口である美濃戸口(みのとくち)駐車場着。

 この先の林道を行った所にある大駐車場までの道のり(林道)でスタックしそうだったので美濃戸口Pに停めた。

 

 ここから真っ暗な林道を約40分歩き赤岳山荘着。
 

 暑いー  (爆)
 

 おお!   久しぶりだ象ー。   (^^;
 

 まだ真っ暗です。
 

 南沢を歩く。  川は完全結氷。  寒かったー
 

 大同心、 小同心。   あそこを登るのは超エキスパートの方たちのみ。     
 
 
 柏原新道のMさんは、 以前ここをバリルーで攻めていたそうな。  (冬場の八ヶ岳がホームだったそう!?)
 しっかし、、    山ちゃんといい、 Mさんといい、、  エキスパートの方たちばかりです。
 そこへいくと僕は普通の山登ラー。(笑)   毎週地元の低山でトレーニング、 そして全国の山へ出掛けている。
 ま、 いまのうち(?)はそれでよし。   百名山が終わったら気に入った山域をじっくりと味わう予定。

 ちなみに山ちゃんは今日から北アルプスに入り、 明日槍ヶ岳登頂アタックをかけるそう。    スッゲーどん。

 今日は晴れる予感。    
 

 行者小屋到着。    ここでおにぎり休憩後アイゼン装着。   
 
 (この作業中に指がちぎれそうになるほど冷たかった。 ←今後の課題。    小屋に入りストーブで温めた)

 キャンパーたち。   皆強いなー    (今朝の起きがけの気温はマイナス21℃だったらしい)
 

 見晴らしのいい場所でパチリ!   その後 文三郎尾根へ。
 

 本日のコース・・    南沢 ~ 行者小屋 ~ 文三郎尾根 ~赤岳山頂 ~ 
             地蔵の頭 ~ 地蔵尾根下り ~ 赤岳鉱泉 ~ 北沢で帰還。

 こうして見ると急やね。   それでも鎖や階段が出ていた。  (夏場と同じで登り易い)
 

 この辺から段々風が強くなってきた。   (八ヶ岳は強風突風で知られる)  
 

 分岐まであとちょっと。    ここでは強風というより突風吹き荒れるって感じでした。
 

 「バババババッ!」  という音と共に、前後左右から風が体に当たる。

 この辺は斜面上吹きさらし。 ちょうど僕がいた場所は掴むもの何も無し。 バランス崩したら谷に真っ逆さま。

 僕を含め前後数人が同じように耐風姿勢。    ただただ下を向いてジッと耐えるのみ。      
 
  斜面は固い雪とアイスバーンのミックス、 アイゼンの刃を思い切り蹴り込み差し込んだ。

 分岐着。   氷のつぶてが防寒具の隙間から入ってきて顔が痛い。
 

 強風突風の稜線を耐えながらも前へ進む。 そうすると岩場の下に着いた。 この岩場を登り切れば頂上だ。

 ここからの眺めはスゴカッた。  富士山がドーン! と。。   (手袋外して写真撮る余裕全然なし (笑) )
 
 気をつけてください。  
 

 皆さん完全防備です。
 

 この前の赤城山では少々オーバースペック気味だった僕の装備。  ここ本チャンの山では赤子同然だった。

 皆さんの装備たるや・・  ご夫婦や二人連れの場合ほぼ80%アンザイレン(お互いをロープで結び確保している)、
 その他フェイスマスク、 ハードシェルズボン、 二重手袋、 体の各所に付けたナスカンやロープで荷物を固定、
 刃先鋭いアックス&クランポン、 よく使いこなしたであろう一昔前のピッケル(見ればわかる)、 etc・・

 この場所は生半かなヤツが来る場所じゃない。 素人な僕はその厳しさに直面し改めて安全に対する意識付けをした。

 あっ、 そうそう、、   スカート履いた山ガールもいなかったっス。

 落ちたら、、  くわばらくわばら・・。     全体を通して12本アイゼンの恩恵にあずかった。
 

 融合待ち合い中。  すごく狭い。  こういう所ではどうしても渋滞する、 安全第一だ。
 
 (夏場とは違い勝手に 「先行きま~す」 なんて誰も言わない。  言わば全員が了解している、 そんな感じ)

 遠くに、、    「富士山」 
 

 あと少しで頂上だー!   どうよこれ、 この青空。   これって運がいいのか僕が超晴れ男なのか・・。 
 

 で、登ってきた下を覗き込む。     足元余裕なし。   よくこんな所登ってきたなあ。。
 

 もう少しで頂上です。
 
 

 ハイ、 リベンジ大成功!!
 

 大快晴!   極寒だけどチョーいい天気!!   360度遮るモノ無し!!!     

 ここ数日暖かいのかヤマレコ確認していたエビの尻尾は皆無だった。  と言っても今の気温はマイナス14℃
 (興奮していたせいもあり、 さほど寒さは感じなかった)

 

 

 長居はできない。  写真数枚撮り下山開始。   
 (ホント言うと下山が怖かったので前後に人がいる時を見計らって下り始めた。 ←単独行&素人のため見届け人確保)

 この下山コース、 正直ビビリました。   雪は風で飛ばされ全面アイスバーンの急斜面。
 
 (写真を見ると簡単そうだが実際歩いてみるとへっぴリ腰。  でも一歩一歩注意しながら下りた、それで良し)

 びびりまくりブー♪    (写真撮ってる手はあまり感覚無し)
 

 ここで落ちたら即アウト!!    左から右へと強風が吹いている。  
 どうせ飛ばされるなら右下にある清里清泉寮まで飛ばしてちょーだい。  
 おいしいアイスクリームが食べられるしィ、、  みたいな。。 (爆)

 やっとこさ赤岳展望荘到着。
 
 (風車が1個壊れていたゾ)

 ここから地蔵の頭までちょっといやらしい場所(きわどい稜線跨ぎ)を越える。

 「おひさしぶりです」
 

 最後の景色を楽しんだ。。
 

 ここからの下山コースも急だ。  深呼吸して降りはじめた。 (最後まで絶対安全に)

 ここまでくれば一安心。。    「ホッ・・」
 

 左に行者小屋、  右に赤岳鉱泉の小屋が見える。
 

 樹林帯に入れば風も止み怖いもの無し、 サクサク下った。 (笑)

 行者小屋まで下りてきました。
 

 この分岐の場所で一休み。   ここまで緊張の連続だった。  今日初めて気が緩んだ。  
 少し冷めてしまった家から持ってきたお湯と半分凍ったアンパンを食べた。  そのアンパンはウマかった。。
 (おにぎりは完全に凍るので食べられない、持つならパン類がいい、 と教えてくれた山ちゃんの顔が浮かぶ)

 赤岳鉱泉小屋へ向かう。

 大同心、 小同心がすぐそこに・・。   (ダイドウシン、 ショウドウシン)
 

 この辺でヘリが長い時間をかけて右往左往していた。   遭難があったのかもしれない。

 樹林帯を下ればやがて赤岳鉱泉小屋だ。  そこには数々のテントが張ってあった。  年越しライブかな?

 

 名物、 アイスキャンデーも見事に増殖中。 (笑)
 

 おっ!  やってるやってる。。   ダブルアックスのカマキリくん、 頑張ってちょ。
 

 あと少し、  無事帰ろう。
 

 長い長い林間コースを歩きやっと南沢と北沢との分岐着。   「ふう、、、 無事帰ってきた」
 

 赤岳山荘前に置いてあった 野沢菜を購入。  (一包み500円)
 

 今朝通った時より暖かいね。
 

 野沢菜を買ったら野沢菜を出してくれた、 嬉しかった。  (赤岳荘の中に入れてくれストーブ当たらせていただいた)

 びふぉー    (半分シャーベット状の野沢菜と、少々ぬるかったお茶のミックス(笑))
 
 この何気ない  “御もてなし”  がまた良いではないか。      ありがたく頂載しました。

 これがまた 「ウメェ」 のさ。    生き返った瞬間。     (^^v

 あふたー
 

 ここで小休止後あの例の林道を下る。   最後の試練である。

 「今日はぁ、、  歩いてぇー   帰ろう♪」

 今朝歩いた時は真っ暗で何も見えなかったが、 こうして昼間見ると綺麗な林間だった。
 歩いていると上の駐車場に置いたクルマが時折僕を抜かして行く。  のんびり歩きました。

 そして無事登山口到着。

 “美濃戸口”   
 

 「さ、 帰ろう。。」
 


 今年最後の山行はサイコーでした。      2011シーズン、 これにて終了。  

 以上です!!


  THE 八ヶ岳
 


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 Special Thanks.    For 山ちゃん。

 事前に行程時間を確認。 「美濃戸を5時に出れば15時前後には帰って来られる」  と。
 僕の足でも十分可能な時間軸でした。  (暗くなったらヘッデン点ければよしと無理せず安全に歩いた)

 お陰様で10時間の冬山行を無事に終わらせることができました。

 僕の雪山の師匠、 山ちゃん。  
 彼は今、 北アルプスに入っています。   安全無事に帰ってきてください。。


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