「快走爛漫Ⅱ」

アウトドア大好き人間です。 (since2005.10) 

飯豊山  Vol.1

2012年09月10日 23時27分56秒 | 山歩き

 「飯豊山」 

 飯豊が信仰の山となったのは、 米沢盆地や会津盆地から、 越後の平野から、 遥かに望まれる高峰だったからであろう。
 東北では鳥海山に次ぐ高さを持っている。 しかし奥の方に存在する山であるから普通の旅行者が
 この山を眼で捕えるのは難しい。
                                深田久弥 「日本百名山」 より抜粋引用。

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 9/7(金) ~ 8(土)    飯豊山に登ってきました。    飯豊山は奥深かったです。


 9/6(木)  仕事を終え、そのまま福島県山都(やまと)の飯豊の湯の駐車場で車中泊。

 9/7(金)  沢入地区奥の林道先の御沢キャンプ場にクルマを置き、 5時 登山開始。

 この時間真っ暗闇でチョー怖かったっス。     あの真っ暗闇に突っ込みます。
 
  (写真はストロボ撮影です。   ストロボ無かったらこの時間の森は真っ暗です)

 しばらく林道を歩き本当の登山口着、 そこからいきなりの急登となった。
 下十五里、 中十五里、 上十五里を汗だくで登り水場で休憩。

 

 こんな道を登って行きます。    (雨が降れば一気に流れ落ちる雨水の通り道)
 

 ここの水は冷たくておいしかった。    2リットル補給した。
  
 (これが最後の水場になることはこの時点では知るよしもなかった)

 やっと開けた場所に出た。   右の稜線を越えて行く。   まだ飯豊本山は見えてはいない。
 

 後ろを振り返る。     雲海(雲海下は喜多方、会津若松)の先に会津磐梯山が見えている。
 

 前を見ればこれから登る剣ケ峰が・・。    鎖もありヤセ尾根で結構危険な岩場でした。
 

 

 こんな尾根を登って来ました。
 

 ちょっと登って最初の避難小屋の三国避難小屋着。(勿論無人)    5分休憩。
 

 先へ進みます。

 で、 登ってきた稜線です。   中央が三国避難小屋。
 

 ここから岩場、 草むら、 灌木、 切れ落ち箇所ありの稜線を越えて行きます。
 しばらく行くと二番目の小屋、  切合小屋着。(きりあわせこや)  ここの水場(沢)は枯れていてダメでした。
 それでも喉カラカラだったため小屋前にあった雨水を溜めた容器(中に虫の死骸あり)の水の上っ面を手ですくい飲みました。

 旨かったー!!  (爆)         (持参の水残量は1.5リットルだったので なるべく温存したかった)

 切合小屋。
 

 あぢー!       寝不足もあってか今日の暑さは辛かった。。
 

 この斜面、 これがなかなかきつかったです。
 

 コースは、、   草履塚 ~ 姥権現 ~ 御秘所という場所を過ぎ飯豊本山を目指します。

 悲しい伝説が残る有名な姥権現。
 

 御秘所の岩場。    右側は数百メートル? スッパリ切れ落ちている。
 

 振り返ります。    左奥の尾根をずーっと歩いてきました。
 

 斜面を乗っ越すと・・   やっと本山(ほんざん)避難小屋が見えてきた。   
 
  手前の広場が一ノ王子という場所でキャンプ可能な場所。 (飯豊山は国立公園のため基本的にはキャンプ不可)

 本山避難小屋。
 

 この小屋の裏手(北西方面)に飯豊本山頂上があります。 

 飯豊本山頂上です!!
 

 

 本当はこの先にある御西(おにし)避難小屋まで行き、その先の大日岳を往復し御西避難小屋泊が本日の目標でした。

 がしかーし!!   今日は本当にバテた & 頭上はにわかに曇ってきて今にも雷雨になりそうな雲行き。
 なので時間的には早いが大日岳は諦め、 ここ、 本山避難小屋に泊ることにしました。

 小屋は今のところ僕一人。 きっと今日は人数少ない?(or 僕一人?)を予測し、 大きなスペースを使いました。

 小屋前で持参のビールで大日岳と飯豊本山に一人カンパーイ♪   「東北にチカラを!」  に惚れ買った。
 

 本日の宿泊場所はここにして大正解でした。    
 
 遥か下には会津盆地、そして先には磐梯山が見える絶好のポジション。

 喜多方市街ズーム。    私の勤める会社のビル(喜多方ビル)が見えました。
 
  てぇことは、、    近くにおいしいラーメン屋があるハズ。

 またまた大日岳と飯豊本山を眺めます。   この場所に1時間はいました。
 

 ゆっくり休んだので体の疲れが取れ、 とてもいい気分になりました。

 本日の寝床です。 (笑)      週末以外管理人不在のため僕一人貸切りです。 (^^v
 

 ここ飯豊山は本当に奥深い場所に立つため、殆んどの登山者は避難小屋泊りです。
 無理すれば日帰りも可能だがせっかくここまで来たのだから小屋泊し大絶景を眺める贅沢さを味わうべきです。
 (下界からはこの景色は見られない、 ここにいる者だけの特権)

 日本海に陽が沈みます。
 

 日本海ズーム。     場所どの辺りかなー、  新潟港辺りかな?     
 

 待ちに待った夕食です。      でへへ~   (^^v
 
 水の使い方を熟考。 ラーメンはスープ半分したため味濃かったー。  明日の下山途中まで約1リットルで過ごさねば・・。

 結局小屋は全員で8名になりました。   そのうちの4名は団体のため例の如く騒がしかったです。 
 いつも団体は大方そう。  自分たちの声の大きさや話題(今この場所で話さなくてもいい下界の話題等)、
 スペースの使い方等、 人数になるとルール、 マナーは忘れ去られるものなかねぇ。
 (翌朝 他単独行の方が、 昨夜はうるさかったねー  と漏らしていた)

 食後外に出て夕陽を心いくまで眺めました。
 

 

 やっぱりこの小屋泊にして正解でした。

 18:30過ぎ、 既に小屋の中は真っ暗。      することもないのでね・・  おやすみなさい。。 


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 水場 ・・   最初の水場しか出ていなかった。   切合小屋、本山小屋共ダメだった。 
 小屋 ・・   避難小屋ため無料、 基本管理人いない(土日のみ上がってくる)、 電気なし、 板の間ザコ寝。
 コース ・・  深く長かった、 最初の急登でバテた。  以降、気温と水の無さによる脱水症状?のためいつになくバテた。 
          (数回吐きそうになった、 足が上がらなく倒れ込みそうになった、 他)