中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

2008-08-17 08:32:58 | 中国のこと
 北京オリンピックのバドミントンの試合で、中国と対した日本ペア「オグシオ」は完敗した。この試合での中国人観客の声援はものすごかったらしい。インタネットのある記事では、「加油チャーヨウ」(頑張れ)」の連呼の間に「シャー、シャー」という声も聞こえたと言う。この記事を書いた記者は、「射」は「打ち込め」の意味だが、似た音の「殺」(殺せ)と聞こえたと言っている。射の発音はshe、殺の発音はshaで、カナでは表記しにくいが似ているようだ。

 「殺」などとは穏やかでないが、競技の応援のときに言うものか、言うとしたらどういう意味かを、東京の施路敏と西安の李真に聞いてみた。施路敏は競技のときに言うのかは知らないが、戦争で敵に攻め込む時にそう言うから、「攻めろ」ということではないかと言い、李真は「釦殺コウシャー」の省略かなと言った。調べてみると「釦殺」は卓球やテニスなどのスマッシュの意味で、上の記事では中国ペアの攻撃のときに聞こえたと言うから、「シャー」はこの意味だったか。「コウシャー」と叫ぶとおそらく後の「シャー」が大きく聞こえたのではないか。

 中国人観客の応援は大変なものらしい。当局は観客のマナーとして相手のプレーにも拍手を送るように事前に指導していたらしいが、現実にはそのようなフェアな紳士的な態度を求めるのは無理と言うものだ。誰でも自分の国や贔屓のチームを応援するだろう。日本人観客も「ニッポン!ニッポン!」と連呼するし、「ニッポン。チャチャチャ、と言うのもあった。国の内外を問わず、サッカーの試合などでのサポーターの声援はすごいものだ。もっとも相手のミスに歓声をあげたり、良いプレーをした相手選手に罵声を浴びせたりするのは不愉快なもので、以前中国で行われたサッカーの試合での、日本チームに対する中国人観客のマナーの悪さが報道されたが、サッカー好きの次男は。中国人は国際試合に慣れていないからマナーを知らないのだと笑っていた。

 北京オリンピックは中国人のとっては初めてのスポーツの国際的な一大イベントだ。今のところマナーの悪さは聞いていないが、中国がこれを契機にしてスポーツの面でも、観戦マナーの面でも国際的になっていくだろうと期待している。