中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

悪辣な行為

2008-08-24 09:55:14 | 身辺雑記
 東京都の青梅市で、知的障害者に暴行や恐喝を繰り返していた13歳から16歳までの少年9名が逮捕されたり児童相談所に送致されたりした。

 彼らはたまたま道で出会った知的障害の20歳の男性に因縁をつけ、公園で顔や腹を殴るなど暴行を加えた上、現金8万円を盗んだ。その後も男性を呼び出し、携帯電話を強奪し、「返してほしかったら1万円持ってこい」などと言って1万円をだまし取ったりしたようだ。また、別の知的障害を持つ15歳の少年を自宅に連れ込み、6時間以上にわたり頭をギターで殴るなどの暴行を加えた。

 彼らは木の棒をマイクに見立て、暴行の様子を「実況中継」し、殴られた男性に「痛いですか?」などと「インタビュー」していたという。また20歳の男性が警察に被害を訴え出ないよう、自分たちを軽く殴らせ、「お前も一緒だ」などと脅していたという。被害者は6人あって、そのうち2人は知的障害者、1人は中学校の特別支援学級の生徒だった。

 彼らは市内のゲームセンターで知り合った仲間で「自分より弱そうな相手を選んだ」と言い、リーダー格の少年は「いじめて何が悪い」と反省の態度はないという。

 実に卑劣、悪辣な行為で、この記事を読んだときには怒り心頭に発した。これは「いじめ」などというものでなく、正真正銘の犯罪、それも極めて悪質な行為である。自分より弱そうな者を選んだり、暴行の様子を「実況中継」したりと、サディズムの芽があり、やることなすことその悪知恵の働きようは、少年の未熟さとして済ますわけにはいかない。このような行為は露見しなければ快感を伴って際限なくエスカレートしていくものだ。自分たちより弱そうな者、とりわけ知的障害者を対象に選んだ卑劣さは言いようがない。

 批判はあるだろうが、私は未成年者と言えども、悪辣な行為に対しては厳しく罰せられるべきだと思う。未成年者と言っても近頃は内面は大人顔負けの「ワル」がいる。反省の態度がないのならば、それ相応の反省するまで何らかの処罰を与えるべきだ。「鞭打ち」、「棒叩き」の刑でもあればいいとさえ思ったりするが、それは極端だから、厳しい労働でもさせたらよい。このような屑のような人間に育てた親にも責任がある。未成年者の犯罪に対しては、親などの保護者にも責任を取らせるような制度があればいいとも思う。厳罰主義では問題は解決しない、彼らをそうさせた背景を探り、更正の可能性を探るべきだろうという識者の客観的で冷静な意見はあるだろうことは承知している。だが前にも書いたように、婦女暴行者には「宮刑」があればいいと言うような、いささか時代がかった単純な思考回路を持つ私のような者には、そのような意見はもっともとは思いながらも、時には何かしら評論家の言を聞いているような違和感を覚えることがある。