少しは治まってきたようだが、覚醒剤取締法違反容疑で逮捕された歌手で女優に関する騒ぎにはうんざりした。事件そのものはこの女優の愚かしい反社会的な行動以外の何物でもなく、弁解の余地はないから、同情したりする類のものではない。逮捕までの経緯や保釈時の本人の様子などを見ると、何か計算づくの印象でかなり不愉快なのだが、それに輪をかけてバカバカしいと思ったのは一部のファンの行動だ。
神奈川県綾瀬市の44歳の無職の男は、8月中旬から9月中旬までの間、テレビ局や新聞社などに、「湾岸署、東京地検に時限発火装置を仕掛けた。(被告の)釈放を要求する。釈放しなければ湾岸署、東京地検が火の海になる」というメールを約85通送った。そのため被告が拘留されている東京湾岸署に警戒させたとして偽計業務妨害の疑いで逮捕された。
東京湾岸署前には被告の保釈を待つ25歳と26歳の男性会社員が「おめでとう!!」と書かれた長さ約3メートルの横断幕を掲げた。仕事を休んで駆けつけたという。「社会復帰に向けて頑張ってほしい」と言っていたそうだ。
湾岸署前ではこの他にも被告の顔写真をプリントしたTシャツを着た49歳の無職男性も報道陣に囲まれていたという。
被告が乗った車が出ると、24歳の男性が「おめでとう!!」と書かれた横断幕を車に向かって掲げながら走った。「ひとつ屋根の下(93年のテレビドラマ)のころからのファン。反省していると思います。僕の気持ちは伝わったと思います」と話したという。
保釈後に被告が入院した都内の病院に51歳の男性会社員が、見舞金1万円を持参して訪れた。「御見舞」と書かれたのし袋を持って病院窓口に「(被告に)渡したい」と言ったそうだが、駆け付けた警官3人に「本人が(見舞金を)受け付けていないから」などと説得され、断念した。男性は被告のタレントショップのTシャツを着ており「昔からのファン。早くよくなって復帰してほしい」と話したそうだ。
以上はインタネットから拾い上げたものだが、読んでいて笑うと言うよりも、言葉は悪いが「いい年をした男どもが。アホか!」と思った。彼らはこの社会的にも知名度が高かった女性が何をしでかしたかには関心がないようだ。ただただファンだからこうするのだという思い込みしかない。ファン(fan)は元来はfanatic(狂信者、熱狂的愛好者)の短縮形で、「・・・狂」「・・・びいき」と言うものだから、常人とは違う熱狂ぶりは仕方がないことなのだろうが、やはり常軌を逸しては単なる愚か者でしかない。
この女優は韓国や台湾、中国でも人気がありファンも多かったようで、逮捕のニュースは衝撃を与えたようだ。街頭でのインタビューを見ると、皆「失望した」とは言うが同情の声はなかった。上海のある若い女性は「今までは好きだったが、もう関心はない」と言っていた。やはり熱心なファンであればあるほど、なおさら裏切られたという失望感や怒りが大きいのが正常な感覚で、日本の多くのファンもそうではないかと思う。
それにしても例によってマスコミの過熱報道ぶりはこれまた熱狂的で、もっと抑制された報道姿勢がとれないものかと思う (もっともこのブログのネタも主にそのような過熱報道からのものなのだが) 。世間の常識から外れた愚かな女優の一挙一動を詳細に取り上げるから、またそれに乗せられた一部のファンの「激励」があったりするものだから、本人や周囲の者に「いずれは復帰できるか」などという錯覚や期待や邪念を起こさせるのではないだろうか。
神奈川県綾瀬市の44歳の無職の男は、8月中旬から9月中旬までの間、テレビ局や新聞社などに、「湾岸署、東京地検に時限発火装置を仕掛けた。(被告の)釈放を要求する。釈放しなければ湾岸署、東京地検が火の海になる」というメールを約85通送った。そのため被告が拘留されている東京湾岸署に警戒させたとして偽計業務妨害の疑いで逮捕された。
東京湾岸署前には被告の保釈を待つ25歳と26歳の男性会社員が「おめでとう!!」と書かれた長さ約3メートルの横断幕を掲げた。仕事を休んで駆けつけたという。「社会復帰に向けて頑張ってほしい」と言っていたそうだ。
湾岸署前ではこの他にも被告の顔写真をプリントしたTシャツを着た49歳の無職男性も報道陣に囲まれていたという。
被告が乗った車が出ると、24歳の男性が「おめでとう!!」と書かれた横断幕を車に向かって掲げながら走った。「ひとつ屋根の下(93年のテレビドラマ)のころからのファン。反省していると思います。僕の気持ちは伝わったと思います」と話したという。
保釈後に被告が入院した都内の病院に51歳の男性会社員が、見舞金1万円を持参して訪れた。「御見舞」と書かれたのし袋を持って病院窓口に「(被告に)渡したい」と言ったそうだが、駆け付けた警官3人に「本人が(見舞金を)受け付けていないから」などと説得され、断念した。男性は被告のタレントショップのTシャツを着ており「昔からのファン。早くよくなって復帰してほしい」と話したそうだ。
以上はインタネットから拾い上げたものだが、読んでいて笑うと言うよりも、言葉は悪いが「いい年をした男どもが。アホか!」と思った。彼らはこの社会的にも知名度が高かった女性が何をしでかしたかには関心がないようだ。ただただファンだからこうするのだという思い込みしかない。ファン(fan)は元来はfanatic(狂信者、熱狂的愛好者)の短縮形で、「・・・狂」「・・・びいき」と言うものだから、常人とは違う熱狂ぶりは仕方がないことなのだろうが、やはり常軌を逸しては単なる愚か者でしかない。
この女優は韓国や台湾、中国でも人気がありファンも多かったようで、逮捕のニュースは衝撃を与えたようだ。街頭でのインタビューを見ると、皆「失望した」とは言うが同情の声はなかった。上海のある若い女性は「今までは好きだったが、もう関心はない」と言っていた。やはり熱心なファンであればあるほど、なおさら裏切られたという失望感や怒りが大きいのが正常な感覚で、日本の多くのファンもそうではないかと思う。
それにしても例によってマスコミの過熱報道ぶりはこれまた熱狂的で、もっと抑制された報道姿勢がとれないものかと思う (もっともこのブログのネタも主にそのような過熱報道からのものなのだが) 。世間の常識から外れた愚かな女優の一挙一動を詳細に取り上げるから、またそれに乗せられた一部のファンの「激励」があったりするものだから、本人や周囲の者に「いずれは復帰できるか」などという錯覚や期待や邪念を起こさせるのではないだろうか。