ライトフロウズノウト 今日の1ページにようこそ♪
12月に入り朝晩ぐっと冷え込むようになり
夜空の星の光も日ごとに冴えてくるようです。
カレンダーは最後の一枚
季節は冬になりました。
昨年の11月の終わりに生駒に越してきて
二年目に入ったところです。冬は二回目・・・なのですが
まだここの景色に慣れきっていないからか、
この冬も新しい季節を過ごしている気がします。
去年の今頃はもう少し暖かかったでしょうか?
このところ実家の手入れ~残っていたものの整理の
必要が出てきて、何となく目が疲れるせいか
集中を欠いて、四方山ブログを書きかけて
中途でストップしております。さっき前の投稿日付見たら
ひと月前の日付になっておりましたm(。。)m
そうこうするうち、家の周りの冬の風が
近くの森もしくは雑木林を
揺らす音を聞くうちに今月の詩ができたので
こちらを先にアップします。
ここのページで ひと月にひとつ作って来ていますが
詩らしい形にいつ頃なったのか、
blogを始めてからなのは間違いないのですが
いつからか、とあるイメージ・映像が浮かんで
もしくはキーワードかフレーズが浮かび
それがきっかけかテーマか終着点になって
ひとつ詩のもと…か、種のようなものが
できるようになりました。
言葉を作る作業 積み木のように並べたり重ねたりの作業
削って足してしっくりくるまでの繰り返しは
ただ楽しいというのと違うし
単純におもしろいというのでもなく
なぜか書かずにはいられない、という感覚があり
多分だれにも読まれなくても、ひとりきりでも
詩のようなものを書いていると思います。
けれどこのblogの向こうに
お顔は見えないけれど繋がっている誰かがいらして、
”公開”クリックしたときに
見えないネットの空間に放された言葉たちを
もしかすると読んでくださっている、という状況には
とても励まされてこれまで書き続けています。
そうして文字通り本当にお陰様で、
FacebookとInstagramで先日お伝えしたのと
重複する内容のお知らせになりますが
先月、第三十二回伊東静雄賞
(諫早市芸術文化連盟 伊東静雄顕彰委員会主催)
現代詩の応募で
佳作入選の通知をいただきました。
もっとも敬愛する詩人の賞の佳作なので
本当に嬉しく感じています。
道が遠いけれど、感性と言葉を
これからも磨いていこうと思います。
blogをご訪問くださった
皆様に最大の感謝を捧げます。
詩作の方は入選の通知をいただいたことで
何かが変わることはなく
これまでと同じように
これからも続けていくのですが
少し数を増やせつといいかなと
ふと思いました。
・・・ 前置きが長くなりましたが
12月の月の詩 もしよければ
お読みください^^♪↓・・・
【12月の声の詩: 時の守り人が聞く声は 】
冬の時の守り人は
冷たいなめらかな指先で
日記の新しい頁を開く
寒色の空を吹きぬける風
谺する山鳴り
雲を追い抜いていく飛行機
森の上を飛ぶ鳥の羽音
響きたちが重なる
音と音 或いは
色と色のはざまに
何が在る?
奥底に広がる世界は
いつも来訪者を待っている
軽々と親和する
電子の叡智
溢れる言葉は 行き着く先のない
河になる
時の守り人が開く
次の頁はいつも白紙
誰も知らない文字を
綴るペンが紙に触れる
霜が溶ける瞬間と
同じほどに微かな音
古代の薫りは
今もそこに息づいている
水の中にいる時
湖の色は見えない
木々の下を歩く時
森の形は見えない
それでも紡いできた
生のタペストリ
冬の山鳴りは
遠い記憶を呼び覚ます
戦いの果て
地に伏して見上げる夕陽
異国で纏っていた
美しいヴェールの飾り
深い海に落ちて
帰れない子どもを救い給うた
その手に光る貴石
映像は
限りなく儚く
この上ない確かで閃く
触れることが叶わなくても
せめて甦る名を
呼んでみる
その声を
冬の時の守り人は
静かに聞いている
愛しい分け身は
幻の中で少し
振り返る