教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

7月末 散歩道の生き物たち

2024年07月29日 | 生き物

暑いのが好きだとはいえ、強烈な紫外線が怖くて
散歩するのは日暮れ時にしています。
このところ日の入りが早くなって少しさみしい。。


まだ体色が淡くて若そうなカワセミがいました。
暗いので手ブレ連発です。


近くにはクロコノマチョウが飛んでいました。
卵がないかジュズダマの葉裏を見てまわりましたが
この時は見つけられず。


早くも実をつけたヤブミョウガの先端にナツアカネ


もう寝るところなのか接写しても動きませんでした。


柵の向こうに咲くフシグロセンノウ
この花を見ると夏の高原に行きたい。。と思います。


涼しげな佇まいのキツネノカミソリも花盛り


ハエドクソウにアブが変な角度でとまっているなと思ったら
アズチグモにとらえられていました。


夏の楽しみは樹液レストランを見回ること
久しぶりに立派なカブトムシのオスに出会いました。
子供の頃は夜の網戸に飛んできたものですが今はなかなか会えません。

発酵臭漂うこの場所をよくよく見ると樹液に埋もれるように
いろいろな昆虫がうごめいていて面白い♪
この日はヨツボシオオキスイの幼虫もいました。


今年はよく会うノコギリクワガタ


チョウはアカボシゴマダラばかり
在来種のゴマダラチョウにはこの夏まだ会えていません。


足元にクロマルエンマコガネがいました。
薄暗い中すばしっこく動き回るのでうまく撮れません。

食痕のあるアカメガシワを見ると、もしかして
アカギカメムシがいるかも!と思い葉裏をさがします。
南方系で神奈川県にいるはずのないアカギカメムシを
以前母が綺麗な虫がいた!と撮影していたのです。


この日いたのはゴマダラカミキリでした。
家の庭木で見つけたら大騒ぎすること間違いなしですが
森で見るとその迫力ある美しさにただ感心します。

写真には撮れなかったのですが飛んできたタマムシと
ハイタッチもしたのです♪
夕暮れの森散歩は楽しかった子供の頃の夏休みを思い出します。


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樹液に集まる生き物たち

2024年07月20日 | 生き物

梅雨が明け、いよいよ夏本番♪
近所の公園のクヌギやカシの木を見てまわると
樹液に夏らしい生き物が集まっていました。


大きなカブトムシのメスが若いカシの木の根元に♪


クヌギの高いところにノコギリクワガタのペア


ノコギリクワガタのメスは樹液にも


立派なコクワガタのオスは樹皮の間にさっと隠れました。
クワガタがいそうなクヌギは根元を掘られて根が露出していたり
幹を蹴飛ばす人がいたり。。公園の生き物は採集禁止なのに
夏になるとワナを仕掛ける人も出てきます。


目の高さ、手の届くところにはカナブンばかり


樹液に集まる昆虫に混じり
産卵場所を探すハチモドキハナアブ


アカボシゴマダラを度々見ましたが
在来種のゴマダラチョウはおらず


梅雨の時期はこのヒカゲチョウや
サトキマダラヒカゲがよく見られました。


珍しいなと思ったのはクロスズメバチ
周りにいるのはヨツボシオオキスイやヨツボシケシキスイ


ナガゴマフカミキリは久しぶり

同じ公園では


クビアカトラカミキリにも会いました。

公園が近いためか玄関まわりに時々昆虫が飛来するのですが


先日この巨大なサビカミキリがとまっていて驚きました!

暑い時期ならでは♪
これからどんな生き物に出会えるのか楽しみです。







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水辺の生き物たち

2024年07月15日 | 生き物

親水公園の木道を病院帰りの母と久しぶりに歩きました。

「昼日中こんなところを歩く人間はいない」と
文句を言いながらも結構楽しんでいます。


オオシオカラトンボのペアが飛んでいたり


ぴっかぴかのコガネムシがいたり


夏ならではのクロバネツリアブがいたり。


ふと見上げるとたくさんのウスバキトンボが
風に逆らいながらたくさん飛んでいました。


なかなか止まってくれないウスバキトンボが
なぜかこの時は目の前に降りてきてくれました。


ヒメガマやタコノアシなど水辺ならではの植物がたくさん!


そのなかに、このようなチマキ状に綴られたものがありました。
これはカバキコマチグモのものかもしれない。
数種いるコマチグモ類の中でカバキコマチグモの毒性の強さは有名です。

「もしかしたら毒蜘蛛の巣かもしれないからひろげない方がいいよ」
と母に伝えると、「開いてみたけど何もいなかった」と。。


たくさんのチマキの中で綴りのゆるい、
隙間のあるものがありました。

コマチグモの仲間がいるようです。
脱皮用、交接用、産卵用など用途別にメスが葉を綴るそうですが


これはどうなのかな?
少なくとも卵はないようです。


こんな形のものもあります。
検索するとハマキフクログモのものに似ています。

少し前に森で出会ったこちらは

牙の色が淡かったけれどヤマトコマチグモなのかな?
幼体だとさらにわからなくなります。


チョウはこのモンシロチョウのほかアオスジアゲハに会えました。


ヤエムグラの実が線香花火のようで可愛い♪

短時間でいろいろな刺激が得られて楽しかったけれど暑かった!
次回来るのはイシミカワの実が色づくころかな。。
タコノアシの紅葉を見にまた晩秋に訪れたいと思います。


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ツチアケビの花とアオバセセリの幼虫

2024年06月29日 | 生き物

早くも6月が去ろうとしています。少し前のお話ですが
梅雨入り直前にツチアケビとアワブキの花を見に行きました。


ツチアケビはちょうど花が咲き始めたところ


ツチアケビはナラタケの菌から栄養を取りこんでいる腐生植物。
ナラタケは木々を枯らす「ならたけ病」の病原菌。

ナラ枯れ病の蔓延によりミズナラの多くが枯死した森で
元気なツチアケビを見るのは複雑な気持ちです。

アワブキの花も咲き始め。


この木にスミナガシやアオバセセリが産卵しに飛んで来ないか
いくたび見張っているのですがなかなか会えません。
せっかく花が咲いていたこの時も高い所にハナムグリ類がいるだけ。。

でも、若木にアオバセセリの幼虫がいました!


葉を上手に綴って隠れ、時々外に出てアワブキの葉を食べます。


まだ若齢のこの幼虫の頭部は黄色、体は縞縞で可愛い♪


巣に近づいたら不安に思ったのか、さっと顔を出しました。


一旦出ましたがすぐさま逆戻り。驚かせてごめんね。
全身を見たのは初めてです♪


こんな巣もありました。


アワブキの葉を筒状にきっちり巻いた大きな巣


上からのぞくとイチゴ頭が見えました♪
頭部は朱色で大きい!終齢なのかもしれません。
羽化したところを見たいな。。
無事に成虫になれますように。

虫との出会いを期待していたリョウブやシラキの花はまだ蕾で
ヤマボウシの花は満開を過ぎていました。


ヤマボウシの花を見ると、ハナグモが大きなアブを捕食中


葉にニンフホソハナカミキリがいました♪

ヤマボウシの花では多くのハナカミキリやチビタマムシや
チョウや蛾が以前はよく見られましたが、今は探してもいない。

ツチアケビの増えた森はとても静かでした。


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キビタキさえずる森で

2024年05月21日 | 生き物

Hさんが旅立って早くも6年がたちました。
祥月命日前後は、一緒に歩いた場所を訪れ
ゆっくり過ごすことにしています。

今年は思い出深いミズナラの森へ行きました。
澄んだ美声が響いたので声の主を探すと


キビタキでした!なんて美しいのでしょう。


目の前に現われたのは一瞬。
Hさんが舞い降りてきたのかと思いました。


このサカハチチョウも急に飛んできて
体の周りを一周し目の前にとまって驚きました。
この蝶に会ったのは何年ぶりだろう?


ミヤマカワトンボを撮影したのも数年ぶりです。


ほかにも素敵な出会いがあって


咲き始めのサワフタギにウスバシロチョウ


腹端に受胎嚢を付けたメスも。
優雅に滑空する姿を見ているだけで癒されます。
今年はサワフタギの花のつきがよく、シロシタホタルガの幼虫も
たくさん見られました。

カエルの歌が聞こえてくる水辺では


ホソミイトトンボのペア


ホソミオツネントンボ


羽化したてのものも。何トンボかな?
大きなヤンマもいましたが撮影することはできませんでした。

モリアオガエルを探したものの姿を確認できず。


アカクビナガオトシブミの姿には思わず笑顔♪

ナラ枯れ病がまん延し多くの大木がなくなった今は
乾燥が進んで植生が変わり、静けさが増したこの森。
歩くたび、以前の豊かさを思い月日の流れを寂しく感じます。


祥月命日に、帰宅したらKさんからのお花が届いていました。
お気持ちが心にしみます。
様々な青を味わっていたらオオルリに会いに行きたくなりました。



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春の妖精に会いに

2024年04月05日 | 生き物

船橋での作品展は無事会期を終了することができました。
ご来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。

すっかりブログをお休みしてしまった3月後半、
栄区民文化センターのギャラリー抽選にめでたく当選!
グループ彩雲の秋の作品展が今秋9月17日~22日に決定しました♪

使用料をお支払いするため久々に外出しちょっと遠回り。
この時期にのみ出現する動植物に会いに森へ行きました。


ヤマルリソウは満開!間に合った~。


この春のスミレの多さは驚くほど。
ナラ枯れ病の木が多く伐採されて森が明るくなったからなのかな。。


センボンヤリ、可愛い♪


なんといっても花数が多かったのがクサイチゴ
ハナバチたちがたくさん訪れていました。


ニガイチゴは咲き始め

ミヤマセセリとヒメツチハンミョウとツマキチョウに会いたい
けれどもう遅いかもしれない。。

ビロードツリアブがたくさん飛んでいましたが


ペアになったものが!初めて見たかもしれません。

ミヤマセセリが飛んでいたように思うけれど確かめられず
小高い場所でボーっと蝶の出現を待っていると


コツバメがやってきました!
素早く飛ぶ青いチョウの色や動きが初見のような気がして
とまってくれるまで追いかけ、確認できたときは小躍りしました♪

日あたりのよい道沿いは越冬明けの3種のタテハチョウが
激しく縄張り争いをしていました。


ルリタテハに


2種目はアカタテハ

アカタテハは産卵行動していたのでかけよると


カラムシの新葉に産みたて卵がたくさんついていました。

3種目はヒオドシチョウ


はじめてヒオドシチョウの求愛行動を見ました。
翅の表面の色合いはアカタテハやキタテハに似ているけれど
裏面は地味な色合いで、少しルリタテハに似ています。

短い動画を録ってみました。

ヒオドシチョウ恋のかけひき

翅を震わせながらオスが優しく触角と前脚で
メスをトントンしていますがなかなか振り向いてもらえません。


この時はまだソメイヨシノは咲いていませんでした。

この日は他にテングチョウやナミアゲハやキタキチョウも飛んでいて
本格的な春の訪れを実感しました。


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2023年末に出会ったチョウやガ

2023年12月30日 | 生き物

仕事納めの次の日、久々に友と会いました。
自然の香りを吸い込みながら歩きたい、ということで
二人で行くのは初めての少し遠い森へ。


晴れて風もなく穏やかな散策日和


道脇に輝くフユイチゴや


残るヤブムラサキの実に喜び


ハリギリの実に集まる小鳥たちの歌を聴き
ひたすらしゃべりながら2つの森を踏破しました。
ひとりだったら亀の歩みのため1つの森でお腹一杯になりますが
この日は通いなれた道の違う面が見えたような気がしました。

途中上着を脱ぐほど気温があがり


日向ぼっこするムラサキシジミや


飛びまわるキタキチョウに会いました。
撮影しそびれましたがアカタテハらしきチョウも見かけました。


目の前に見慣れない蛾も飛んできました♪
接写しようとすると死んだふり。
帰宅後調べるとヤマノモンキリガという10~12月に出現するヤガでした。

この時期しか会えない蛾は他にも


近所の散歩道の手すりに


冬に出現するシャクガ、通称フユシャク♪


12月中旬を過ぎてから会うようになったこちらは
迷うところですがクロオビフユナミシャク


12月上旬に数が多かったこちらは


クロスジフユエダシャク
手持ちの本を見ても検索しても似たものが多く
調べるのに時間がかかります。同時にメスが見つかれば
見分けがつきやすいのに、なかなか会えません。

この冬は今のところ気温が高め。
チョウや蛾との出会いにも影響があるかもしれません。


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イイギリや柿につどう小鳥たち

2023年12月28日 | 生き物

今年も公園のイイギリの実が鈴なりです。


澄んだ青空に実の朱赤が映えます。


見上げているとヒヨドリたちがやってきました。

近所のお宅ではようやく柿の実が熟したようで
小鳥たちが大集合。いつ見ても賑やかです。


通りかかる時間帯によるのかもしれませんが
正午ころ遭遇率が高いのはスズメ


一緒にメジロ


ムクドリは少し


ハシブトガラスがやってくると小鳥たちは飛び去ります。


その様子を上から観察しているのがオナガ
オナガの食事風景を見たいのになかなか降りてはきません。


夕方は枝先にジョウビタキ
柿の実が目的ではないようです。


ふたたびメジロ


一瞬アオゲラ!


違う柿の木ではコゲラが実をついばんでいました。

まだ柿の実は残っていて、もうしばらく楽しませてもらえそうです。


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冬至のムラサキツバメ

2023年12月23日 | 生き物

冬至の日は車の点検日でした。車の仕上がりを待っている間
近くをぶらぶらしていると、小さな神社がありました。


イチョウやクスノキの大木があり


境内は掃き清められて清々しく


早くもロウバイの香りが漂っていました。


半透明でほんとうに蝋細工のよう


立派なクスノキに近づいてみると


黒光りする実がたくさん。

アオスジアゲハの蛹ないかな〜と見上げていたら


一頭のムラサキツバメが飛んできました!
そしてササッと葉の裏側に移動。

クスノキにムラサキツバメ?と驚いていると


葉が風にあおられてたくさんの仲間が見えました!


小さな葉裏に10頭はいるでしょうか。
冷たい風が吹きすさぶ冬至だというのにまだ飛びまわっているとは。

仲間と越冬するムラサキツバメは最近近所でも会いました。


すらりとしたアオギリの若木


幹も枝も青い!
葉も大きくて綺麗な木だな〜とじっくりみると


今にも落ちそうな黄色い葉の裏にムラサキツバメが。違う葉にも数頭いました。

例年幼虫が葉を食べるマテバシイやその近くにあるアオキの葉などで
集団越冬するムラサキツバメをよく見ます。


ムラサキツバメはどのように越冬場所を選び、仲間たちのいる場所を探し当てるのだろう?毎年不思議に思います。


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暖気に目覚める生き物たち

2023年12月17日 | 生き物

あまりの暖かさにあわてて洗濯機を回し
昆虫たちが動いているかもしれないと近くの公園へ。

いちばんの目的はフユシャクのメスですが
久しぶりに多くの虫たちとの出会いがありました。


なんとピカピカのアカタテハが!
春が来た~♪と勘違いしたのかもしれません。


クロコノマチョウも目覚めたようです。


ムラサキシジミも元気に飛び回っていました。
暑いほどで、成虫越冬タイプの昆虫たちがウズウズするのもわかります。
ホソミイトトンボやオツネントンボも探しましたがこの日は会えず。


紅葉の紅葉もだいぶ進んで美しいですが、この日は虫探しに集中!


ふむふむ、フユシャクのオスは飛んでいます。
今月に入ってから時々見ているクロスジフユエダシャクでしょうか。

以前手すりに珍しいメスを見たので、柵中心にじっくり見ていくと
さまざまな生き物が出ていました。

カメムシは3種


エサキモンキツノカメムシに


アカスジキンカメムシの幼虫


お腹の大きいクヌギカメムシのお母さん
クヌギカメムシの産卵の様子はまた後ほど。。


真っ黒に近いダンダラテントウ

クモも3種


名前の通り美しいビジョオニグモ


アズチグモ


ヤミイロカニグモ


最近まで頑張っていたジョロウグモの卵のうも。
糸の密度に母の愛を感じます。

結局、この日もフユシャクのメスには会えなかったけれど
久々にワクワクした冬散歩でした。


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