教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

Iさんの新作2点(024-025)

2022年07月07日 | 教室風景

Iさんの新作を2点続けてご紹介いたします。


 鉛筆画 F6 

庭に実ったビワと長年使った竹笊。親しみのあるモチーフをバランス
よく組み合わせじっくり観察し描写されました。ゆがんだ縁、網目の
まばらな隙間が面白い効果を生みリズムよくビワを引き立てています。

近づいてみました。


厚みとツヤがあるビワの葉のゴワゴワした質感をやわらかい鉛筆で
濃く描き、淡色で汁気の多い実は細やかな線の強弱で表しました。
ザルの線と縁の表現も変化に富みしみじみとした味わいがあります。

2点目です。


 水彩画 F6

前出の鉛筆画とまったく同じモチーフと構図の下描きに色を付けたら
どのように自身の感じ方が変わるか。その疑問のもと描いた作品です。
Iさん独自の清々しく優しい作風はそのままに華やかさも加わりました。


同系色のザルからビワを浮き上がらせるため、実の下地から明るく
色鮮やかに、陰の色も工夫しました。色の持つ力を幅広く引き出し
実の熟し具合や葉の質感、笊の存在感をより強く表現できました。

対象と丁寧に向き合いやわらかなタッチで表現されるIさんの
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」内の
作品集の中のIさんのページに掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。


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