桜子の † 智天使工房 † 

カラーセラピストでメタルスミスの私が歩む日々。
みんながハッピーになれるものを作りたい。

泣きなさい

2005-05-19 19:15:32 | カラーセラピー
月に一度、息子の薬をもらいに都内の開業医のところへ行く。

小児精神科医歴40年くらいの先生のところへは、全国から飛行機や新幹線を使って80名の自閉症児の親御さんが通ってくるのだそうだ。

最近の様子はどうですか?と訊かれて
去年よりだいぶ暴れなくなったけど、学校でもよく大泣きするらしいです。
と答えたら、「へえ~~!」とビックリされてしまった。

何でも、長年自閉症のコドモを診ていても、「泣く」という子は今までに3人くらいしか見たことないというのである。

逆にこっちがへえええ~~である。
確かに赤ん坊の時代を過ぎたら、何か悲しいといって泣くことはあまりなく、地域の普通の幼稚園に入って初めて泣く様子が見られるようになってホッとしてことを覚えている。
でも、それ以降は私がギャンギャン叱ったりすると泣いたり、いろんなことを我慢し過ぎて泣いたり、今だって学校の連絡帳には「大泣きしてスッキリするようです」などと頻繁に書いてあるので、泣くのは普通と思っていた。
ただ、声変わりもした今は、泣くと異様ですわ~。
普通17歳の少年はおいおい泣かないものね(^_^;)。

喜怒哀楽というけれど、自閉症の人たちは「怒」はしょっちゅう表現してるにも関わらず、他の感情はなかなか出しづらいのかもしれない。
だから、周りの人間(親とか教師とか)は彼らが少しでも笑ったり嬉しそうな顔をすると、とっても救われたような気がするのである。

私が息子と一緒にいる限り、息子が機嫌がいいかどうかは私の健康状態を左右すらする。

泣くというのも大切ですよね。
カタストロフィーになるんです。

私はこう見えて感受性が強いっていうか、涙もろいので、本を読んでも映画を見てもよく泣く。
そのために超ウォータープルーフのマスカラご愛用である。

感情を表現するって人間らしく生きるということだと思う。
泣いたり笑ったり、そういうことですら出来るというのは凄いことなんですよ。