王の没落(イェンセン 岩波文庫)
15世紀末から16世紀初頭にデンマークを中心とする北欧世界に覇を唱えたクリスチャン2世を、ミッケル・チョイアセンという傭兵(架空の人物)の目を通して描く歴史文学。
冒頭には、この時代の北欧史の概要解説と登場人物一覧がついているし、巻末には詳し目の地図も掲載されており、岩波文庫とは思えない?けっこうなサービスぶり。
なのだが、出版されたのが100年以上前で現代の感覚と合わないせいか、あるいは(多分こっちだと思うが)翻訳がこなれていない(なんというか小説っぽくないと感じた)せいか、読み進むのにとても苦労した。
そこで、「これは「氷と炎の歌」シリーズの外伝なのだ」と思い込んで読んでみることにした。そうすると幻想的な筋書きは魔法のせい、ミッケルの衝動的な行動は過酷な戦争体験による精神障害のせい、みたいに思えてきて、いくらか面白くなってきたような気がして、いちおう、最後のページまでたどりつくことができた。
上記は、私の読み方がまずいだけだと思う。何しろ、本作はノーベル賞作家の代表作とのことなので。
15世紀末から16世紀初頭にデンマークを中心とする北欧世界に覇を唱えたクリスチャン2世を、ミッケル・チョイアセンという傭兵(架空の人物)の目を通して描く歴史文学。
冒頭には、この時代の北欧史の概要解説と登場人物一覧がついているし、巻末には詳し目の地図も掲載されており、岩波文庫とは思えない?けっこうなサービスぶり。
なのだが、出版されたのが100年以上前で現代の感覚と合わないせいか、あるいは(多分こっちだと思うが)翻訳がこなれていない(なんというか小説っぽくないと感じた)せいか、読み進むのにとても苦労した。
そこで、「これは「氷と炎の歌」シリーズの外伝なのだ」と思い込んで読んでみることにした。そうすると幻想的な筋書きは魔法のせい、ミッケルの衝動的な行動は過酷な戦争体験による精神障害のせい、みたいに思えてきて、いくらか面白くなってきたような気がして、いちおう、最後のページまでたどりつくことができた。
上記は、私の読み方がまずいだけだと思う。何しろ、本作はノーベル賞作家の代表作とのことなので。