ONEはなぜ成功したのか?(松田琢磨、幡野武彦 日経BP)
日本の主要海運3社のコンテナ船部門を統合して発足したコンテナ船専門の海運会社ONEをめぐる状況と成功要因を探る内容。
本書でも言及されるように、大手企業の主力部門だが部門収益が悪いために、苦し紛れ?に切り離して同業他社の同種部門と統合させたケースは数多いが、目を覆いたくなるような失敗に終わる場合がほとんどである。
ONEも当初、「うまくいくはずがない」「ていのいい事業整理にすぎない」みたいな声に満ちていたが、フタを開けると、トヨタに対抗するような巨額の利益を計上した。
その成功要因を、本作では4つあげる。
1)本社をシンガポールにおいて本社と適切な距離感を維持して主体的な経営判断ができた。(本書では「出島」方式と呼んでいる)
2)政府や銀行主導でなく、民間3社の主体的な判断で設立した。主導権争いが発生せず、例えばシステムは郵船のものをそのまま導入している。
3)ベストな運営体制を追求できる計画が当初から明確だった。
4)経営層が若く、自由は意思決定ができた。
うーん、成功要因は誰にでも書けそうな内容だよね・・・
ONE誕生の経緯も「まだ日が浅いから証言が得られない」みたいなことが書かれていたけど、そこを関係者に食い込んで匿名であっても手がかりを得て記事にするのが記者の腕の見せ所なのでは?と思ってしまう。それに、ONEに限らず、市況上昇で世界中のコンテナ海運会社が空前の利益を計上しているわけだしね・・・
日本の主要海運3社のコンテナ船部門を統合して発足したコンテナ船専門の海運会社ONEをめぐる状況と成功要因を探る内容。
本書でも言及されるように、大手企業の主力部門だが部門収益が悪いために、苦し紛れ?に切り離して同業他社の同種部門と統合させたケースは数多いが、目を覆いたくなるような失敗に終わる場合がほとんどである。
ONEも当初、「うまくいくはずがない」「ていのいい事業整理にすぎない」みたいな声に満ちていたが、フタを開けると、トヨタに対抗するような巨額の利益を計上した。
その成功要因を、本作では4つあげる。
1)本社をシンガポールにおいて本社と適切な距離感を維持して主体的な経営判断ができた。(本書では「出島」方式と呼んでいる)
2)政府や銀行主導でなく、民間3社の主体的な判断で設立した。主導権争いが発生せず、例えばシステムは郵船のものをそのまま導入している。
3)ベストな運営体制を追求できる計画が当初から明確だった。
4)経営層が若く、自由は意思決定ができた。
うーん、成功要因は誰にでも書けそうな内容だよね・・・
ONE誕生の経緯も「まだ日が浅いから証言が得られない」みたいなことが書かれていたけど、そこを関係者に食い込んで匿名であっても手がかりを得て記事にするのが記者の腕の見せ所なのでは?と思ってしまう。それに、ONEに限らず、市況上昇で世界中のコンテナ海運会社が空前の利益を計上しているわけだしね・・・