さくら・たわわにたわごと

四季折々、愛しきものたちとの日々と思いを綴ります。

小満・蚕起きて桑を食う

2021-05-21 | 愛犬りん
新暦の、およそ5月21日~25日ごろの今の時期は、
旧暦では小満(しょうまん)の初候、
「蚕起きて桑を食う(かいこおきてくわをくう)」
です。

小満とは、いのちが次第に満ち満ちていくころのこと。
草木も花々も、鳥も虫も獣も人も、
日を浴びてかがやく季節です。

蚕起きて桑を食う とは、
蚕が、桑の葉をいっぱい食べて育つころ。
美しい絹糸となる繭を、ちいさな体で紡ぎます。

が、なんということか、
例年より3週間ほども早い梅雨入りで、
5月の今ごろから雨続き。
大雨の地域では、土砂崩れや河川の氾濫が心配です。

緑の葉を生き生きと伸ばしていた紫陽花が、
あわてて咲きはじめました。
ご近所の道々や、通勤みちで目を楽しませてくれています。

 


 


愛犬りんが先週の月曜日から不調で、
通院の毎日が続いています。
以前からの腎機能低下の悪化を心配しましたが、
今回は思いのほか検査の値がよく、
問題となっているのは肝機能(ALT)と炎症反応(CRP)の高値でした。

炎症の部位がどこであるかも、特定はできていないのですが、
膵炎も否定できず、
ほとんど毎日数種類の注射をお尻にプチュン。

自分では飲むことも食べることもしてくれない日が続き、
家での点滴も毎日です。
動きも表情もたよりない日には、はらはら見守りました。
見送りを、お別れを覚悟しないといけないのかと…

今週に入ってようやく、
ものによっては自分から食べてくれるようになりましたが、
まだまだ量的には足らず、
ちゃんと回復したとはいえない状態です。
ただ、動きや顔つきは、少し安心できるくらいの様子にはなりました。

高齢なので、いろいろ問題が出てくるのは覚悟しないといけませんが、
今回の急性の不調をなんとか乗り越えてくれたら、
持ち直してくれたら…
と、りんの生命力、回復力を信じて祈る毎日です。

 

ねむそうで、ちょっとぼーっとしていました。。。



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大寒・水沢腹く堅し

2021-01-27 | 愛犬りん
新暦の、およそ1月25日~29日ごろの今の時期は、
旧暦では大寒(だいかん)の次候、
「大寒・水沢腹く堅し(みずさわあつくかたし)」
です。

大寒とは、1年でもっとも寒さが厳しいころのこと。
日が次第に長くなり、春へ向かう時期でもあります。

水沢腹く堅し とは、
沢の水が厚く張りつめるころ。
明治35年1月25日に旭川市で記録された、
日本の最低気温マイナス41℃は、この時期でした。

とはいえ、
それにしては、それほど寒くない、
むしろ3月の頃のような気温の日が続きます。
けれどもこれで油断は禁物。
また寒くなるようです。
三寒四温をくり返しながら、春に近づいていくのですね。

あたたかい時間帯を選びながら、
天候を気にかけながら、
りんと散歩しています。
貴重な1日1日。
貴重なひととき。

「今日も一緒に歩けてよかったね」

こんな毎日に感謝です。

すこし前、
りんが下痢ぎみで、頻回にトイレシートに行っては
少量のゼリー~液状の排便をくり返し、
食事も進まずの日がありました。
さいわい、大事には至らず回復してくれてほっとしましたが、
これからも、こんな不調や心配ごとはやってくるでしょう。

なにごともない、おだやかな1日は本当にありがたい恵みです。

こんな日が、できるだけ長く続いてくれますように。





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寒露・蟋蟀戸に在り~りん15歳

2020-10-20 | 愛犬りん
新暦の、およそ10月18日~22日ごろの今の時期は、
旧暦では寒露(かんろ)の末候、
「蟋蟀戸に在り(きりぎりすとにあり)」
で、きりぎりすが戸口で鳴くころ だそうです。

昔は蟋蟀(コオロギ)のことをキリギリスと呼び、
秋に鳴く虫の総称でもあったとか。

山野に出かけて虫の声を楽しむことを
「虫聞き」
というそうで、風情ある秋の楽しみかたが
日本ではむかしからされてきたのですね。

今日か明日かと待ちかねていた金木犀ですが、
こちらでは10月14日に
  あ、香った!
と思ったら、いっせいにあちらでもこちらでも咲きだしました。
ちゃんと今年も咲いてくれた~と喜んでいると、
今度は急にやってきた晩秋のような冷え。
あわてて衣替えです。

そうかと思えば、今日はまた気温も上がって
気持ちのよいあったかい秋晴れ。
ほっとするような陽ざしです。
めまぐるしい気候の変化に合わせていくのも
ひと仕事ですね。

職場の医院では、例年より1か月早く、
10月から高齢者のかたを優先としてインフルエンザワクチンが
開始されています。

わたしも早々と接種ずみ。
毎年の苦行…
薬液に多少アレルギーがあるのか、
薬液注入時に毎回かなりの痛みを伴うのです。
そして接種したそばから腫れてきます。
2~3日のことなので、
医療従事者としての義務ではあるしと覚悟を決めて?
(おおげさな;)
毎年受けています。
(というか、職場で受けさせられます^^;)

そしてわがやのりんは、12日に15歳になりました。
1日おきの点滴、何種類もの薬と
彼女にも難行苦行のある毎日ですが、
のんびりお散歩もでき、そこそこ食べて、
元気におるすばんもしてくれています。

1年ほど前、定期的な点滴が必要になったころ、
動物病院の先生にはこう言われました。

「16歳は難しいかも知れないけれど、
 15歳の誕生日を目標にはしていいんじゃないかな」

と…。

ひとつの目標としていた15歳をぶじに迎えることができて
感謝、感謝の気持ちです。
特にここ数年は、父母の病や看取りで、
いつも何かしら心配を抱えて、
家の出入りもバタバタと落ちつかぬ日々でした。

それは、りんにとっても老いてゆく日々で、
腎機能低下の状態もありながらでしたが、
大きな不調をきたすことなく
変わらずいてくれて、本当に救われました。

病気があってもなくても、寿命はだれにもわからない。
難しいと言われた16歳だって迎えられるかも知れない。
長く生きることだけがすべてでもない。
りんの自然な寿命のときが訪れるのはいつか、
まだわからない。
その日がずっと先でありますようにと祈りながら、
飼い主も犬もむりなくゆったりのんびり、
これからも一緒に暮らしていきたいです。


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冬至・乃東生ず

2019-12-25 | 愛犬りん
令和元年の今年も、残すところあと1週間となりました。

新暦の、およそ12月21日~25日ごろの今の時期、
旧暦では冬至(とうじ)の初候・「乃東生ず(なつかれくさしょうず)」
です。

冬至とは、1年でもっとも昼が短く、夜が長いころのこと。
これから日が伸びていくので、古代には冬至が1年のはじまりだったとか。
乃東生ずとは、うつぼぐさの芽が出てくるころ。

年の暮れを実感することもないままに、
毎日バタバタと、貧乏ヒマなしを地でいくような毎日です。
大掃除やお片づけ、年賀状…
どれも手つかずの状態。
毎日その日のことを何とかこなすのが精いっぱいなので、
お休みに入ってからでないと、できそうにありません。
これも毎年のことですが^^;

りんは今月はじめの血液検査で、腎機能の数値が少し改善(ホッ)。
毎日していた点滴が、1日おきでよいことになりました。
主人が出勤する前、早朝のうちにすませています。
主人が足の間にりんをすっぽりとはさみこみ、
抱きかかえて動かないようにしてくれているうちに、
なだめつつ手早く針を刺します。

動かないよう保定しながら針を刺すということが、
ひとりではなかなか安全にはできないものでした。
りんに拒否するつもりがなくても、
ブルブルッと、首を振るだけで抜けてしまったりするものですから…
何回も刺し直すのは、犬にとっても人にとっても、
つらいことです。
ここは、ふたりしかいない人間の家族の手をしっかり使って、
協力して当たることにしました。
困るのは、主人が泊りがけで長期に出張などのときですが、
そのときはまた病院にお世話になるかどうかして、
対処していきたいと思います。

順調にいけば、生理食塩水250mlが、15分ほどで皮下に入ります。
これが約24時間かけて、吸収されます。
今後も血液検査で経過をみながら、点滴の頻度を調整していくことになります。
点滴の間、じっとがまんしている姿はけなげです。
  えらいね、おりこうだったね、
と毎回うんとほめてやります。

来年の年明け早々(1月5日)には、
だいだいリートコンサートvol.27があり、
2部のメンデルスゾーンプログラムで、
ソロを2曲、デュエットを1曲歌わせていただく予定です。
今月は、そのレッスンもあったり、
練習や暗譜のためにおうちでの時間をやりくりしたりと、
いつも以上に落ちつかない12月。

コンサートの翌日はもう仕事はじめ。
自分なりにでいいから、思うように気持ちよく歌えて、
気持ちよく新年のあれこれを始められたらいいなあ
と思う今日このごろです。

12月後半になってから、
職場の医院の地域でもインフルエンザの患者さんが出始めました。
そして、年末に限らず、
お休み前は何かと患者さんも落ち着かなくなり、
急に調子をくずされたり、
不安でかけこみ受診をされたり、
あわてて定期のお薬をもらいに来院されたりします。
毎日、日替わりメニュー??の忙しさですが、
元気に乗りきりたいものです。

今月も遅くなりましたが、ご近所のお寺さんのことばです。

 

いくつになっても、その時々の夢や願いを抱いて、
それにチャレンジしつづける自分でありたいですね。
そして、
心身をすこやかに保ち、学びを積みかさねて、
いざというときにちからを発揮できたらうれしいですね。
だいそれたことではなくても、
ふだんの生活のなかでも夢はうまれ、育てていけるものでしょう。




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寒露・蟋蟀戸に在り

2019-10-19 | 愛犬りん
空気はすっかり冷え込み、
暑がりのわたしも、ようやく秋の到来を実感しています。

新暦の、およそ10月18日~22日ごろの今の時期、
旧暦では寒露(かんろ)の末候・「蟋蟀戸に在り(きりぎりすとにあり)」。

寒露とは、露が冷たく感じられてくるころのこと。
空気が澄み、夜空にさえざえと月が明るむ季節、
とあります。

蟋蟀戸に在りとは、きりぎりすが戸口で鳴くころ。
山野に出かけて虫の声を楽しむことを、
虫聞きというそうです。
風情のある、秋の楽しみかたですね。

一昨日、ようやくこの秋初めての金木犀に出会いました。

いつもなら、花の姿を見つけるより早く、
香りに出会って気づくのです。
それが今年は、そろそろかなという時期になっても出会わない。
いったいどうしたことだろうかと、
わたしが見逃してしまったのだろうか、
それとも咲き遅れている?
このまま冬になってしまったらどうしよう、
などと心配して気をもんでいました。

鼻をくんくん、目をキョロキョロさせながら、
どこかに咲いていないかと金木犀をさがし歩いた年は
初めてのことかも知れません。

ともあれ、ほっとした気分です。


いつまでも暑かったというのに、
今年はインフルエンザの流行が早そうです。
まだ暑さの残る時期から、流行りだして学級閉鎖になっていた地域もありました。
ワクチン接種の時期に、悩まされます。
職場の医院では、例年どおり11月中にと考えていますが、
ご希望のかたにはもう接種を開始しています。


長いあいだ仲良くしてくれた、
ご近所のミニチュアダックスのポッキーちゃんが、
10月はじめに亡くなりました。
17歳でした。
うちの実家で飼っていた、ハルをうんでくれたおかあさんでした。
飼い主さんも、長年のお友達です。

実家のハルは、すでに一昨年の10月に亡くなっています。
父が亡くなり、翌年に引っ越した家で、実家の母が看取りました。
(2017年10月30日の記事があります)

うちの愛犬りんは、先日の12日で14歳になりました。

腎機能の低下や、この夏かかった膵炎、食欲のムラ。
10歳を過ぎたころからの、時々かゆみが増す皮膚炎、
加齢によるゆるやかな、あるいは急速な衰え。
時折お留守番が苦手になる情緒の不安定さ。

いろいろ、あれこれ、心配はありますが、
今はそれなりに落ちついていて、ボチボチ元気にしてくれています。

おだやかな毎日が、これからも長く続きますように。
いてくれるだけでうれしい、いとおしい存在のりんです。

14歳おめでとう。




ご近所のお寺さんの、今月のことばです。



ついつい、「もっともっと」「まだまだ」
ほしい、〇〇したい…
とよくばりになりがち。
今あるもの、与えられているものに感謝して生きたいものですね。



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