さくら・たわわにたわごと

四季折々、愛しきものたちとの日々と思いを綴ります。

穀雨・葭始めて生ず~文楽鑑賞

2023-04-24 | 映画ほか芸術鑑賞記
新暦の、およそ4月20日~24日ごろの今の時期は
旧暦では穀雨の初候、
「葭始めて生ず(あしはじめてしょうず)」
です。

穀雨とは、
たくさんの穀物をうるおす春の雨が降るころのこと。
この季節の終わりには、夏のはじまりを告げる八十八夜が訪れます。

葭始めて生ず とは、
水辺の葦が芽を吹きはじめるころ。
葦とはイネ科の多年草で、
夏には背を伸ばし、秋には金色の穂が風になびきます。

「葦(あし)」が「悪し」に通ずることを避け、
しばしば「ヨシ」とも呼ばれるとか。

先日、ご招待券をいただき、文楽を鑑賞してきました。
生まれてからずっと大阪に住んでいますが
(今は兵庫県在住ですが、地域としてはほとんど大阪)
文楽劇場に行くのは初めて。

昨年、鳴門の友人を訪ねたとき
これまた初めて人形浄瑠璃を鑑賞したのですが、
いつか文楽にも行ってみたいなと思っていたところでした。

実は、昨年秋におでかけする予定だったのです。
それは、私が自転車に追突されるという事故に遭った翌々日に
予定されていた、着物でおでかけする会のイベント。
その日の文楽鑑賞を楽しみにしていたのですが、
当然泣く泣くキャンセル。
まあ、また機会もあるでしょう。。。

と思っていたら、
こんなに早い時期にその機会に恵まれました。
着物教室のおかみさんが、

 「ご招待券をいただいたけれど、私は行けないので
  よかったら行ってらっしゃい」

と、お仲間さんとふたりで行けるチケットをくださったのでした。

ありがたくそのご招待を受け、おでかけしました。
電車で大阪方面へ出かけるのも久しぶり。

演目は「曽根崎心中」。

曽根崎通りやお初天神など、
子どもの頃から何度も訪ねて親しんでいる場所ですが、
そのゆかりの有名な演目については
鑑賞したことがなく、知識もほとんどなく…
今回はいろいろ勉強させていただきました。

人形遣い、太夫、三味線の、息の合ったわざにより
人形にたましいが吹き込まれる伝統芸能。
引き込まれてしまいました。

風が強い日でしたが、気温は高く日中は暑かったです。
母の単衣の紬を着ました。
落ち着いた赤で、気後れすることなくすんなり着られる着物です。
帯は私が買ったもので、これも紬。 ↓

 


梅田の阪急(百貨店)地下でお弁当を買って行きました。
おいしかった~♪ ↓

 


お弁当を前に、うれしそうな顔!
お酒がないのが残念??  ↓

 


おまけ。。。  
買ってからしばらくになりますが、
ようやく今回お初で身につけた月兎の帯留め。輪島塗だそう。
細い帯締めの、黒と赤を2本使いにしました。 ↓

 


ちょうど今年は、
近松門左衛門の300回忌だそうです。
うちから、行こうと思えばすぐ足をのばせるところに
近松門左衛門の墓所(広済寺)と、
隣接した「近松公園」
があるのですが、こちらもお参りしたことがないので
これを機会に、近々訪ねてみたいと思います。


 人形にいのち吹き込むわざの冴え さくら


コメント (4)
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