本棚7個じゃ足りません!

引っ越しのたびに蔵書の山に悩む主婦…
最近は二匹の猫の話題ばかりです

夫婦のバランス

2006年03月09日 | 日々のこと
大金を収得したらどうする?という質問をよくします。
理由は何でもいいの。
宝くじが当たったとか、
竹薮で札束の詰まったバッグを見つけたとか。
町で通りすがりにご老人のハンカチを拾ってあげたら、
その人がお金持ちで、莫大な遺産を残してくれたとか(笑)。

わたしだったらクイーン・エリザベス号で世界一周旅行をして、
モルディブやコートダジュールといった、
名前しか知らない高級リゾート地でゆっくりしたり、
お店の棚を指差して、例の「ここからここまで、全部頂戴」をしたり、
何年か
派手に豪遊しまくって、
余生は月十万で暮らせる村で質素に生活したいなぁ。

夫はあまり空想話に乗らないほうですが、
たまに付き合ってくれる時は決まってこう言います。
「貯金」
お金が入ったことを誰にも黙っておき、
仕事は楽しむ程度に続けて、老後に備えるそうです。

あの、庶民には見当も付かないけど、すごい大金という設定だよ、と言ったら、
おそらく「利息を使う」と答えることでしょう。

良くも悪くも、羽が生えて飛んでいきそうなわたしを、
地面にとどめているのは、この人なんだなぁ、と思います…。
夫も真面目すぎるところがあるし、
こんな妻でちょうど釣り合うのかもしれません。
(というか、見捨てないでほしいものです)

図書館で借りました:2

2006年03月09日 | 

『あの素晴らしい日ペンの美子ちゃんをもう一度』岡崎いずみ 第三文明社 2004

 すごい本を借りてしまったなー
 でも表紙を見たら、世代的に読まずにはいられませんでした。
 だって、あの美子ちゃんだよ!

 どんなエピソードにしろ、「日ペンを始めたらいいのに」と、
 強引に展開する懐かしい広告マンガ『日ペンの美子ちゃん』。
 この本には、ひたすらボールペン習字講座を宣伝する、
 美子ちゃん
というキャラクターの情報が満載なのです。
 主に広告は少女マンガ誌に掲載されていたので、
 リアルタイムで美子ちゃんを読んではいましたが、
 実は4代に渡って継承されていたことは知りませんでした…。
 作者が変わってるなーという気はしてたけど、
 こんなにキャラが違うとは思っていなかった。
 それぞれ味があって、まとめて見ると面白いですね~♪

 歴代の中では、やはり初代美子ちゃんが馴染み深いです。
 (中山星香が別名で画を描いていたそう。納得の可愛さ!)
 一番少女マンガっぽいし、ペットの猫も印象に残るし。
 それに、美しい文字で成功をつかむという、
 とんでもサクセスストーリー的な仕立て方も楽しい。
 (初代はラブレターを書きまくる発展家で、モテモテ。
 うまい字だね!と褒められ続けて社長秘書まで出世するのだ)
 美文字最強(笑)。
 
『ケイトとバッチのあみぐるみ絵本 ひつじちゃんはごきげんななめ』
高森共子 ブロンズ新社 2000

 ふわふわな、あみぐるみに興味があったので、
 作り方も載っているこの本を借りてみましたが。
 個性的なあみぐるみたちの写真で紡がれる、可愛い物語になっていました。
 (かぎ針編みのタコって…スゴイ。吸盤までしっかりあるとは細かいねい)
 毛糸星から来たケイトちゃんと、お友達のタコのバッチが、
 カシミヤを褒めてしまって、ひつじちゃんの機嫌を損ねてしまい…。
 というお話で、あみぐるみののほほんとした表情がユーモラス☆
 笑うとこなのか謎ですが、ニワトリ母さんの愛にぷっと吹き出してしまいました。

『ちょっとネコぼけ』岩合光昭 小学館 2005

 動物写真家が世界各地で出会った、猫たちの写真集。
 ワイルドだったり、気取ってみたりと、豊かな表情。
 躍動感のある動き。
 かと思えば、別の猫は締まらない格好で寝そべっていたり。
 ただ、飼い主がいつもおうちで見ている顔とは、少し違う様子かもしれません。
 なんか、家族に外でばったり会ってしまったような感じ。
 雰囲気がね、ネコ界で生きている顔なんだよね。
 昔、ネコの集会に参加したいと思っていたけれど、ちょっとのぞき見た気分。
 にゃんこLOVE!

『恋愛映画館』小池真理子 講談社 2004

 連載中、一回だけ『With』で読んだ記憶が。(女性誌あまり買わないから
 小説家小池真理子が、注目する女優、男優について、
 個人的なイメージや映画の印象などを描いた本です。
 取り上げた面々は、
 メリル・ストリープやロバート・デ・ニーロといった演技派から、
 アラン・ドロン、ジェラール・フィリップといった美形どころ、
 桃井かおりや松田優作のような日本の俳優まで様々。

 恋愛小説を書く著者らしく、この本はやはり“恋愛”が鍵になっています。
 その俳優が放つオンナの空気、オトコの魅力。
 映画の中で恋愛がどのように映されているのか。
 視点が自分とは大分違うから、
 そういう見方もできるね、なるほど、という感想。
 この前編『忘我のためいき 私の好きな俳優たち』も読みたいです。

 (映画ものエッセイだから借りましたが、
 この作者が書いた小説の方は、
 以前毎日新聞で連載されていたものを読んで、
 自分好みじゃないと思いました。
 不倫ものだけど、登場人物に感情移入できなくて。
 ごめんなさい。
 本人たちが愛に陶酔するほど、滑稽味を感じてしまいました。
 共感できる恋愛小説もあるけど、あれは趣味ではなかったです…)