森下
とまりぎ
東京都交通局が拠点駅においている中央公論Adagioは、江東区の森下を芭蕉によって紹介している。1686年春の深川での俳人たちによる催しの説明を読むと、40歳を越えた芭蕉は、すでに最重鎮であったことがわかる。
名を連ねているのは、其角、嵐雪、仙花、曾良、千里、素堂、孤屋、李下、杉風、そして京都の去来。
芭蕉記念館は都営大江戸線と都営新宿線の森下から5分ほど、隅田川のすぐ近くにある。
早稲田の神田川には関口芭蕉庵があり、これも紹介している。

新大橋から清洲橋を望む、下流側の夕暮れ風景。
この左側に芭蕉が住んでいたところがある。無粋な高速道路などはなく、川が湾曲しているところだから、両方を見渡すことができて、さぞや眺めがよかったことだろう。
新大橋は戦前からの古くなった橋は架け替えられている。その古い橋の姿は橋脚に残っている。
さて、森下まで行ったからには、寄らずにはいられないところがある。森下駅近くの清澄通りに魚三という店があって、門前仲町の店と同じく午後4時から開店している。魚が新鮮で安いから人気の店だ。おつゆ100円、あら煮50円はサービス品でずっと人気のメニューだ。