とまりぎ
日経新聞によると、東京都の下水道処理にミドリムシ(学名ユーグレナ)を使うことを検討している。
ミドリムシは光合成により水と炭酸ガスのほかに窒素やリンを吸収する。この力を生かして水の浄化を行う。地球温暖化で問題になっている炭酸ガスにも効果が期待できる。
使用したミドリムシを回収して燃料などに利用できるかどうかも研究する。
現在、アメーバやクマムシなどの微生物を使って下水中の汚れを分解しているが、窒素やリンは三分の一程度にしか減らないため東京湾の赤潮の一因になっていた。これが改善できる。
東大発ベンチャーのユーグレナとの共同研究により、1~2年間実証実験した後、実用化を目指す。
ミドリムシは体長0.3ミリ程度の鞭毛により運動し、光合成を行うという動物と植物の性質をもつ。最近はその成分からサプリメントの材料にもなっている。