「ヒッ!ヒッ!・・・チャチャッ!チャチャッ!」と天高く周辺に響き渡る声の主は、お馴染みのセッカ(雪下)です。
8月16日、田圃にアマサギでも来てないかとその様子を見に行ってみたのですが、田圃には数羽のコサギだけ。
あの賑やかなオオヨシキリ達も、今はどこへ行ったのか? ひっそり静まり返った田圃です。
田圃に響き渡る鳴き声はセッカです。そのうちの1羽の雄が少し離れた所に降りてきてくれました。
少しトリミング
JPG撮って出しの等倍切り取り
こちらに気が付いた?
過去に何度か取り上げてきたセッカですが、改めて紹介しておきますね。
セッカ(雪加・雪下)
日本では本州以南で繁殖する留鳥ですが、特に夏の雄は「お歯黒セッカ」で人気者。
一夫多妻としても有名ですが、オスは繁殖期間中に次々と巣をつくって、多いときには20個もの巣をつくるとか。
そして一つの巣ごとに雌を誘っては交尾し、卵やヒナの世話を雌にまかせ、次の雌を誘うため新たな巣づくりに・・・大忙し!
ただし、一夫多妻になれるのは全体の4割程度で、3割は一夫一妻、残りの3割は独身生活で、婚活活動も競争が激しそうですね。
繁殖期の雄は、口の中が真っ黒に変化し、この黒い部分は嘴の付け根部分に現れるので雌に比べて、精悍な顔つきになります。
同じように等倍で切り出した写真ですが、嘴の根元が黒くなってます。嘴も少し湾曲してますね。
おすまし顔で・・・
雄は縄張りを作ると、雌を誘うように大きく澄み渡る声で「縄張りソング?」
「ヒッ!ヒッ!ヒ!・・」と大きな声で鳴きながら上昇し、下降するときは「チャチャッ!チャチャッ!・・」
雌が現れると、「チャチャッ!チャチャッ!・・・」と鳴きながら,メスの上で求愛ディスプレイを行います。(「バードリサーチ」資料参照)
それにしても、縄張り周辺を休みなく鳴きながら何度も上昇したり下降したり繰り返す姿を見てると、こちらの方が疲れます。
羽繕いも入念に・・・
同じように等倍切り出しです。
参考のために、在庫から子育て中の雌も載せておきます。雄に比べて少し優しそうな顔つきです。
最後の写真以外はすべてEOS-R7で撮ったものですが、少し距離がある場所でも手持ちで何とかなりそうです。