Amazon Prime Video で見た3作品です。
オーバーボード (Overboard) 2018
ケイトは、お金持ちで身勝手なレオナルドの船の掃除を担当することになりますが、レオナルドはケイトを不当な理由でクビにしてしまいます。その後、レオナルドはハメを外して船から落下し記憶喪失に。ケイトはレオナルドを夫だと言いくるめ、家に連れ帰ります...。
シングルマザーで働き詰めのケイトが、復讐するためにレオナルドを家に連れて帰り、夫だと偽ってこき使う、というロマンティックコメディ。メキシコの富豪の御曹司で働いたことのないレオナルドが、夫だと言いくるめられ、外では肉体労働、家では家事と
さんざんこきつかわれる姿に、さすがにやりすぎでは?!とちょっとかわいそうになってしまったのですが、やがて3人の娘たちもすっかりレオナルドになつき、レオナルドはよい夫、よい父親として人間的に成長していきます。
ケイトも決して鬼嫁というわけでなく、看護師の資格をとるために勉強時間が必要だったのですよね。私が好きな場面は、真実を知ったレオナルドと船のベテランスタッフが会話するところです。短い間とはいえ、別人としてまったく違う人生を生きたレオナルドは
初めて、裏方として働くスタッフたちの立場が思いやれるようになったのでした。ちょっと歌舞伎の一心太助を思い出しました。すてきな作品です。
異常な独占欲をもつ恋人エイドリアンのもとを脱出したセシリアは、その後エイドリアンが自殺したことを知ります。しかし、セシリアの周りで不可解な出来事が次々と起こり、彼女は姿の見えない何者かに監視されていることを確信します...。
ウエルズが1897年に発表した同名小説を映画化。過去にも映画化されたことがあるそうですが、まったく古びたところがなく、すごくおもしろかったです。スマホの使い方や、透明人間の造形、CGやVFXなど、現代のテクノロジーが効果的に生かされていました。
目に見えない、忍び寄る悪魔に翻弄され、周囲の人たちからも誤解され、孤立無援となっていく恐怖を、主人公とともに存分に味わいました。相手は用意周到に主人公を追い詰めるし、透明人間なんて誰も信じてくれませんから
この八方ふさがりの状況を突破するのは、もはや絶望的かと思われましたが、ある場面からようやく相手が正体を現しはじめてほっとしました。ラストの頭脳対決もなかなか見応えがありました。
ジョセフィーヌとペニーは、どちらも男性をだましてお金を奪い取る詐欺師。2人はフランスのリゾート地リヴィエラを訪れ、そこで出会った若きIT長者トーマスを、どちらがくどき落としてお金をだまし取れるか、勝負を挑みます...。
頭をからっぽにして楽しめる、エンターテイメントムービー。最高におもしろかったです。美しくてスタイル抜群のアン・ハサウェイが次々と繰り広げる、リゾート地ならではのゴージャスなファッションにも魅了されました。
この2人が勝負したら、どうやってもアンの勝ちでしょう。と思いきや、必ずしもそうならないところがおもしろい。IT長者のトーマスは、見た目ザッカーバーグ風ですが、無垢な瞳がきらきらしていて、弱者に対してどこまでも優しい。
最初は盲人のふりをして気を引いていたペニー(レベル・ウィルソン)は、心の清いトーマスをだますことに良心がとがめ、だんだんと彼のことが好きになってしまいます。さて、この勝負がどういう結末を迎えるか、是非見て確かめてみてくださいね。