12月4日東京新聞
今日の東京新聞にも「13年ぶり 徹夜議会 議員定数削減条例 可決後も対立収まらず」
と、大きく記事が出ていましたが(おおば正明議員のHPに掲載)、
混乱の末、会期を延長して、翌日(土曜日)の朝5時5分にようやく本会議が終了したという
本当に疲れた議会でした。(ツイッター生中継のつぶやきは12月4日のブログ参照)
新聞記事にもあるように、私たちが出した議員定数削減(現在52名を50名とする)条例案
が可決され、来年の4月に行なわれる選挙から執行されることとなったことはよかったです。
今回の混乱のもとは、共産党・生活者ネットワーク・社民党・木下議員・上川議員が、本会議
最終日の朝になって突然出してきた議案。
@「世田谷区議会委員会条例の一部を改正する条例」
(簡単に言うと、議員定数と基本構想を決める際には公聴会を義務付けろ、という内容)
提出した議員(賛成した議員も含め)の言い分は、
「議会制度研究会」で、議員定数について散々議論したけれど合意できなかった。だから、
両論併記で議運にあげられたはず。なのに、定数削減の議員提出議案を出して可決させる
とは許しがたい!しかも、公聴会も開かず、区民の声をきかないで決めるとはけしからん!
…と、まあ、こんな感じなのでしょうか。
そういえば、議決する直前には、こんなチラシも新聞折り込みされていました。
見たところ、共産党・生活者ネットワーク・社民党の議員と、木下議員・上川議員の
名前がありますから、議員定数削減に反対する議員たちが連名で出したチラシかと
思いきや…、
一番上と二番目に名前がある、あべ議員と稲垣議員は、議員定数削減の条例案の
提出者でもあります。
あべ・稲垣 両議員は、「定数削減には賛成だが、公聴会は開くべきだ」という持論。
でも、だったら、「区議会議員定数が区民不在で変えられようとしています」と言わ
れる条例案の提出者になるでしょうか?
筋論としては、「公聴会が開かれない限り、条例案には乗らない」んじゃないですか?
誰が聞いたって矛盾している摩訶不思議な行動としか思えません。
話は戻って、
議員定数については、参考人を招致して、賛成・反対、双方を代表する意見を二人
ずつ聞いた、ということもやっています。
それ以前に、「みんなの党・世田谷行革110番」としては、常に広報広聴に関しては力
を入れてやっています。区民に情報を伝える努力、区民の意見や声を集める努力は
人一倍している、と、自負しています。
行革110番の おおば正明議員にいたっては、今期当選した選挙公報にも「議員定数
削減」を謳って(公約として掲げ)選ばれているのです。
これ以上の「区民の声」はないはずです。
私たちは、こういうことをもってして、議員定数削減は大方の区民の意思でもある、
と判断しているわけで、「公聴会を開かなければ、区民が何を望んでいるかわから
ない」という議員の方々とは見解を異にします。
現に、「世田谷区議会は議員定数を52名から50名に減らす議案を可決した」という
ニュースが流れた後には、「よくやった」「それでもまだ議員の数は多い!」と
いうご意見が届いています。
「私たち区民に断りもなく決めるとはけしからん!」とか、「私たちが知らない間に、
そんな大事なことを勝手に区議会で決めるとは何事だ!」とか、「多様な区民の意見
を拾えるように、議員定数は増やすべきだ」という意見は(私のところには)皆無です。
「議会制度研究会」では、十分丁寧に議論を重ねたと聞いています。
民主主義は、こうしたプロセスを踏むことが大事だから、世田谷区議会ではしっかり
踏まえています。
しかし、「全員が合意できなかったら何も決めてはいけない」というものではありません。
↑ ↑ ↑
ここ、この部分が、今回の「唐突な議案提出をした議員の方々」との見解の相違、なの
だと思います。
議論し、できれば調整し、様々な意見を吸い上げる努力をしたうえで、最終的な判断
を下すことが、議会の役割なのではないでしょうか。
「全員の合意はできていませんよね。だから継続。決めちゃダメ。ずっとこのまま」
なんてやっていたら、何も改革はできません。何も進みません。
一人ひとり、それぞれの想いをもった区民の方々から選ばれているのですから、その
想いに応える努力をするのは当然のことだと思います。
まるで、私たちが、「区民の声を聴いていない」みたいに言われることは全くもって心外。
そして、あたかもそれを理由にしたような条例改正案を唐突に出してきた、そのやり方
に対しても、大変残念なことだと思います。
提案者が「拙速だった。最低限の合意で提出した。もっと時間をかければよかったと
思う」と言っていましたからねぇ。
“最低限のもの”を出されたって…。
しかも事前説明もなく審議しろと言うのは乱暴です。
なにより、そんな「“最低限のもの”でもいいからどうしても今議会の最終日に出さなけ
ればならなかった理由」というのが、質疑をいくら聞いてもわかりませんでした。
どうしても、今議会で審議しなければ間に合わない、緊急課題なのだ!ということで
あればこういうことが起きても納得できると思います。でも、そういう説明はありません
でした。
だから、今回は取り下げて、次の議会に出し直してはどうか。そこでしっかり議論すれば
いいのではないか。というやり取りがあったのです。聞きいれてもらえませんでしたが。
こういうやり方は非常にまずいと思います。
これまでの世田谷区議会の民主的なやり方を無視して、「事前の説明もなく、他の会派に
考える時間も与えず、賛同を得る努力もせず」強硬に議案提出をする。
それを、数をもった大会派がやりだしたらどうするんですか?!と、共産党・生活者ネット・
社民党・木下議員・上川議員に問いたいです!(直接 言いましたけれどね)
それでも、議案を出された我々は、真摯に受け止め、明け方までかかって議論しました。
世田谷区議会の誠実さがよくあらわれた議会だったと思います。
終わってみて、つくづく思ったのは、「選挙を前にしたパフォーマンス的なものを強く感じた」
ということです。
そして、呆れたことに、今になって、「議員定数削減にあれだけ反対していた共産、生活者
ネット、社民ほかが今さらながら、私たちは反対しているんじゃなくて継続審議を主張した
なんてのはもはや苦笑せざるをえない。」(おおば正明議員のブログより)…って、いったい
どういうこと?!
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今日の東京新聞にも「13年ぶり 徹夜議会 議員定数削減条例 可決後も対立収まらず」
と、大きく記事が出ていましたが(おおば正明議員のHPに掲載)、
混乱の末、会期を延長して、翌日(土曜日)の朝5時5分にようやく本会議が終了したという
本当に疲れた議会でした。(ツイッター生中継のつぶやきは12月4日のブログ参照)
新聞記事にもあるように、私たちが出した議員定数削減(現在52名を50名とする)条例案
が可決され、来年の4月に行なわれる選挙から執行されることとなったことはよかったです。
今回の混乱のもとは、共産党・生活者ネットワーク・社民党・木下議員・上川議員が、本会議
最終日の朝になって突然出してきた議案。
@「世田谷区議会委員会条例の一部を改正する条例」
(簡単に言うと、議員定数と基本構想を決める際には公聴会を義務付けろ、という内容)
提出した議員(賛成した議員も含め)の言い分は、
「議会制度研究会」で、議員定数について散々議論したけれど合意できなかった。だから、
両論併記で議運にあげられたはず。なのに、定数削減の議員提出議案を出して可決させる
とは許しがたい!しかも、公聴会も開かず、区民の声をきかないで決めるとはけしからん!
…と、まあ、こんな感じなのでしょうか。
そういえば、議決する直前には、こんなチラシも新聞折り込みされていました。
見たところ、共産党・生活者ネットワーク・社民党の議員と、木下議員・上川議員の
名前がありますから、議員定数削減に反対する議員たちが連名で出したチラシかと
思いきや…、
一番上と二番目に名前がある、あべ議員と稲垣議員は、議員定数削減の条例案の
提出者でもあります。
あべ・稲垣 両議員は、「定数削減には賛成だが、公聴会は開くべきだ」という持論。
でも、だったら、「区議会議員定数が区民不在で変えられようとしています」と言わ
れる条例案の提出者になるでしょうか?
筋論としては、「公聴会が開かれない限り、条例案には乗らない」んじゃないですか?
誰が聞いたって矛盾している摩訶不思議な行動としか思えません。
話は戻って、
議員定数については、参考人を招致して、賛成・反対、双方を代表する意見を二人
ずつ聞いた、ということもやっています。
それ以前に、「みんなの党・世田谷行革110番」としては、常に広報広聴に関しては力
を入れてやっています。区民に情報を伝える努力、区民の意見や声を集める努力は
人一倍している、と、自負しています。
行革110番の おおば正明議員にいたっては、今期当選した選挙公報にも「議員定数
削減」を謳って(公約として掲げ)選ばれているのです。
これ以上の「区民の声」はないはずです。
私たちは、こういうことをもってして、議員定数削減は大方の区民の意思でもある、
と判断しているわけで、「公聴会を開かなければ、区民が何を望んでいるかわから
ない」という議員の方々とは見解を異にします。
現に、「世田谷区議会は議員定数を52名から50名に減らす議案を可決した」という
ニュースが流れた後には、「よくやった」「それでもまだ議員の数は多い!」と
いうご意見が届いています。
「私たち区民に断りもなく決めるとはけしからん!」とか、「私たちが知らない間に、
そんな大事なことを勝手に区議会で決めるとは何事だ!」とか、「多様な区民の意見
を拾えるように、議員定数は増やすべきだ」という意見は(私のところには)皆無です。
「議会制度研究会」では、十分丁寧に議論を重ねたと聞いています。
民主主義は、こうしたプロセスを踏むことが大事だから、世田谷区議会ではしっかり
踏まえています。
しかし、「全員が合意できなかったら何も決めてはいけない」というものではありません。
↑ ↑ ↑
ここ、この部分が、今回の「唐突な議案提出をした議員の方々」との見解の相違、なの
だと思います。
議論し、できれば調整し、様々な意見を吸い上げる努力をしたうえで、最終的な判断
を下すことが、議会の役割なのではないでしょうか。
「全員の合意はできていませんよね。だから継続。決めちゃダメ。ずっとこのまま」
なんてやっていたら、何も改革はできません。何も進みません。
一人ひとり、それぞれの想いをもった区民の方々から選ばれているのですから、その
想いに応える努力をするのは当然のことだと思います。
まるで、私たちが、「区民の声を聴いていない」みたいに言われることは全くもって心外。
そして、あたかもそれを理由にしたような条例改正案を唐突に出してきた、そのやり方
に対しても、大変残念なことだと思います。
提案者が「拙速だった。最低限の合意で提出した。もっと時間をかければよかったと
思う」と言っていましたからねぇ。
“最低限のもの”を出されたって…。
しかも事前説明もなく審議しろと言うのは乱暴です。
なにより、そんな「“最低限のもの”でもいいからどうしても今議会の最終日に出さなけ
ればならなかった理由」というのが、質疑をいくら聞いてもわかりませんでした。
どうしても、今議会で審議しなければ間に合わない、緊急課題なのだ!ということで
あればこういうことが起きても納得できると思います。でも、そういう説明はありません
でした。
だから、今回は取り下げて、次の議会に出し直してはどうか。そこでしっかり議論すれば
いいのではないか。というやり取りがあったのです。聞きいれてもらえませんでしたが。
こういうやり方は非常にまずいと思います。
これまでの世田谷区議会の民主的なやり方を無視して、「事前の説明もなく、他の会派に
考える時間も与えず、賛同を得る努力もせず」強硬に議案提出をする。
それを、数をもった大会派がやりだしたらどうするんですか?!と、共産党・生活者ネット・
社民党・木下議員・上川議員に問いたいです!(直接 言いましたけれどね)
それでも、議案を出された我々は、真摯に受け止め、明け方までかかって議論しました。
世田谷区議会の誠実さがよくあらわれた議会だったと思います。
終わってみて、つくづく思ったのは、「選挙を前にしたパフォーマンス的なものを強く感じた」
ということです。
そして、呆れたことに、今になって、「議員定数削減にあれだけ反対していた共産、生活者
ネット、社民ほかが今さらながら、私たちは反対しているんじゃなくて継続審議を主張した
なんてのはもはや苦笑せざるをえない。」(おおば正明議員のブログより)…って、いったい
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