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個人訴訟を考える『へこたれない人』

2019-09-19 07:51:49 | 世界の動きから見えるもの

@「お裁き」を巧みにかわす手立て、それは過去の判例をうまく利用するか、過去に判例がない場合となる。現代でも異様な事件が多発するが、裁判は過去の事例をもとにその裁量を判断する。時代と共に裁判・裁量判断に時間がかかりすぎるような気がする。 全ては落ち度のない判定をすることだが、それに関わる税金の無駄使いも考えなくてはならない。 裁判を起こすのに印紙税がまず掛かる『裁判を申し立てるときは、請求金額(「訴訟物の価格」といいます。)に応じた印紙代が必要になります。例えば1千万円を請求する場合には5万円、3千万円なら11万円の印紙を訴状に貼らなくてはなりません。』、など訴訟費用は『訴え提起手数料(印紙代),書類の送付・送達費用(郵券代)のほか,期日への出頭日当,出頭旅費,宿泊料,書類作成提出費用,官公庁等からの書類交付費用,証人の日当・旅費,鑑定料など』(他サイト出典)、結局、複雑で面倒=和解することになる・・・(悪因悪果)

『へこたれない人』佐藤雅美

  • しがない小役人の山本庄蔵は葵の御紋が付いた提灯や長持を使って、ひと儲けを画策する。お上に知られた庄蔵に下されるのは「江戸払い」か「御扶持召放」か? 差し戻された裁決は、紋蔵のもとに。紋蔵が悩まされるなか当の庄蔵はちょこまか江戸を動きまわり、聞きしに勝る図太さで、へこたれない。表題作含む8編収録の人気捕物帖第12弾。
  • 事件判決(お裁き)は全て過去の事例を参考にするため、例外は異様な結果を招く、特にお上に繋がった情報は捜査の限度もあり町方奉行では手出しできない。
  • クビになった庄蔵は、場所(元の奉行所)を借りて借金の契約仲介をする。ところが借金をした本人がフグにあたり亡くなる。 亡くなったのは借金をした男とその家族の娘。 家族はフグの肝をタイの肝と偽って売りつけた魚屋を訴える。 金を貸した金貸し屋は契約した場所での契約を仲介した庄蔵を訴えるが、契約したのは借りた方で庄蔵は、場所を提供しただけで信頼関係とは全く違うし、証文は借主だから自分ではないと訴える。 さらに借金をした金は妻が持ち去り昔の恋仲にあった男に取られる。とった金は賭博で無くなる。さてこの場合のお裁きは如何に。