@話が上手い人はその構成に「スピーチの黄金律」が隠されている。1、何が足らず不満があるのか、2、目標・ゴールは何か 3、ではどうすればいいのか と言うことになるが、ストーリー構成には聴衆の聞きたい事が上手くつながる材料(エピソード等)が必須だ。それになるべく短く、主旨・目的が分かりやすく、且つ聴衆の記憶につながる事が必要だ。
『あの演説は何故人を動かしたのか』川上徹也
・すぐれた演説・スピーチには、人の心を揺さぶり、歴史を動かし、世界を変える力がある。
伝えるべきメッセージを、「人類共通の感動のツボ」がある。
・日本に「演説」を持ち込んだのは福澤諭吉
・欧米では「スピーチ」は強力な武器として使われている、特に政治的指導者
・演説・スピーチは「人々の心を大きく動かす力がある」
・「ストーリーの黄金律」とは
1、何かが欠落した、もしくは欠落させられた主人公
欠落したものは何か、誰か、どうしてそうなったのか
2、主人公がなんとしてもやり遂げようとする遠く険しい目標・ゴール
その欠落を埋める、奪い返すためのものは遠く険しい方がいい
3、乗り越えなければならない葛藤・敵対するもの
邪魔する、敵対するものを多く掲げる
・第1章「小泉純一郎 郵政解散演説」
「自民党をぶっ壊す」の何度も繰り返す手法
・第2章「田中角栄 ロッキード選挙演説」
主人公を地域住民に、地元の利益を訴える
・第3章「バラク・オバマ 2004年民主党全国大会基調演説」
神話・昔話(歴史的な人物)からのストーリーにより興味と記憶を繋ぐ
自分の出生等から「希望」を抱かせる、何を優先順位として変えて行うべきか
・第4章「ジョージ・W・ブュシュ 9・11直後の演後の演説」
低支持率から90%は9.11の行動
被害者と主人公を一体化させ対抗する姿勢を見せた
・第5章「ジョン・F・ケネディ 大統領就任演説」
弱点(若さと宗教)はリンカーンの演説を見習い強調
短い・「私」を極力使用しない・外交中心・対決する相手・新しい幕開け
人類の自由のために何ができるか一丸となる事
「スローガン・ニューフロンティア」科学・宇宙・未知の世界
・第6章「フランクリン・ル―ズベルト 大統領就任演説」
背景には株価暴落「ブラックサースデイ」企業・銀行倒産、失業
物不足ではなく経済を復興するための行動、社会的価値観をあげる(仕事を作る事)
憲法から逸脱しない限りの行動を起こす例え党・議会からはみ出しても(希望と勇気)
・第7章「マーティン・ルーサー・キング・ 私には夢がある演説」
アメリカは三人だけ名誉のある祝日(キング牧師・コロンブス・ワシントン大統領)
「私には夢がある」現実に照らした希望と願望を繰り返し訴えた
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