@近未来予測、ここに広いジャンルの予知予測がある。特に気になるのは「人間の体内へ埋め込む生体情報センサー」(体内診断・治療)、「サイボーグ人間」(人並み以上の能力人間)、フリーOSソフト(完全無料化)、REACH(食品安全規格の見直し)、環境破壊(水不足・新エネルギー開発)などだ。
技術の進化は何かがきっかけ(歴史的には環境異変・自然災害)で一気に様変わりする。それはすぐ間近にあるのではないかと思う。その一つが人間が作り出した感染ウイルスだ。今後も新たな正体不明のウイルスが世界に飛び散り人間社会に混乱を招くのは見えている。ではどうすればいいのか。最後には人間が人間を消滅させることになるかもしれない。
『2035年の世界』高城剛
「概略」今から20年後の「2035年」……、それは思ったほど遠くない未来である。「死なない人間」「デザインされる子ども」「人工合成技術」「オミックス医療」「資本主義3.0」「空飛ぶ自動車」「未来の音楽」「ペタバイト」「リキッド化」「自分検索」……。20年後に向けて、今、何をすべきか。そのヒントは本書に収録した「100のキーワード」
・身体科学
超健康=長寿の可能性(平均寿命140歳):遺伝子情報の検査分析・操作
生体情報ネットワーク(体内埋込センサー):体内診察・治療・病気予防・医療費削減
サイボーグ人間化(超人的な人間):義足・義手など分子モーター化
・科学
オートマトン(自立機械ロボット):ロボットがロボットを生産
人工知能が作り出す音楽(作詞作曲):AI機能活用から楽器演奏
評価される社会(AI評価):メディア・専門家・評論家に代わり評価
バイオメトリックス(生体認証):本人認証・出入国手続きの簡素化
フリーOS(Ubuntuの進化):組み合わせ自由のスマホ・タブレットの登場
・移動
移動コストの低減=新たなビジネスチャンス(デジタル社会)
移動可能な家(低価格・簡単造作):3Dプリントハウス(新素材革命)
ハイパーボーダー(住む場所=働く場所):都市間通勤・リモートワーク
ドローン(飛行ロボット)=ドローンタクシー
医療ツーリズム(健康検査・手術):医療・美容観光
自動運転(電気・水素自動車):運転手要らず・免許要らず
・スタイル
自分検索(AIによる自分検索で嗜好、考えを知る事が可能)
神秘的パワースポットの流行
質素なラグジュアリーの始まり(金持ちらしくない金持ち生活)
マスの崩壊(マスメディアから個人情報メディア・個の時代)
ガバメント・オプトアウト(政府の仕組みから離脱社会)
酒・タバコなどフリー社会(緩和・脱現状社会へと進む)
社会貢献資本家社会の創出(資本家・富裕層の社会貢献の社会)
リミックス映画(著作権保護期間70年)から新たな映画創出
・リスク
第二の人生(生死の問題・心のケア)
有害物質=化学物質 人体への影響が拡大(食品・肥満問題)
REACH vs日本の安全基準規格は幻想化している(食品の安全基準)
スラム化する都市からコンパクトシティーへの変革
「水」不足戦争 自然資源の争奪(人間が飲める水は3%しか存在しない)
フラッキング=シェールガスの負(地下水汚染・地盤沈下)
・政治
フラット化する国家(離合集散・宗教闘争)
「成長しない世界」知的財産の確保と流動性 老化現象の国日本と中国
・経済
日本での経済恐慌か戦争が起きる可能性
資本主義3.0=資本家主義の終焉(分散基軸通貨制への動き)
マイクロクレジット(ベンチャーを育てる決済システム)小口融資
ユニオンとリージョン(地域連合体の形成・大都市連合)
・環境
新氷河期=気候変動・熱中症増大
ハイブリッド農業=食糧不足とバイオニック・有機栽培土の高騰
オルタナティブエネルギー(原子力・石油・ガス以外のエネルギー)
太陽光・風力・地熱・海洋開発(地底資源:メタンハイドレード)
スマートグリッド(電気の送配電システム:発電・蓄電・送配電)
電気がWi-Fi化(非接触充電・送電)
燃料蓄電池(車・家庭の電源)
インターナショナルリニアコライダー(電子加速実験:新エネルギー)
