@「慣れ」により経営・収益構造に低下、停滞、それは3〜5年位、または10〜15年位の企業に起こりがちな企業内の不安定材料で低迷する時期がある。そこで必要なことは外部からの刺激だ。危機感が薄れると企業成長は鈍化し、社風も低落する。往々にして会社の社長含め上役が先導している場合もあるが、そこで重要なのが「外部からの参謀」の役目が重要視されている。
『戦略参謀の仕事』稲田将人
「概要」日本には参謀的な人材が足りない。参謀体制のあるなしで企業のパフォーマンスには天と地ほどの差が出る。参謀の仕事とはトップができない業務を代行すること。事実を把握・見える化し、ファクトベースの議論で仮説を立て、PDCAを廻し続けること。そうして磨いた腕は一生の財産となる。
ー参謀役の役割
問題解決力・戦略思考力・事業構想力 + 「同調力=和」
1、トップの意思決定の精度向上の為の事業方針に関する現状分析と起案
分析「見える化」=現状実態・診断
5感感覚で理解できるのイメージ提案・資料
正しく、明確、シンプルな資料提供=意思決定のスムーズ化
2、社内の神経系等「見える化」作り
組織内の指示報告系統の機能(チェック+プラン)改善機能
3、課題の優先順位付けと課題プロジェクへの対応
経営課題の明確化と対応(意思決定の精度化)
経営者との認識確認・意思疎通(優先順位+課題・方針・対処・結果)
ー社内の課題
議論の空中戦(思い込み=時間ロス)
ファクトベースで議論の文化を作る(事実確認に基づく議論=判断のスピード化)
社員の環境改善(前向きに力を発揮できる場)
業務プロセス改善(事業のパフォーマンス向上:人材能力・効率)
ー参謀機能の必要性
組織の機能不全=成長鈍化・低迷・社員のやる気低下・幹部の思惑乖離
市場との乖離(目線調査・市場動向・競合動向)
課題の定義(事実に基づいた的確な問題解決仕法)
ー参謀の基本姿勢とマインドセット
「火中の栗を拾う」は参謀の役割
真実・事実、因果・相関を明らかに
コミュニケーション力(人脈力・経験力=感性)
メンター的存在・謙虚・同調(和)・信頼
組織の運営を健全化させる(メンタルヘルスマネジメント・気づき)
ー戦略とは
PDCAのC(検証)から始める 「学習機能」=失敗は学びの源泉
挑戦的な企画を実行、改善・見直しの繰り返し、検証する
問題発見(実態把握)課題定義から評価・絞り込み、仮説思考
プランA(仮説)、プランB(実践検証)に基づくワクワクプランの2つ
「実践力」の充実(WHYの説得力)実行難易度理解(メリット・デメリット)
市場変化・進化の先読み「創造」イメージ設定
ー経営知識と実践
経営資源:PL/BSの位置付け(ムリ・ムダ・ムラの最適化)
摩擦を恐れず、敬意を持って、「ずるさ」を見抜き、「利」を優先させる
「攻めるvs身を守る」術(大義を意識し、筋論を真っ向から挑む)
ーPDCAの現状 (丸投げ・無責任)
P(計画)会社の利益機会の毀損、自己出世・昇進への妄想
D(実行)具体的な目標、手順を示さずやらせる
C(検証)ミスを言い逃れ、他人に責任転嫁
A(行動)やっているふり・ごますり
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