@そもそもよく言われることは「良いものは説明が要らない」、とも言う。この書は「話を聞いてもらえる事」へのアプローチを提言、更に聞き手の満足感を満たすことへのヒント(話し方)、とある。「聞いてもらうためのコツ」とは、様々な「型」が本文にはあるが、やはり聞いて欲しい人がどんな人なのか、どこまで知っているのか、で何を知りたいのかが分かれば目的はほぼ達成できる、「聞き手の分析」と言う事だ。逆に「つまらない話」は話のネタが古い、知らない、興味がない、関係がない、もう知っているなどだ。それと専門家の如く複雑すぎ専門用語の連発は興味を失くす。「説明とは」知を継承するためのコミュニケーション術、相手、聞き手が納得する方向に導くスキルだ、と言うこと。特に文中にある「破壊・伏線回収・決断誘導・自己主張」などは聞き手を納得させる話術であり重要だ。
『良い説明には型がある』大塚荘志
「概要」一生懸命伝えても聴き手は上の空。自分が話をすると場がシーンとする。丁寧に説明したのに「で、結局何が言いたいの?」と返される。そもそも話のネタがない……。
・良い説明は聞き手の脳を満足感で満たす(知的好奇心を刺激し、聞き手をワクワクさせる)
話を面白くする仕組み化を11の型で表現
聞き手のプロファイルを知る事
・現在地:どれくらいの情報量を持っているのか、理解しているのか、ヒヤリングする
・到達点:聞き手の欲求は何か、どうなってもらいたいのか
・価値観:どう思っているのか
・11の型
メリット訴求:問題を炙り出す・成功事例・イメージ・理由を伝える
「・・で困っていませんか」
対比:対象を数値で比較・存在位置を確認・仮想敵・人を選抜してみる
「これは・・数値ですが平均はこれです」
因果:原因と結果を説明・その因果関係を説く
「結果としては・・でした。その原因は・・」
カットダウン:情報過多を最小限に抑える(要約圧縮)・本質をまとめる
「今日は時間が限れらていますので」
破壊:常識やルールを破壊・先入観をなくす
「これまでは・・と思われていたのですが、実は・・・」
ニュース:関連性ある最新情報の提示
「最新の研究では・・・」
希少性:「ここだけの話」・情報の価値観(希少価値)・業界の常識
「・・を知っている方?」「まだ表にはでていないのですが・・」
伏線回収:「なるほど!」「そう言う事だったのか」言葉で伏線を張る
「これはまた後ほど出てくる話なので・・・」
「これからお話しするとここそが・・・」
決断誘導:選択肢を提示・都合の良い前提・消去法で絞り込む
「最後に紹介した・・が一押しです」
自己主張:相手の自尊心を高める「確かに、素晴らしい、興味深い意見ですね」
「確かにおっしゃる通りです。これはどうでしょうか」
欠如アピール:足りないものを埋める工夫
「実は・・つあるうちのまだ1つしかあなたにお伝えしていません」
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