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人の情けが解る指導者に必要な事『人情武士道』

2021-04-13 07:47:35 | 人生を「生かす」には
「人情武士道」人の情け、武士の情けを表現した短編小説で、自惚れ武家夫婦を追い詰める話だ。生まれた時から贅沢三昧できる身分を勘違いして威張り腐る輩は現代でも多い。いわゆる「世間知らず・身の程知らず」と言われるどうしようもない人間だ。苦境に立つと一人では何もできないことが多い、ましてや金に関する野心は人一倍旺盛でその為には情けもない人間と化す。何の生活苦も無い人間に一般の生活は見えない、それは今の国民に対する「国民の命を守る」とは裏腹で「自分達を如何に守る」かが優先していると言うことかもしれない。
「苦しみを経験するから幸せの有り難みが分かる。苦しむことは幸せになるためのプロセス」美輪明宏
『山本周五郎作品集10』山本周五郎
「人情武士道」
二人の武士が一人の女に惚れた。やがて女が一人の武士を選んだがそれが借金まみれで一からでお無し生活を余儀なくされた。ある日、その女がもう一人の武士の妻に仕官のお願いをしたことで女の夫は激怒する。昔の恋敵とされた男に頭を下げるなどともっての外と。ある日、仕官をお願いしていたその恋敵と遭遇すると貧相な姿を笑われたことで果たし合いとなった。勝負は見窄らしい武士に軍配があり、それを見ていた藩士が士官に採用した。ところがそれはもう一人の武士夫婦が仕組んだことだった。(うのぼれ夫婦には効く薬が見つからない)
「家常茶飯」
結婚して5年、一人の子を授かり、仕事も好調な矢先、夫の浮気心が。飲み屋の女と一緒に温泉地に行くことを約束、だが前日の夜子供の夜泣きで病院へ駆け込む。医者は知恵なつだと判断し薬を飲ませんると熟睡する。へそくりで女と温泉旅行計画を止め、子供の微熱で夫婦の熱を呼び起こした。
「すすり泣く仁王像」
商人の娘と小僧が隠れん坊で、小僧が番頭とある藩の武士との陰謀を聞くことになる。それは藩の門外不出の家宝を盗み出し、さらにお店の品々を転売し、お店自体を横領する計画だった。藩として家宝の冑が見つかるまで主人を水牢に入れた。小僧は事故で口も、耳も聞けない白痴煩いを装い寺の仁王様に扮して夜ごと代官と娘のことを罵った。それは代官が直接捌いてくれるだろうと予測した扮装だった


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