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記憶喪失から自分を知る術『フリークス』

2024-07-01 07:45:26 | ミステリー小説から見えるもの
事故で記憶喪失「自分は誰なのか」のミステリーは現実に起こっても不思議ではない。瀕死の状態から生き残った正体を知る為に自分との葛藤になる。だが五体満足ではない状態でどう調べる? ミステリーの面白さは「行き詰まり」からのどんでん返しだ。そこには必ず緒があることだ。現代では生成AI搭載のコンピュータが検索、意味付けてくれる事は間違いないが、自分の正体を知ることへの恐怖が募る。
『フリークス』綾辻行人
「概要」 「JMを殺したのは誰か」JMは自分より醜い怪物を作るため、五人の子供に人体改造を施した以上な科学者。奴を殺したのは、どの子供なのか。
「魔の手」(313号室の患者)
    幼い頃、悪夢に首を絞められる夢を何度も何度も見た。それがなんだったのか精神病患者の母のもとに見舞いに来た時に自分には弟がいたという。秘密裏にしていた箱の中身を問いただすとその正体がわかってきた。
「409号室の患者」
    麻酔から覚めると記憶がなく両足がない事を悟り悩んだ。事故に遭い瀕死の状態で担ぎ込まれた病院では自分の正体が、どうしてこんな悲惨な状態になったのか理解できなかった。自分の正体が明らかになることへの恐怖が湧いてくる
「フリークス」
    奇形児の生態実験をしていた醜い男と言われたJMが殺される。辺鄙な一軒家に奇形児、五人が一緒に暮らす不気味な館に弁護士が訪問する。事件を解決するべく全員から調書して行く、とある患者が妄想で創り上げたミステリー小説を探偵が犯人を調べていく。



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