@我が家の「家訓」を作ることは、遺すものとして最高になる恵も知れない。 ネット上で薄っぺらな社会関係となって行く末は、心に残る、残すべき言葉「教訓」(自分の経験からなる)かも知れない。社会関係、仕事関係には薄くとも家族には親の教え・教訓は通じるものが見つかると思う。
『今こそ学ぼう国訓・家訓』伊藤道宏
「十七条憲法」の成立した七世紀初頭から、すでに日本には、「和」の精神、すなわち協調・協力・協和の精神が根付いていた……
著者は、「五箇条の御誓文」「日本国憲法」の前文に着目し、さらに大名の家訓、近現代の企業理念など20を取り上げ、その内容を検討。 そのうえ、日本の古典文芸作品にもその精神が脈々と流れていることを知るに至る。
ー17条憲法
和を大切にせよ 身分を超えて誠実に議論を行えば、物事は自然とうまく行く
良い教えに従えば、皆良き人となる
礼儀を大切にせよ
ー北条時宗 座右の銘
莫妄想(あれこれ考えず、ブレない心で自分を信じて進め)
ー東照公御遺訓(徳川家康)
人の一生は重荷を背負って遠い道を行くようなもの、急いではいけない
不自由が当たり前と考えれば、不満は生じることはない
心に不必要な欲望が起きた時には、苦しかった時を思い出すことだ
我慢することが無事に長く平安でいられる基である 怒りは敵と思いなさい
勝つことばかり経験しては良いことはない 負けを知らないことこそ危険である
自分の行動については常に反省し、人の責任を追求してはならない
やり過ぎてしまうよりは、まだ足りない方が優れている
ー戦国三傑
鳴かぬなら殺してしまえホトトギス(織田信長)
鳴かぬなら鳴かせて見せようホトトギス(豊臣秀吉)
鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス(徳川家康)
ー西郷隆盛 西郷南洲翁遺訓
己に勝つことの目標は意なし、必なし、我なし
勝手な判断をせず、無理押しせず、固執することなく、我を張らないこと
ー岩崎弥太郎 岩崎家家訓
小言に齷齪するものは大事ならず、よろしく大事業を経営するの方針を執るべし
一度尺主した事業は必ず成功を期せよ
決して投機的な事業は企てるな
勤倹身を持し、慈恵人を持つべし
よく人柄を鑑別し、適材を適所に用いよ
部下を優遇し、事業場の利益はなるべく多く彼らに分与すべし
創業は大胆に、守勢は小心に
ー三井高利(三井財閥)
呉服屋三井越後屋・お客の必要な分だけ現金で販売
ー本間光丘(出羽酒田の豪商)
先物取引(ローソクチャート)考案者
ー福澤諭吉の「世の中で一番」心訓(慶應大学創始者)
立派な事:一生涯貫く仕事を持つ事
惨めなこと:人間として教養のないこと
寂しい事:する仕事がないこと
醜い事:他人の生活を羨むこと
尊いこと:人のために奉仕して決して恩に着せないこと
美しいこと:すべてのものに愛情を持つ事
悲しい事:嘘をつくこと
人間何かの「芸を身につけておく事」はどこかで役に立つ(伊藤通宏)

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