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男としての本懐とは『江戸常勤家老 隼人の剣』(アニメ書本)

2020-07-10 07:55:27 | 歴史から学ぶ
@男として、武士としての本懐を果たす。30数年前の父を騙し最後に暗殺した出世目的に利用した敵を仕留めることに成功する。 出世の為、自己の利益の為、影で企む輩は必ずや、その報復が来る、と言う時代アニメ小説である。 現代、利己主義から「国民を第一に守るべき党首・首相」がその行動におよびも付かない行動は自我を振りかざす「独裁者」如き行動の持ち主に成り果てる。 自らが召集した専門委員会を要がなくなれば罵倒し、大臣の言う「委員会を差し引いても・・・」は余にも侮辱した独裁政治になり果てた言葉、と思ったのは私だけだろうか。 誠に残念でこの上もない人間味(道徳)が欠けた政治家判断に絶望だ。

『江戸常勤家老 隼人の剣』牧秀彦
摂津尼崎藩江戸上屋敷で二十年あまり家老職を務め、知勇兼備で江戸中にその名は鳴り響いていた。また、藩随一の剣豪、六十歳を期に隠居願いを出したが、藩乗っ取りを画策している者がいるとの理由で却下されてしまう。
・「1巻」剣術指南役江戸家老塩谷隼人は隠居を嘆願していた却下された。それは国元の家老が藩内で跡取り騒動(藩主の子供と偽り乗っ取り計画)を起こしたことで再度藩からの命を受けこの謀反者である家老一味を退治することであった。一度はその家老を牢獄に送り込んだが、一味が手助けし逃し、江戸に潜伏を試みる。
・「2巻」江戸に潜伏しようとした元国家老を途中で食い止めたが、大義を貫くため何やらそれを後ろで導いていたのが公儀だと悟る。それは昔家康に唯一弓を引いたのは尼崎藩であり、その後目をつけられており、領地替えも含めた嫌がらせとなった。 「海ねこ」飲み屋の娘(妹)に、大店の男と結婚した姉が家出をしてこの「海ねこ」に奉公し始めると、その大男の夫が嫌がらせをし、取り戻しにやってくる。それは姉に対する夫の仕打ちが酷く身体中にその痕跡が多く残っていた。そこで塩谷は「どうにもならぬ時は人を頼っても良いのだ。ここのおる者は皆見方ぞ」と姉に声を掛ける。内入りしてきた夫に塩谷は峰打ち「相手の身になってやれ。大きゅう生まれし身を無益に使うてはバチが当たるぞ。己を抑えて余人に優しゅうする術を身につければお主が男ぶりは格段に上がるはずじゃ」で一見落着、三下り半を送られ姉は晴れて独り身の奉公人になった。塩谷の後悔は亡くなった妻を一度小突いたことだったが「やはり思い込みはいかんな」と「お互いに言い合うことを恐れていた」と言う何も言えず誤解していた事が後々まで後悔し続いていた
・「3巻」国元から久しい豪腕だが男女姿の侍が出府して塩谷家に逗留する。その役は江戸の書庫に藩の古文書があり、盗み出し公儀に差し出すことであった。だが塩谷はそれ先読み、豪腕の男に真意を聞き正すと、亡き父の暗殺には藩主が関わっていたと知る。本当の黒幕を探る為、偽の古文書を持たせ出向いたが公儀だけとしか聞き出せず男女の豪腕もその場で斬られなくなる。
・「4巻」藩主が参勤交代で江戸に来る。参勤の途中で曲者どもの襲撃を受けたが、塩谷の助太刀もあり襲撃難を逃れ江戸に無事到着。江戸で藩主に父の暗殺の真相を聞くと、若気の至りで周りから塩谷の暗殺を言い渡したのは公儀目付の出世のための工作だとわかり、さらにその目付役が暗殺した張本人であり藩主共々騙されていたことが発覚、塩谷は果たし状を持ってその目付役、敵討ちの相手と決闘する。結果、塩谷が辛うじて破り敵討ちを終え、30年ぶりに国元に報告を兼ねて帰国することになる。