ちょっと気になるいい事、言葉、最新技術

書籍、映画、旅、最新技術から選んだ心に残るもの。速読者向けは、青文字表示。内容は小学生でも理解できる表現使用

「無責任体系」が日本の変革を止めている『11人の考える日本人』

2023-05-16 07:58:24 | 歴史から学ぶ
丸山眞男の言う、政治家を含め我が国の天皇ですら「無責任体系」が明治・大正・昭和へと続いている、と言う。奇しくも、平成、令和においても誰一人「責任ある判断、行動、決断ができない」国へと継続しており、「集団的『流れ』に任せた無責任主義」が悲しいかな横行していると感じる、のは私だけだろうか。
『11人の考える日本人』片山杜秀
「概要」吉田松陰は国防のために、幕府を倒した? すべてをお金で説明する福沢諭吉が今も読まれる理由とは? 趙進化論者、北一輝は天皇のカリスマに賭けた? 小林秀雄はひとつのことしか言っていない? 日本が抱えた難問に答えを出した「考える日本人」。これだけ押さえれば近代日本がわかる。
吉田松陰
    水戸光圀の水戸学と楠木正成や朱舜水(天皇への忠義)
    松下村塾は次世代の育成の為(教育で国を守る)
    幕藩体制解体と四民平等=義務教育と国民皆兵(武士の特権を解体)
ー福澤諭吉
    商人の魂(お金思想が中心)政治よりも経済が上(税を国家論とした)
    慶應義塾で「授業料」を定め人間が人間の仕事をして金を取るを提言した
    働き次第によっては貧富の差が生まれるのは当然、だから学問を収めよと
ー和辻哲郎
    大正教養主義(人格をみる:特に夏目漱石の門下生)による日露戦争後の世代
    知的遊戯、観念遊戯の明け暮れる生活の中での大正バブル世代
    欧州(ロシア、ドイツ等)の政治思想家(ニーチェ、ロダンなど)人間社会
ー小林秀雄
    保守主義(マルクス主義への反発)><本居宣長
    理屈、理論、理性で人間を理解できない(わからないままを直視、目を逸らさない)
    理屈を越えて直観を正しく認識する、更にスピードを重視する(新しきを知る方法)
    「科学は人間の広大な経験を極めて小さい狭い道に押し込めた」
ー柳田國男
    日本民俗学の祖(農業改革ー中規模農業こそ必要だ:小作農を開放し他の産業へ)
    蚕農業を助けるための救助金等は無駄であり未来はないと断言
    「不条理に耐えていく知恵」が必須、特に日本農業
ー丸山眞男
    戦後の民主主義の創設者「日本の思想」(日本近代化の歪みを指摘)
    日本は「無責任体系」の国と化した(東條英機の天皇の御光で実行した天皇への忠誠)
    天皇の責任はヒトラーと違った「国民の象徴」としたが責任ある判断をしていない
    歴史的に責任を持って日本を動かすことはできた人材がいないのが日本主義
    強い責任主体を持ち、強い意志を持って目指すべき判断ができない民主主義国


ヘルメットの色で職業が分かる「米国の常識」

2023-05-15 12:56:34 | 世界の常識(平均値など)
米国ではヘルメットの色で識別できる職業があると言う。
白色:技術者・管理者・スーパーバイザー・職長
青色:電気技師・大工・テクニカル技術者
赤色:消防隊員
緑色:安全管理者
灰色:訪問者・見学者
黄色:労働者・道路工事現場
茶色:溶接者・高熱物取扱者


死(自殺)と生きぬく選択『悼む人(下)』

2023-05-15 08:00:10 | 人生を「生かす」には
末期の癌の母が思う息子の帰宅、娘の出産、更に編集者の出会いなど、最後の最後に意識の中で出会うことの喜びは最高の人生だったと、思いたい。「死に悼む」と「愛と生きる」が生死の人間が思う極まりではないかと感動した作品だった。
『悼む人(下)』天道荒太
ー静人はある日一人の女性と出会う。「悼む」の心情を知りたく、また自分には帰る家もなくなったことで静人の「悼む」に付き添い歩くこと4ヶ月。ある日その女性の方に出る亡霊、殺した夫、との会話を持つ機会を得て、その女性は「執着」していたことを感じ、過去の経緯を静人に話すことにする。すると亡霊はいつの間にか消え去り女性も気持ちの切り替えと静人への「愛情」が芽生えたことを悟る。
ー一方、母は末期の癌で自宅療養で娘の出産を迎えたいと願っていた。更に静人の帰りを期待しての自宅待機していた。
静人は旅で知り合い数ヶ月旅を共にしたことで、女性を意識し「死ぬこと」よりも「生きること」への希望を持ち、その要因が「愛」であると感じ始めた


人の死を「悼む」とはの旅をする『悼む人(上)』

2023-05-15 07:59:37 | ミステリー小説から見えるもの
@人の死、様々な死因があるが死後には殆ど死者に対する営みが家族以外されず、忘れ去られる。家族、親戚、同僚、更に鳥の死から死後に報われる世界を見ていた静人は「悼む」事でその死を弔ため旅に出る。知りたかったことは3つ、生前、誰に愛され、誰を愛し、誰から感謝されたのか。僧侶が悟りを受けるまでの修行のような旅を続ける。
『悼む人(上)』天道荒太
「概要」善と悪、愛と憎しみ、生と死が交錯する直木賞受賞作! 著者が切望した、「いま世界に一番いて欲しい人」とは?不慮の死を遂げた人々を“悼む”ため、全国を放浪する若者・坂築静人。静人の行動に戸惑いと疑念を覚え、その身辺を調べ始める雑誌記者・蒔野。末期がんに冒され、家族とともに最後の時間を過ごしながら、静人を案じる母・巡子。そして、自らが手にかけた夫の亡霊に取りつかれた女・奈義倖世。静人の姿が3つの視線から描かれ、その3つのドラマが、やがて1つの大きな物語の奔流となる。「この方は生前、誰を愛し、誰に愛され、どんなことで人から感謝されてでしょう?」静人の問いかけは、彼を巡る人々の心を、少しずつ動かしていく。
家族との確執、死別の悲しみ、自らを縛りつける呪縛との対決。そして避けられぬ死の傍らで、新たな命が――。静かな感動が心に満ちる感動の巨編!



デジタル社会のジレンマ・犯罪を暴け『SEARCH』⭐️4.0

2023-05-14 07:16:59 | 映画から見える世の中の動き
ネット社会は様々なことを検索も捜査もできる、更に遠隔の異国でも誰かに依頼もできる、だが、ネット上の情報はある程度削除しても記録され残り続ける、まさにネット社会に生きる人間社会とこれからAIが起こす複雑社会を見ているような映画だ。ネット上で誰を信じ何を真実だと思うべきか。複雑社会とはAIが人間思考をもち、コンピューターが様々な機器を通じて人間関係・国家関係を混乱させることだ。
『SEARCH』Missing
10代のジューンの母親 (ニア・ロング) が新しいボーイフレンドと一緒にコロンビアで休暇中に行方不明になる。ロスに住むジューン (ストーム・リード) は、ネットで必死に追跡してみるが、言語の違いと役所仕事的で埒が開かない。ネット検索で調べていくと母親についての秘密を解き明かになってくる。


権力を持てる人材、継承者は何が必要か『ラスト・キングダム 死すべき7人の王』⭐️3.9

2023-05-13 08:09:46 | 映画から見える世の中の動き
バイキング時代の英国最大の内部戦争「ブルナンブルの戦い」の史実に基づく映画。この時代の戦いはまるで数による力の押相撲だったのか、兵力は剣を持った兵士の数だ。映画で印象に残るのは、最後に生き残った王たちが「何のための戦いなんだ」と言った言葉だ。昔も今も、貪欲な独裁者ために多くの市民と兵が犠牲者となり、勝っても経済、国の建て直しに数十年を費やす、など戦争で得るもの以上に損するものが多い事を知らないのは残念だ
『ラスト・キングダム 死すべき7人の王』The Last Kingdom』
イングランドを統一に向け成し遂げようとしたエドワード王が死去し、王位継承の争いが始まる。2人の息子、アゼルスタンとエルフウイアドが王位をめぐる戦いをするが平和的に交渉しとうとするエルフウイアドを殺害する。それが多くの敵を作ることになり対抗するがそのうち5人の王が逃避、その息子たちは戦死するブリテン島の最大の戦いとなった。


「好奇心」は何より大切になる「AWE」体験『AWE Effect (人生に喜びをもたらすAWE体験の効果)』

2023-05-12 08:00:39 | 起業家への知恵
「AWE」(人生に喜びをもたらす体験)、とは人々に「感動」をもたらす事、である。様々なイベント、勝負事など、気分的にもすっきり爽やかになったり、気分転換になる事だ。今では「大谷選手の活動」などスポーツでの感動がこの「AWE」現象であり、多くは自然、人間関係にある、とある。やはり「AWE」体験には、起業家にもよく使う「好奇心・探究・情熱」が必要だ。
AWE Effect (人生に喜びをもたらすAWE体験の効果)
カトリーン・サンドバリ2023年5月
「概要」「Awe(オウ)体験」を、知っていますか?それは、大自然などの“果てしないもの”を前にしたときに、感動、畏怖、驚きの感情が湧き起こること。ポジティブ心理学に注目するスウェーデンのジャーナリストコンビが、研究者へのインタビューや膨大な実験データから、
「Awe体験」の驚きの効果を解き明かします。
ー「AWE」はどんな時に現れるのか
    試合に勝った時、生まれたばか裏の赤ちゃんを見た時、結婚式に参加した時など
ー「AWE」は感性を刺激されるような美しいもの信じられないものと出会った時に沸き起こる
    健康になり、ストレスが軽減、人との繋がりが強くなり、思いやりの気持ちが湧く
    創造力が豊かになり、頭の回転が速くなる、物事に寛容になる
現代人が無くしている、失われているもの
    ストレス、睡眠、気分転換、気持ちの余裕
ー「AWE」で得るもの
    共感、愛情、ポジティブな考えなどで新たな感動、感動できる人になる
    脳が新たな認知的思考を開く、新しい発見に駆り立てる(思考回路の変化)
ー「AWE」を受ける場所
    自然(高原、夕陽、虹、森など)
    人間(出会い、友情、感情の共有など)
    スキル(才能、専門知識等のシェア)
    文化(文学、音楽、芸術等)
    スピリチュアリティ(信じるものを持つこと、信仰、仲間等との対話)
ー「AWE」との出会い
    好奇心、初心者の心、歩くこと(森林浴、美しい写真を撮る、夜空を見るなど)


国境を越えた戦争に民間軍事会社の存在

2023-05-11 12:08:40 | 世界の動きから見えるもの
民間軍事会社の復活。現在ロシアーウクライナ戦争でロシアは約30の民間軍事会社に依頼し派遣していると言う。また、現在世界には約145社の民間軍事会社の存在があり多くは施設・要人警備、物資輸送、軍事コンサルティングが主な仕事だというがここに来て戦争での最前線で武力行使に登用されつつある。
「9.11」以降世界の紛争等に採用されているというが、戦争の最前線で兵士としての登用が復活している。


少子化の課題は日本の男尊女卑『老人支配国家日本の危機』

2023-05-11 08:08:21 | 世界の動きから見えるもの
日本の少子化、非婚化は歴史的な直系家族の習慣による背景がある、と言う。所謂女性の地位が低く、男性、更に親、老人に対する「家族」敬いが高いことに理由がある、という。日本の少子化対策は目下政治家の最大の課題だが、既に30年前から言われていながら大胆な変革、政策が実行されないのは、その直系家族(政治家の2世3世)では無理だ、という事を言っているのではないだろうか。(政治家は現状維持が容易く批判も少なく、先延ばし策が最良だ、という考え方)
『老人支配国家日本の危機』エマニュエル・ドット
本当の脅威は、「日本型家族」だ!若者の生活を犠牲にして老人のコロナ死亡率を抑えた日本だが、社会の存続に重要なのは高齢者の死亡率より出生率だ。「家族」が日本社会の基礎だが、「家族」の過剰な重視は「非婚化」「少子化」を招き、かえって「家族」を殺す。
ー「人口学・人口統計」
    社会を維持する目安の出生率は@2.0人、それ以下では混乱が生じる
    2021年中国は@1.3人(移民では解消できない中国)
    ソ連の崩壊は1971~1974年の乳児死亡率の高さで予言(1000人@4.9人)
    国の「生産力」は子供を産み育てる力に変わる
ー米国の軍事力の衰え    
    イラク、イラン、シリア、ウクライナ、グルジア、アフガニスタンでの失敗
    ドイツ、中東での米国の軍事力の衰退、米朝の茶番劇(朝鮮の核軍拡策)
    アジア、南シナ海等での中国の動きを止られない米国
    「世界の警察官」が薄らえ、「米国の核の傘」への不安も増加
    核の不均衡と不安定さから日本の「核」保有は、戦争抑止力となる
    日本はロシアとの対話路線(対中国)を拡張すべき国になる
日本の少子化対策
    人口問題への対策(移民への難題:同化主義を貫く)
    少数国移民対策を避ける(中国系移民の帝国主義の脅威:スパイ・活動家)
    直系家族(政治)では組織が硬直し変革に踏み切れない、教育熱心になる
    直系家族的な社会では少子化を生み出す
ー世界の分裂
    英語圏(米国、英国、カナダ、オーストラリアなど)
    ユーロー圏(ドイツを中心とした欧州地域:ユーロー通貨はフランスが考案)
    中間層が多く生まれると戦争が生まれる
ー社会構造・富裕層社会
    上位10%の富裕層が総資本の80%を所有
    上位1%の富裕層が総資本の50%を所有する社会とないる
日本の女性天皇
    平安時代前までは6人の女性天皇がいた(歴史上は8人)


「インフラツーリズム」の再来 国内外のツアー客が殺到

2023-05-10 11:12:09 | 珍しいモノ・商売
@ダム、橋、工業地帯など、市民のインフラ建築構造物を見学する「インフラツーリズム」が人気、と言う。その一つ「地下神殿」は埼玉県春日部市の首都圏外郭放水などスケール感や非日常感を味わえることも多く、本物志向の観光客の心をとらえているようだ。観光立国における地方活性化の起爆剤にもなりそうだ。




現代を生き抜く術「図太くなること」『図太くなれる禅思考』

2023-05-10 07:52:15 | 人生を「生かす」には
「図太い人」とは、人間関係でもいい意味で「鈍感」(わがまま)になれ、と言う。「図太く生きる」は人間本来の生き方を捉えた思考であり行動だ。苦手な仕事も「縁」だと思いプラス思考に展開し、失敗もあればそれを認め、「正しい反省」のもとに新たに挑戦する(行動)ことだ、という。 さらに人間関係では大きな「堪忍袋」を持ち、他人には「感謝」の気持ちを忘れず、老いても余計な我・欲を出さず「ただの人」で生きることが吉となる、と言うことだ。
『図太くなれる禅思考』枡野俊明
「概要」「誤解を怖れずにいいましょう。じつは禅僧はみな「図太い」」=心を強く持つこと「図太い人は人間関係でもいい意味で「鈍感」、「図太さ」=「繊細さの魅力」に変える
「気づ付きやすい人への禅思考」
    比べることはしない(人との比較は意味がない)
    「短所を補う」情報が現代には事欠かせない(例;ダイエット方法など)
    長所を磨くことこそ効果が上がり個性的魅力が伸びる
    「怖いもの知らず」は「考えすぎる人」にない勢いがある(運勢は勢いを運ぶと書く)
    悩みを楽しむ方法は「知足」(足るを知る、感謝する)
    「動くと何かが始まる」(体験)は自分への変化につながる
    結果にこだわるのをやめれば図太くなれる(集中することで恐れを抱かない)
    失敗にこそ学びがあり、人は成長する(本田宗一郎)
    「思い通りになならない」は世の常、思い通りにしようとするから厄介なことになる
    人付き合いには「先読み」しないこと、自分の「我」を削ぎ落とすこと
    自分にも他人にも「完璧」を求めない(自分に厳しく、他人には寛容であれ)
    「一人の時間」を持って自分を見つめ知る、人に合わせるのではなく違った自分を伝える
    落ち込んだ時には「掃除」をする(体を動かす掃除することで気持ちが変わる)
    嫌いな思いはその場に置いてくる(明日を活かす方法・一休禅僧のうなぎ話)
    損得勘定にこだわると心が窮屈になる(損が回ってきても縁なのだと思うこと)
    自分の不遇を「人の所為」にしない(マイナスをプラスにする工夫をする)
     行動に「でも・・・」は使わない (でも・・・は何も始まらない)
    歳相応に生きるではなく自分相応に生きる「老いに鈍感になると若々しく生きられる」
    「仕返し」は堂々と生きること
    怒り、腹が立ったら何かを言う、やる前に数字を数える(堪忍袋は人生を成功に導く)
    「怒り」を書くことで出口が開かれる
    「反省」はピンポイント・正しく反省すること(どの部分、何が不測・不足かの検証)
    「お節介」へは「ありがとう」の一言で封じれる
    人間の通常の使っている能力は25%、限界には程遠い
    「~すぎる」(考えすぎる、悩みすぎ、迷いすぎ)しない方法は「やる」(動く)こと
    「見切る」余計なものを剥がす、「ただの人」で生きること
ー「椅子坐禅」心のモヤモヤや払う(坐禅の3要素:調身・調息・調心)
    背筋を伸ばし、太ももの間は拳2つほど、足の裏をしっかり床につける
    手は右手の上に指どうし重なるように左手を乗せ、親指の先を合わせ卵形にする
    目線は斜め1.5m下に合わせ半眼する
    「丹田呼吸」「丹田」臍の下7.5cmを意識して深呼吸を10分ほと繰り返す


一枚の写真『勝手に動くな』

2023-05-09 11:39:33 | 一枚の写真
『自分勝手な行動はやめろ !』
日本は年金制度、国債発行など所謂「閣議決定」(一部の政治家)なるもので簡単に決めているようだが、諸外国は国民が監視役となっており、反対暴動デモすら辞さない。だが日本は心細い、政治家のやりたい放題
フランスの年金年齢引き上げ問題、米国の債権問題など
(写真提供:Bbmail)