MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

時代劇は死なず ちゃんばら美学考

2018-03-30 23:50:25 | ドキュメント
映画でもテレビで時代劇が、殆ど壊滅状態なんですが
映画製作に予算が避けないために
映画会社つまりスタジオ持ってるところが本編製作しなくなり
スタジオレンタルとかでの不動産屋、自社小屋での映画配給と言うリスクを負わないのも要因ですし
観客側も時代劇は所作だとか変にこだわりをみせて来るために
それに耐える役者もいないと言う悪循環なんですよね

そんな風潮の中、東映の中島貞夫監督が時代劇に関する1本のドキュメンタリー映画を撮りました・・・
これは見たいと思っていた一本
CSの東映チャンネルで昨晩OAされたものをリアルタイム視聴

「太秦ライムライト」の製作の監修に立ち会っておられた中島監督が
この撮影と並行して企画撮影された作品ですかねぇ
この「太秦ライムライト」で映画デビューした山本千尋に
時代劇と言うよりは日本映画の発祥とその経過を説き聞かせていく形で、
京都における映画の歴史を紹介していく形式で話はすすみます

実は中島監督、マキノ雅弘監督の助監として映画を学んで来たのですねぇ
殆どヤクザものとか実録路線ばっかの作品しかし
撮ってないから、時代劇から監督術を学んで来てたとは知らなかった

一わたり映画史の講義がおわると
長年時代劇に関わってきたスタッフや殺陣師、斬られ役、
映画評論家などのインタビューを交えながら、
なぜ時代劇がすたれていったのかを解明していきます

そもそもちゃんばらとは、斬るか斬られるかという緊迫の中から
日本独自の死生観を表わす表現手法であり
戦後の一時期その死生感に危惧した占領軍によってちゃんばら禁止され
それが解禁になって華やかな殺陣や勧善懲悪の要素が大いに加味されたことで
映画から”死”の要素が薄れ娯楽の王道に・・・

TVの普及とともに時代劇がTVに移行して量産されることで
映画の時代劇が廃れていくに従い、
その映画としての時代劇の伝統が継承できなくなっていく危機にも陥っていき、
かつ製作が東京に移っていくにつれ斬られ役者も関東の人間になり
松方弘樹が久々に出演した「十三人の刺客」は関東の役者で作られ
斬られ役の芝居と姿勢が全然できてなくて撮影が大変だったことを明かしています

と言うことで松方御大はこの映画が遺作になるのかな
父親のお話もされていました
時代劇スターの第一人者が近衛十四朗さんなのね

ちゃんばらにおいて、重要なのは斬られ役がいかにうまく主人公らに斬られるか、
その間合いや呼吸と言うことで、やはり経験をつないとうまく斬られないし
主役もたてられないと言うことなのです。

その斬られ方、斬り方とは、間合いと言うか斬るがわのためとは・・・何か?
中島監督が東映剣友会の役者と山本千尋で実践映像をつくって
映画は終わる

2017年製作、日本映画、吉本興業作品
中島貞夫監督作品
出演:山本千尋、松方弘樹、木村彰吾、福本清三、東映剣会
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武田くノ一忍法伝 千代女CHIYOME

2018-03-30 21:14:21 | OV
未見の山には未開封のものとか、中古作品とか一体どんだけあるんだろうエロチックOVDVD
そんな中から本日引っ張り出してきたのは
2015年にスターボードと言う会社から発売されたエロチック時代劇OVです。
かなり前に購入しているのですが
何せ地元のTSUTAYAさんもGEOさんも店舗導入はされていないので私の認識に引っかからずに
観るチャンスに恵まれずに未見の山で発酵されつづけてて
ようやっと日の目を見ました。

主演は前に見た「ヤンキー女子高生全国制覇 東京篇」のさくらゆらさんと、浅野えみさん
どちらもAV女優さんですが、調べたら浅野えみさんて異色なAV女優さんのようで
最初はOLとしてSODに入社され、SOD宣伝部で働いてる時に自社AVの企画ものに出演されて
そのままOLからAV女優さんに転身されてしまったようですね

ま、町でスカウトされてOLとか学生さんとかがAVデヴューされる時代ですから転身はよくあるお話ですが
自分の会社からAV女優さんを産み出す何でもありーなのSODの根性は素晴らしいけど
このOVを見た限りでは未だ演技は幼稚園の学芸会以前の問題かと
まぁ何本かこういうOVに出演されてるうちに見られる演技力がついてくるってことで
肉体的にはヴォリューミーのおっぱいが素敵なお方でしたけども
演技力がないので演技での力が抜けてないので
表情が固くて映像的には美人に撮られていませんのう

千代女とは望月千代女と言って武田のくノ一忍者集団の頭領で
戦乱の世で生まれた孤児の少女たちを集めて
彼女が師となりくノ一として育てあげ、世を忍ぶため、“巫女"として全国に送り込み、
武田信玄のため、各地で情報収集を行ったと伝えられている

武田の忍者集団には透破(すっぱ)と言う武闘派集団の忍者たちもいて
こちらの方と歩き巫女とは同じ武田の忍者でも役目も別集団のようであったらしい

本作は、俗説として記録が残るも、謎のベールに包まれた、くノ一の頭目である望月千代女を主人公に、
戦国の世を強かに生き抜く女たちを描いた官能時代劇アクションに仕上げているので
お色気シーンの他にアクションも彼女たちに演じさせてるけど
お色気は浅野、さくらの二人のおっぱいだけでしたねぇ
アクションには敢えて言及しない方が・・・

監督はやはりエロチックOV「真田忍法伝かすみ」のかわさきひろゆきさんということで
手慣れた演出ですけどもエロシーンはともかく、
女性陣の殺陣は苦労されたようですねぇ
だって刀の持ち方すらわからずのまま絵にしちゃってますものね
刺してるとこだってねぇ勢い余って刀の柄を持つ自分の手まで相手の体の中に入れる始末
ま、予算とか色々あって撮影日数の関係ということではそれも仕方ないような

2015年製作、日本OV、スターボード作品
かわさきひろゆき監督作品
出演:浅野えみ、さくらゆら、藤岡範子、市川兵衛、渡瀬剣士郎
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散歩する侵略者

2018-03-30 18:03:24 | 邦画
大体シネコンの番線にのって上映されるような邦画って
全然見ない訳じゃないですが、私にはかなりひさしぶりでしょうか
長澤まさみ主演って言うのと宇宙人のお話を黒沢清が監督してる
ってこととセットレンタルの員数あわせに借りて来ました

最後まで一応見られましたが、こんなに静かに淡々と映画は進んで行くんですんだよね
オープニングでのスプラッターシーンは流石に黒沢清って思わせる映像でしたが
JK役の恒松祐里が血塗れた手をじっと見つめてるシーンでは
もう私は”舐めろ!舐めろ!”って心の中で叫んでいましたが
矯めた後に指を口にくわえてくれて一安心

私には恒松祐里さんお初の方でしたが、それなりにアクションも出来るお方のようですね
アンジャッシュの児嶋とのバトルがよろしゆうございました
児嶋も相方が食通で売れているのですが、彼自身はそれなりに映画とかに出演してるンですよね

見終わって一応調べたら最近のシネコン番線映画とかによくみられる原作はマンガ
じゃなくて前川知大が主宰する劇団イキウメの同名人気舞台劇の映画化だったんですね
道理で全体的に静かに運ぶ映画だったわけだし
ラストは"愛"で締められてるわけなのね

侵略者ってどうやって人間に寄生したのか
主人公の松田龍平の台詞に宇宙人と憑依した人間の両方が出てくるような吐露があるのですが
侵略者三人のバックボーン自体は殆ど語られていない
長澤まさみと長谷川博己が侵略者のガイドとして思考は簒奪されないんですね
って言うか命も・・・

って言うか長澤まさみの妹役に前田敦子、意外ですが
敦ちゃんの出演映画は初体験な私(笑
明らかにセクハラ・パワハラ社長に光石研
その他に東出昌大、小泉今日子とか実にちょい役なのにかなりの贅沢さが
日テレ、WOWOW、日活とかのビッグネームが・・・って言うのも
予算が潤沢ってことでいいのかな
そういやなんでだろう宇宙人の侵略がウィルスとかになってて
病院のシーンではピンク映画やエロチックOVでは主役をはる
吉岡睦雄が本当に大部屋俳優として登場してきていましたね
場は浚えなかったようですが
故人となられた某大杉さんのあとがま狙いなんでしょうか

どうしても長澤まさみさんだと私の視線はモニターの中でも胸と脚に行っちゃうんですが
今作品では脚封印されていましたってことで今作は胸元に
結構胸が揺れておられて
おっぱい星人にとっては満足な一本でしたが

映画の内容もテーマも、もうどーでもいいか

2017年製作、日本映画、「散歩する侵略者」製作委員会作品(松竹配給)
黒沢清脚本・監督作品
出演:長澤まさみ、松田龍平、高杉真宙、恒松祐里、前田敦子、満島真之介、児嶋一哉、光石研、東出昌大、小泉今日子、笹野高史、長谷川博己
コメント (2)
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