MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

コンフィデンシャル/共助

2018-08-09 22:26:01 | 韓国映画
韓国映画を面白いと感じるようになったのはつい最近で
ある意味独特なエロさエグさが韓国映画の持ち味だと思っていますが
半島を南北に分断してる現在の問題さえをも娯楽にしてしまえる韓国映画って言うのも
すごいですよね
ただこの映画が日本で公開された時にはなんだろう南北の融和ムードの様相を呈して来てましたが
映画はそれ以前に作られてるようですね

先にかいてるように私が韓国映画にはまったのはごくごく最近ですので
いまだに役者の名前と顔が一致してませんが
曲者役者としてユ・ヘジンはさすがに一致する
ってっことでこの作品をセットの一本に選択してきました

多分にユ・ヘジンとジャケットの”ハリウッド驚愕のメガヒット・アクション・エンターテインメント!! ”
ってのにもつられたのも事実

贋ドルの原盤を巡って
所謂可もなく不可もなく警察権力だけが生き甲斐の韓国の刑事ジンテが、
南北の連絡協議会を利用して贋札原盤と犯人逮捕を目的とした
クールで屈強な北朝鮮の刑事チョルリョンとの凸凹捜査劇と言うか、異色のバディ映画でもあるようです

北朝鮮の犯罪者を逮捕すべく共助捜査をすることとなり、
あーだこーだと文化的なギャップとか警察刑事としての立場の違いから常に
衝突しながらもいつしか友情を育んでいって、
悪に立ち向かっていくというストーリーは完全にお約束な展開でして

異文化ギャップコメディ的な面白さと、
まさにターミネーター並みのタフな北の刑事の行動力
と言うかストレートなアクションが素晴らしい
ヒョンビンのハンサム度も実に素晴らしい

特にクライマックスでのカーアクションではふドア外して低層からでの射撃のカッコよさ
もうハリウッドも凌駕してるかもしれないアクション演出でしたねぇ

もうひとつその場にあった、トイレットペーパーを咄嗟に紙コップに入れて
水で十分に濡らして武器にするのもカッコ良かったなぁ

細かい描写で言えばオープニングでチョルリョンの奥さんが
彼のために弁当を開くと稗だか粟だかの混じったおにぎりって言うか
北の食料事情の描写があったり
北の刑事が北朝鮮のバッジを外さないところとか実に細かいのも得点が高いです
125分という長尺でしたが時間というか長さを忘れて見てました

2017年製作、韓国映画(日本公開作品)
キム・ソンフン監督作品
出演:ヒョンビン、ユ・ヘジン、キム・ジュヒョク、コン・ジョンファン、イ・ヘヨン、チャン・ヨンナム、イム・ユナ
コメント (2)
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バース・オブ・ザ・ドラゴン

2018-08-09 19:07:00 | 洋画
ヒューマントラストシネマ渋谷の企画興行<未体験ゾーンの映画たち2018>にて上映された
ブルース・リーの自伝映画っていうとちょっと違う
ってのもメインプロットとしては

1964年、サンフランシスコで若き武道家ブルース・リーが
丁度アメリカに訪れていた少林拳の達人ウォン・ジャックマンとの
実際に行ったとされる決闘を映画化した作品ですが

見終わって色々と調べたらなんか映画の内容が事実と違うとして
ブルース・リーの遺族やファン等が激怒する作品とか言われてるようですね
私的には所謂娯楽映画としてはそんなに酷い映画でないと思いましたが
確かにヒーローであるはずのブルース・リーが実に鼻持ちならない人物として描かれているのは否めませんですが
世間に自分をこれから異国の地アメリカで売って行こうっていう
野心家として当然のことだろうけど・・・

そして普通の自伝映画であるならば悪役の位置にあるべきウォン・ジャックマンが
なんとコレがもういい人過ぎてリーがあまりにも自信過剰の忌むべき人物として目立っているんですよねぇ

しかし、私自身はブルースの信奉者ではないので映画の根本理念は
葛藤であることから、これくらい明確なキャラづけがあってこそ
ブルース・リーとウォン・ジャックマンとの決闘後のカタルシスのカンフーアクションが生きて来ていたんじゃないかなぁ
ってことで実は主演であるはずのブルース・リーとウォン・ジャックマンとの決闘シーンは一応見せ場とはなってるものの

リーの弟子役なのにウォン・ジャックマンに心酔してしまう、
なんやろこのスティーブ・マックイーンっていう役名の青年の恋愛模様の方に
スポットが当たっていて、彼女救出にブルース・リーとウォン・ジャックマンが
立ち上がる映画としてはこっちの方がクライマックスと言うある意味
リーの自伝映画としては的外れな作品であるんだなぁ
だってタイトルにしても「BIRTH OF THE DRAGON」って言ってるし

って言うか的が絞り切れてなかったってことですかねぇ
でもリーの役を演じてるフィリップ・ンの自意識過剰のリーの演技が実にいい
これだけでも遺族が怒るのも無理ないかも

2016年製作、中国・カナダ・アメリカ合作映画
ジョージ・ノルフィ監督作品
出演:フィリップ・ン、シア・ユイ、ジン・シン、クー・ツィンツィン、ロン・ユアン、ビリー・マグヌッセン
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