オールインがライツキューブになって
任侠VシネとR -15のチョイエロ以外にいろんな作品をリリースする様になってきてまして
韓国映画とか、日本映画でいわゆる商業作品になりにくい様な作品のパッケージ化してくれる様になってきてまして
この作品もそんな作品のは一本
中学生が級友を殺害してしまい、少年審判で不処分になって
加害者友その家族、被害者の家族がどのように生きていくのかっていう映画
っちゃえば簡単なんですが、題材からもうかがえるように実に重たい映画でしたが
訴えかけは「ミスミソウ」の監督ですから
見終わってずっしりと来る作品
いや問題作ですよ、こう言った作品をちゃんとパッケージ化できるっていうのも素晴らしいことですね
13歳の少年が、普段イジメてる級友に割り箸ボウガンを作らせて
それで矢の割り箸で首を射抜いて殺してしまう
何事もないように帰宅して照れ隠しというように母親の洗濯物を畳もうとする
親から見れば普通の子供ですが、親の知らない世界で人を殺めているものの
河川敷での殺人ですから画質は悪いものの防犯カメラの映像から
警察はそうそうに少年たちを割りだすが
情況証拠だけっていうことと、息子が犯罪者じゃないと信じたい母親心理が働いて
有能な弁護士雇って、少年審判前に他の子たちにも証言を翻らせて
少年審判に不処分を勝ち取ってしまいますが
世間を騒がせた事件だけに実にネットが喧しいほどに騒ぎ
簡単に少年は割り出され名前住所顔写真まで世間に晒されてしまう
それだけでなく実は被害者家族も同様なネット被害者になっていくんですね
さらに住所まで晒されて加害者は転居えせざるを
その前に学校側は転校を促したりしてくるし、このネット社会では個人のプライバシーなんていうものは全くないんでしょうか
さらに転校した別町の学校でもバラされてクラスじゅうから無責任に囃されたり
糾弾されていく
これってある意味集団イジメでしかないんですよね
でもって普段イジメられてる少女と心を通わすものの
加害者の母親が子を思う気持ちも痛いほどわかるし
被害者の親の親心も痛いほど伝わってくる
そんなことをお構いなしに似非正義をあたかも正義面して無責任に垂れ流すネット社会ってなんなん
そんなの面見せないだけで子供の社会でのイジメとなんら変わりないって言うようなメッセージとしてイジメ社会の具現を見せてくれてるからねぇ
大人以外はほとんど素人の子供をキャスティングしていたんですね
だから余計リアルだったのか
重苦しい映画ではあるが、見てるものの腹に重たい何かが残される作品
2020年製作、日本映画、「許された子どもたち」製作委員会作品
内藤瑛亮共同脚本・監督作品
出演:上村 侑、黒岩よし、名倉雪乃、阿部匠晟、池田朱那、大嶋康太、清水凌、住川龍珠、津田茜、西川ゆず、野呈安見、春名柊夜、日野友和、美輪ひまり、茂木拓也、矢口凜華、山崎汐南、地曵豪、門田麻衣子、三原哲郎、相馬絵美