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MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

オトナのしおり とじて、ひらいて

2021-04-18 23:57:30 | ピンク映画
神咲詩織主演の2020年のピンク映画
見終わって調べたら、コロナ禍になる前に撮影されていた幸福な作品で、公開は2020年の7月
第一次緊急事態宣言が解除後に公開された作品
さらにAV業界を引退した直後に製作された神咲詩織嬢のピンク映画だったんですね
もう御覧のように実に美しく撮られていましたねぇ
 
って言うことで、神咲さんということで日本映画専門チャンネルの4月9日の深夜枠でOAされたものをエアチェックしておいたものを視聴

神咲詩織演じる不動産会社で事務員として働く章子の唯一の楽しみは、
同人文芸サークルイベントで同人誌を発表することだった
章子の会社の社長・藤山は元国語の教師で章子の小説を応援していたが、経営は苦しく借金の返済を、元妻の高子に頼み込む状況であった
こんな会社を定時に帰宅して執筆活動する章子を支えているのは細川佳央演じる大学時代からの友人水島
水島は章子に好意を寄せていたが、章子の恋愛に対してのトラウマを気遣い告白できないでいる・・・
そして章子の同僚でC調な折笠にモーションかけられっぱなし
 
こんな取り止めないお話がどう収斂していくのかって言う興味と神咲詩織の美しさで見てられる作品ですが
折笠を見下してる不思議系のお姉ちゃん大原りまが登場することで
混沌としていく男女模様ですが
 
最終的には竹本兄貴は元鞘の雪乃凛央とおさまるし
折笠も神咲にほのかな期待を満たせるものの、結果大原りまと納まって
細川もちゃっかり神咲に想いを告げて納まっちゃうと言う安定調和な作品
ドラマの根本である葛藤の全くない作品だったけど
ピンク映画ならこれでちょうどいいんだろうな、ストレスないし
 
R−15作品として再編集してないので、カットされてる作品だったのかな
6月2日にR−18のDVDがリリースされるようです
 
切り口の違う記事はコチラ
 
2020年製作、日本ピンク映画、OP・PICTURES作品
加藤義一監督作品
出演:神咲詩織、雪乃凛央、大原りま、細川佳央、折笠慎也、竹本泰志
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銃2020

2021-04-18 20:56:58 | 邦画
これは積極的に邦画を見ていこうという企画で鑑賞した作品
2020とタイトルに銘打ってるのは、2018年にこの作品の元ネタが「銃」というタイトルで公開されてて
この作品はその中村文則のデビュー作『銃』の映画化で2018年に村上虹郎主演で公開された
その企画・製作を務めたのは奥山和由プロデューサーだったようで
監督は武正晴
 
あんま映画の情報入れないから、こんな映画が作られて公開されてつことも知らずに
レンタル屋さんにDVDが導入されてなけりゃ完全スルーでして
個人的にはこの「銃2020」が沢田研二が主演した1988年の「リボルバー」という
一丁の拳銃が人から人の手に渡って・・・
って言う作品のリブートだと思っていたんですが
先に書いたように中村文則のデビュー作『銃』を映画がした作品のスピンオフ作品という立ち位置だったようです
新たな視点で描かれた
従ってこの映画「銃2020」は、原作者中村文則のオリジナル作品で、
中村自身が初めて脚本を担当して、「銃」と同様に企画・製作を奥山が務め、再び武正晴監督がメガホンをとった作品だったようです。
 
前作というか原作では男の子が偶然拾った拳銃が・・・
って言うお話だったようですが
今作では前作で出演されてた日南響子さんを主演に据えて、前作の村上虹郎さんや、彼を追う刑事のリリー・フランキーさんが前作同様の役でチラリと出演しており
一応スピンオフの体裁をとってるようですが
生憎私が行きつけの大手二社のレンタル屋さんにはこの前作は導入されていませんから
中古とかどっかで見つけたら見てみたい気がする
 
で、毎日ストーカーに付き纏われる日南響子演じる東子は、ストーカーをまくために偶然入ったビルのトイレで一丁のリボルバーを拾う
その造形の美しさに惹かれて家に持ち帰るものの、彼女のアパートのは一室はゴミ屋敷であり、電気も停められている
丁寧に水気を拭いて見惚れる東子
っていうかオープニング水たまりに映るネオンって、石井隆かと思わせられる映像で
ここから完全に映画の世界観に引き込まれた
 
そうですよねある意味加藤雅也演じるストーカーの性癖なんかは石井作品に通じるような気もするが
完全にこのはストーカーマゾでしたねぇ、全く無害だし、彼を撃つわけでもないが
っていうか再び銃を拾った場所でおかしな男をつけた東子は、逆に彼に脅される
このヤクザ風の男に佐藤浩市さん
このは人カメレオンみたいに映画のはキャラクターに完全に化けられる人ですから
彼の静謐な感じに不気味さを醸してくれてて実にいい
 
それに比して拳銃を追ってるもう一人の男に吹越満演じる刑事がいるが
コチラは不気味さと暴力性を表に出して東子に迫ってくる
この対比が実に映画を深めている
そしてもう一人、拳銃とは関係なく、子供時代から東子を阻害し続けてきてる東子のは実母
友近さんがこれまた好演ですねぇ
 
撃ちたくても撃てない拳銃
そうそこに人間の心理として面と向かって引き金を引けない恐怖心っていうのがあって
そのため悪徳家主がいて、家賃遅滞の代わりに隣室にの子持ちお母ちゃんを犯している
そんな家主を殺してしまった隣人を助けて死体処理のは途中で死人に向けて一発撃ち込むのが誠意いっぱいだったようです
 
そんな人間の心理に漬け込んでくる刑事に向かっていくものの、東子は引き金を引けずに逆にワッパかけられるが
佐藤浩一画像刑事を刺し殺して東子をば救うが
東子は佐藤の背中に1発ぶち込むことに成功するが・・・
 
さすが奥山和由さんですから、しっかりとした役者さんを脇に配していて
映像的にも明暗のコントラストを生かして不思議な雰囲気を醸していました
76分という短尺もちょうどいい感じでした
 
2020年製作、日本映画、吉本興業作品
奥村和由企画・製作
中村文則原作・原案・共同脚本、武正晴共同脚本・監督作品
出演:日南響子、加藤雅也、友近、吹越満、佐藤浩市、リリー・フランキー、村上虹郎、山中崇、宇野祥平、篠原ゆき子、内田慈、 岡山天音、サヘル・ローズ、片山萌美、中村ゆうじ
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