MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

マシンガール DEAD OR ALIVE

2021-04-08 23:30:46 | 洋画
ヒューマントラストシネマ渋谷の恒例企画興行<未体験ゾーンの映画たち2021>で公開された一本
<未体験ゾーン>では「バースト・マシンガール」のタイトルで公開されたものが
DVDリリースでこのタイトルに改変されたようです。
っていうのも「爆裂魔神少女 バーストマシンガール」って言う日本映画のDVDとあまりにかぶりすぎているからのDVDタイトルが変わったのかな
完全にこの作品と「片腕マシンガール」とかの作品を
もう完全にジャケットからしてパクった作品ですよね
ある意味私好みな作品でしたが、カナダ製作の映画がパクってくるとはねぇ
 
ガールスパンクロックのバンドが、ドサ周りでのナイトクラブでライブ中に
酔客と乱闘になり男どもを散々ノシまくっての帰り道
 
バンを追っかけて喜多ヘッドスキンのファンだって言った男の車に煽られて
煽り返してのカーバトルの結果、バンをバーストさせられたところに
パトカーがきて、修理工場に連れて行ってくれる親切さ
これがなんと仇になって、連れて行かれた廃工場で排気ガス嗅がされて気を失ってる間に右腕切断開除手術で、骨だけ残されて
ジャケ写のような武器をつけさせられて
なんと廃工場での闘技場で死をかけたバトルをさせられるお話
 
 
カナダ映画が日本映画をパクったような作品ですが
ジャパンガーリーアクションとは違いセーラー服ではなくて
グラディエーター衣装になってるだけですかねぇ
ちょいエロなグロ描写バッチリな作品となっておりまして
バトルでの殺し合いにムリクリ参加させらると言う設定自体無理があるし
現代社会で教祖様みたいなグルを中心に毎夜バトルロワイヤルを繰り広げるための戦闘士にさせたて4人いたバンドメンバーの一人は死亡しちゃうんですね
 
さらにもう一人死んで、っていうかなんとか拉致された時に辛うじてつながって電話していたカレシが救出に来るんですが
これが全く機能せずに単なる死亡要員でしかなのには笑うしかありませんが
皇帝と称するおっさんがなんとかもっともらしいことをにたまうものの
クライマックスではあっけなく死んじゃうんですねぇ
 
全体的にさほど面白い作品ではないんですが
殺しの場面で顔面顎から頭まで右手のチェーンソーでひっぺがすシーンとかグロ描写だけが秀逸な作品とは言えるものの
オチが読めるのがなんとも・・・
 
2020年製作、カナダ映画
アンドリュー・トーマス・ハント監督作品
出演:ジュリアン・リッチングス、ミシェル・アーギリス、エミリー・アラタロ、キリアナ・スタントン、チェルシー・ミュアヘッド
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82年生まれ、キム・ジヨン

2021-04-08 18:38:10 | 韓国映画
このような個人的には絶対合わない作品でも、みてみたくなるのが韓国映画の持つ力量なのかもしれない
一応セットだし、一本税抜き200円だし、もし、合わなければ途中で見るのをやめてもいいかとセットに組み込んできましたが
そこは韓国映画、2時間、ほとんど何も起きない作品なんだけど
結局最後まで見させる力を持っていたようです。
 
一応韓国でベストセラーになった原作の映画化だそうですが
日本でも原作本は翻訳されてるから出版されてるようですが
いわゆるジェンダーバイアスのお話、現代日本の社会においても男女平等の世界的な評価は最低みたいですね
韓国も一応日本よりは4、5ランクくらい上にいるようですが
男女平等の国とは世界的に言えないようです
ってことっで
 
男尊女卑なんていう言葉は今では、ほとんど聞かなくはなってきてはいるものの
世の東西を問わず歴史的にも女性が家を守り、家事育児一般を受け持ち
男は狩の原始時代から外で生活というか生きていくための糧を持ってくるって言うのが
現代ではこう言った問題は女性蔑視問題として歴史の中で改善されて来た歴史背景があるんですが
西洋のレディファーストのがお国柄でも家庭で料理を作り、子育てっていうのも女性がっていうのがあったりまえですよね
そんな性差別みたいなのが根強く人間世界で当然みたいにきているのは周知の事実となってるんですが
こういった社会の歪んだ構造が根本問題として提起した作品なんですかねぇ
 
主人公が生まれ、成長して社会に出て、結婚して子供を儲けてって言うここまでの生きてきた証を時制を回想っていう形でシャッフルして
ここまで受けて来た性差別、セクシャルハラスメントなどの積み重ねが淡々と時制を超えて綴られてくるんですね
さらに嫁姑との問題や実母実父兄弟との家族の問題までが絡まってくる
韓国だけでなく日本も含む世界各国の女性が日常的に感じている〝どこにでもある偏見と窮屈さ“が作品の隅々に散りばめられ重ねられていく

女性は生まれた時から娘として、女として、妻として、母として多くの理想像を求められ、あらゆる場面で不自由さと束縛を求められるんですねぇ
何度も書きますがこれらは韓国の女性に限った話では無い
どこにでもあるお話で、この映画の主人公キム・ジョンはこれら全ての差別を享受してるんですが
彼女の受ける差別とか蔑視とかまではいかないものの
観客側の女性にとっては、何か一つでも当てはまるんでしょうね
だから女性のは共感を得られるんでしょうね
この映画の主人公はもう被害全てSNS背負っているために
心に闇を抱えてしまい
その発露が別人格として出て来ちゃうのかな

この映画では、強引な姑も小姑にしても、また実兄や実父も、決して悪人ではない
どこにでもいる普通の人であるから性差別の根は深いとも言えるし
先に書いたように世界的に歴史が長く、深く、当たり前の価値観として社会に蔓延してしまっているのである
それに一石を投じた作品として価値があるんでしょうね
 
愛する妻に献身的に優しく接して育児休暇を取ろうと言う理解してる夫でさえ、
やっぱ根っこにジェンダーバイアスがかかってるのが垣間見られるんですよね
そんな夫を演じているのが甘いマスクのコン・ユ
主人公のキム・ジョンにはチョン・ユミさん
この人お二人は「新感染 ファイナルエクスプレス」でも共演されてましたねぇ
 
2019年製作、韓国映画(日本公開作品)
キム・ドヨン監督作品
出演:チョン・ユミ、コン・ユ、キム・ミギョン、コン・ミンジョン、パク・ソンヨン、イ・ボンリョン、キム・ソンチョル、イ・オル、キム・ジョンヨン、イェ・スジョン
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