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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

ウェイティング・バーバリアンズ 帝国の黄昏

2021-04-25 23:33:59 | 洋画
ジョニー・デップが悪人を演じる<未体験ゾーンの映画たち2021>で上映された一本ですが
<未体験>ですから見るには見たんですが、なんと駄作鶴瓶うちの彩プロさんが配給していたのね
しかし、たまにあるのよね力作が・・・
そして役者にしてもマーク・ライランス、ジョニー・デップ、ロバート・パティンソン、ハリー・メリング、サム・リード、グレタ・スカッキと実に
そう<未体験>の映画で良いのかっていうくらいの配役
これって配給会社に力がなかったっていうより、コロナ禍での緊急事態宣言の煽りを受けて上映劇場が玉突きになったって感じですね
 
こっちも見てて帝国って一体どこの国か?っていうのは気になりましたが
寓話としての作品ですから、具体的に架空の国になってる様ですね
従って日本語訳では”barbarian“を”蛮族“ってしてるんですが
原作がある様でその日本翻訳タイトルは『夷狄を待ちながら』だそうですね
これって”東夷西戎南蛮北狄“の中華思想からきてるんですよね夷、戎、蛮、狄
全部が未開の野蛮人って事でして
 
従って帝国支配下の民族は皆敵であり未開の野蛮人って事なのね
その思想の具象化した人物像がジョニー・デップが演じてる大佐な訳で
強権によって敵を制圧支配することしか念頭に無い
 
に対してマーク・ライランス演じる現地の民政官は、現地にいることで決して彼らが野蛮人でないことを知っており
融和で和平を保っている人物であるが
そこに政治的な配慮もない普通の人間であるんですが
ジョニデは、国に対しての敵を作る事で国家の支配と帝国の繁栄を信じてやまない人間を演じきっており
サングラス姿が実に似合っている
 
帝国統治ってある意味恐怖政治なんですよね
日本が大日本帝国であった時代もそんな統治の仕方をしていたし
今回のというかミャンマー時代戦後からこの様な軍隊統治できてたんですがスーチーさんによって民主化が定着しそうになったときの今回の軍のクーデターでも
軍が民間人を撃つのもこの統治原理なんですよね
ただそれがこの時代どこまで通用するんかは疑問ですが
 
力で押し付ける恐怖統治はやがて破綻してしまうというか
最後は軍人たちが略奪の限りで逃げていくんですが
そう四季を通して辺境の砂漠の中の砦で起きる恐怖統治の崩壊の様を静かに描いている
本当に何も起きない作品でしたが、なぜかネオチせずに2時間見てられた作品だった
 
 
2019年製作、イタリア・アメリカ合作映画
シロ・ゲーラ監督作品
出演:マーク・ライランス、ジョニー・デップ、ロバート・パティンソン、ハリー・メリング、サム・リード、グレタ・スカッキ、デヴィッド・デンシック、ビル・ミルナー、デビッド・ムースト
 
コメント
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日本統一外伝 田村悠人

2021-04-25 14:10:00 | Vシネマ
いや、ビックリしました
死んだ人が復活っていうか生き返っていたんですよ
そう俠和会の最高顧問であり、工藤組組長である渡部と木島に担ぎ出されて
反俠和クーデターのアタマにかつがれていたものの、実は氷室の策略で敵に潜入していたものの
出世欲を出したために「日本統一29」で、確かに死んだはずの桑田昭彦演じる馬場 伊左雄が俠和会の幹部会でしっかりカンバックしているし、
氷室まで叱り飛ばしてるんですよ
 
「日本統一外伝」と言うスピンオフシリーズとしての第四弾は、俠和会本部長である山口祥行演じる田村悠人に焦点を当てた作品ということで
個人的に山口祥行さんのファンでありますから
こいつはコレクションしておこうって、フラゲしてきたんですが
 
馬場さんの登場に時制が戻っての田村悠人のエピソードかって、最初に思ったんですが
丸神側には馬場が死んだ頃っていうか俠和会のクーデター時代には未だ迫田組長が最高顧問に治っておらないですよね
ってことで虎さん何斬られたのは茨城での事件だしで
この作品の時制は現在形でのエピソードだって言えるわけで
冒頭に書いた様に死人が蘇ってきたんですが・・・
これっていいのかなぁ
誰だ?脚本は?監督は辻裕之さんですが、量産しすぎでもう忘れてしまっていたんかなぁ・・・
 
過去に殺した男の忘形見の少女に肩入れする田村悠人が実にいい
自分の過去を少女に重ね合わせて見出しているんですかねぇ
さらに、ついこの間も運転手に密室の車内で暴力ふるって議員さんの地位を失った女性議員さんのエピソードを物語に絡めてきてましたが
今作でも、あの北方四島に関して“戦争で四島を取り返そう”って言った丸山穂高議員のモデルが悪役で登場してきましたねぇ
 
そんな議員の失言を録音していた氷室と田村が忍者みたいな殺し屋軍団に襲われて
その時に田村が少女を見たために相手に逃げられてしまう失態と
迫田組に後足で泥をかけて神戸に逃げた若者
田村の過去の因縁で、これまた家庭内DVというか虐待を受けてる少女とか
先程の丸山議員さんを彷彿とさせる時事ネタまで詰め込んで
実に中身の濃い作品になっているようで
 
俠田村悠人の真骨頂を完全オールスターで見せてくれてる作品
続編が楽しみです
ほんと惜しいのは馬場さんを生き返らせたとこだけですよね後ろに右翼が控えているので久しぶりにる大日本礎會の会長堀井謙介を演じてる金髪でない工藤俊作さんまで出演してくるとはねぇ
一体この作品いつ撮影していたのかなぁ
 
2021製作、日本Vシネマ、ライツキューブ作品
辻裕之監督作品
出演:山口祥行、本宮泰風、舘昌美、大山大介、北代高士、中澤達也、本田広登、川﨑健太、小手山雅、塩谷昂大、永倉大輔、江原シュウ、桑田昭彦、軍司眞人、吉沢眞人、根岸大介、やくわなつみ、横山涼、松岡李那、飛鳥凛、工藤俊作、加藤啓、吉田メタル、波岡一喜、中野英雄、菅田俊、ベンガル、小沢仁志
 
コメント (4)
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