2時間超えのニコール・キッドマン初刑事役でしょうか
刑事役って言ってもかなりな汚れ役っていうか、もう荒れたっても暴力的な刑事ではなく
酒に溺れ、人生に疲れていても刑事としてここまでしがみついてきたようなうらぶれ感あふれる刑事
16歳だかの娘を持ってるものの夫とは離婚してる
もうこんなニコールは見たくないっていうほどのメイクでしが
実はそこに監督さんのマジックが隠されており、17年前の綺麗な女らしさを見せてるキッドマンとの美しさと若さとの対比があったようですね
ってことで、銀行強盗団へ、FBI捜査官と潜入捜査のLAPD刑事がニコールです
そんな過去と現在のニコールとが、いわゆる現在のニコールがここまで刑事をやってきた目的と
その復讐に生きるしか人生の目的がなかったって知らせてくれる構成が見事
見事といえば、実はオープニング自体にまさかのギミックが仕掛けられていたとは
2時間見てきて、まさかこんなにすっきりとしたカタルシスを見てるこっちに与えてくれるとは
この監督、お名前から日系の方だったんですね
過去に「ジェニファーズ・ボディ」なんという作品を撮っていたんですね
全く気付いていませんでした。
撮り方、女優さんの汚し方とか細かいとこはやっぱ女性目線が生かされていたんでしょうか
潜入捜査では恋人同士ということで、潜入先での肉体関係も
そんなこんなでいつのまにか潜入の相棒を愛してしまい、さらに子供まで儲けてしまうが
強盗先で盗難防止の染料が奪った現金バッグで爆発し、怒り狂ったボスは
行員を殺しに銀行に戻るものの
FBI捜査員は行員射殺を避けるべく、身分を明かして阻止しようとするものの逆にニコールの前で命を落とす
17年後にそんな染料の付いた札がニコールのかもとに届き
彼女は彼を助けられなかった贖罪なのか、愛ゆえか、復讐に命をかけて
戦いに挑んでいくんですが
最後にやられたって言うツイストだけは読めなかったなぁ
2018年製作、アメリカ映画
カリン・クサマ監督作品
出演:ニコール・キッドマン、トビー・ケベル、タチアナ・マズラニー、セバスチャン・スタン、スクート・マクネイリー、ブラッドリー・ウィットフォード、トビー・ハス、ジェームズ・ジョーダン、ボー・ナップ、ジェイド・ペティージョン、シャミアー・アンダーソン