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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

海辺の映画館―キネマの玉手箱

2021-04-19 20:49:38 | 邦画
日本映画を積極的に見ていく企画で見始めましたが
まさか180分みも尺のある作品だとは思わなかった
まぁ映画の手法の一環として途中で“interval”の説明までsるとは
昭和の終戦までの映画史と、その作品を再現していくことで当時の時代を反映させることによって
反戦をテーマにした作品
大林監督らしく、もう極彩色でおもちゃ箱っていうかタイトルに因んだら
出てくるは出てくるは様々なものがって言う言う“玉手箱”之ような作品ではあるんですが
この映画に込められたテーマは、この作品完成後に大林監督が逝去されたこともあって
病身を押して作りあげた遺言的な見方をしてしまうには仕方がないことなんでしょうね
 
そして3時間の長丁場、よくまぁ落ちずに見続けていられた
っていうのは大林監督の力なんでしょうねぇ
いや、この3時間の視聴っていうか労働っていうか、そんなこんなでいま見終わってブログ書いてはいるんですが
今日が終わるまではまだ3時間くらいあるんですが
もう他の作品を見る気力は残ってないんですよね
で、今日はこの一本でブログアップ終了に・・・
 
尾道の海辺にある映画館“瀬戸内キネマ”が閉館を迎えた最終日のオールナイト興行
“日本の戦争映画大特集”を見ていた馬場毬男、鳥鳳介、団茂の3人の若者は、突如として劇場を襲った稲妻の閃光に包まれ、
スクリーンの世界にタイムリープしてしまう
そして三人は戊辰戦争、日中戦争、沖縄戦、そして原爆投下前夜の広島とまさに映画でしか知れない戦争の世界観に放り出されて
その世界観で吉田玲、成海璃子、山崎紘菜が演じる各映画のヒロインと関係を持っていく
この映画の中での映画シーンはすべてカリカチュアされる大林特有の極彩色(ある作品ではそれに合わせてモノクロ)で描かれた
彼ら三人の主人公たちも映画に併せて時制や場所が縦横に飛びまくるが
結局は広島原爆投下に収斂していく展開。
三人の主人公ではなく、劇中にインサートされた中原中也の詩がこの映画を回して行ってるんですね
 
下に書きましたが、大林作品ということでいろんな役者さんがこぞって出演されてるし
なんと成海璃子さんはおっぱいまで披露させてくれてますし
これでR−12作品なんですね
いや女スパイ川島芳子まで登場するとは
って、宮本武蔵が登場してくると、年老いたお通さんとしてなんと入江若葉さんがまさか之お通さんとは洒落がきつい
白石加代子さんも年取られちゃいましたねぇ
いや、ある意味楽しい作品ではあるんですが、
クライマックスでの原爆投下での被害者たち
”ピカ“を感じた人はそれで即死、。“ドン”まで聞いた人も数日後には私を迎えたって言ういうのは
厳しい現実ですよねぇ
尾道出身の大林監督でなきゃわからない現実がそこにあり
それがこの遺作になってたいるわけですね

切り口の違う記事はコチラ
 
2019年製作、日本映画、「海辺の映画館―キネマの玉手箱」製作委員会作品
大林宜彦共同脚本・監督作品
出演:厚木拓郎、細山田隆人、細田善彦、吉田玲、成海璃子、山崎紘菜、常盤貴子、小林稔侍、高橋幸宏、白石加代子、尾美としのり、武田鉄矢、南原清隆、片岡鶴太郎、柄本時生、村田雄浩、稲垣吾郎、蛭子能収、浅野忠信、伊藤歩、品川徹、入江若葉、渡辺裕之、手塚眞、犬童一心、根岸季衣、中江有里、笹野高史、本郷壮二郎、川上麻衣子、マフィア梶田、満島真之介、大森嘉之、渡辺えり、窪塚俊介)、ー朝比奈加奈、長塚圭史、寺島咲、犬塚弘
 
 
コメント
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