世に言う、誘拐事件や銀行強盗での立て篭り事件の被害者や人質が犯人に心を開いてしまったり、
狭い空間で何日も一緒にいるために好意を抱いてしまう“ストックホルム症候群”と言う語源になったと言われる
1973年8月、ストックホルムで発生した銀行強盗人質立てこもり事件を描いた作品です
犯人にはイーサン・ホーク、そして人質の銀行員にノオミ・ラパス
ってことで、ミニシアターながら劇場公開された作品
オープニングでは“普通ぢゃ考えられないが
事実に基づく物語"っていうふざけたテロップが出ますが
事実に基づく物語"っていうふざけたテロップが出ますが
世界初の銀行立てこもり強盗事件だそうで
それを真面目に時にはコメディ風にドタバタと描いた作品
っていうのも強盗側も警察側も初めてのことで
もう行き当たりばったりの進行には唖然としちゃうような
何せ簡単に犯人の要求に応じて刑務犯を現場に連れてきて犯人グループの一人にしちゃうんだけど
そこには呼ばれた刑務犯と警察との密約があったり
人質の行員さんがストレスから生理になっちゃって
警察にタンポン要求したり
ってなんと銀行の外側に警察官やスナイパーが取り囲んでいるんだけども
実は行内の一階には犯人と人質、二階に警察の司令部が設置されてて
何か有れば警察と階段を通して顔つき合わせて要求してるという
全く舞台劇みたいな構図で5日間も対峙していたなんてねぇ
でもう一人の行員さん子供も旦那もいて、旦那が心配して二階から会いに来たりとかするんだけど
なにかと犯人に協力していくんですね、死にたくないとか逃げたいとかそんな感情ではなく
なぜか犯人に惹かれて関係持っちゃうわけ・・・
これがストックホルム症候群って言うことなんですが
これがストックホルム症候群って言うことなんですが
どこにどう惹かれたかはよくわからないんですよね
ある意味極限下での人間の心理は、秤知れないってことなのか
内部とマスコミとの電話連絡さえまんま報道されるし
もう金庫室に閉じこっもった犯人と人質と警察の攻防戦がクライマックスなんですが
閉じ込められたり引きこもったり
催涙ガス攻撃とかの攻防戦がもうコメディでしかない
時代的にテロとかない時代ですからねぇ
警察も特殊攻撃隊も編成されてない時代
のどかで緊張感の全くない人質事件でしたねぇ
2018年製作、カナダ・アメリカ合作映画
ロバート・バッドロー脚本・監督作品
出演:イーサン・ホーク、ノオミ・ラパス、マーク・ストロング、クリストファー・ハイアーダール、シャンティ・ローニー、ビー・サントス