MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

ユダ

2017-08-18 11:47:31 | 邦画
伝説のキャバクラ嬢立花胡桃の自伝的小説の映画化
原作者の立花胡桃さんはTVバラエティで文化人枠で活躍されてて
過去にはたまに私もTVモニターの中で彼女を見かけますが
と言うことで日本映画チャンネルの10日の深夜枠でOAされたものを録画視聴

立花胡桃さんが高校生時代に妊娠した途端にカレシに捨てられ
堕胎費用欲しさに水商売の道に入っていくけど

所謂昭和の時代から日本映画が一つのジャンルとして確立していた
風俗映画だと思ってましたが
なんだろな、コレはもう酷い映画、ってか映画としての体をなしてない

映画としてのテンポというかリズム感がないんだよな
そして映画のもってるはずのケレンであるところのクライマックスと
それに伴って観客の得られるはずのカタルシスが全くない
そうなんですよ演じてる女優さんでさえ全く体を資本に生きてるキャラクター演じてるのに
誰一人脱げる女優さんがいない

途中でBlu-rayを切ろうかと思うほど退屈な映画でしたけど
ホン書いたのは誰?監督は?
事前に情報入れないからね、誰だか知らないで見ちゃってるし
平成の映画はオープニングのクレジットはないからね

エンドロールを楽しみに、只それだけでがまんして見てましたけども
やっぱ苦痛でしかないよな作品

で、大富いずみと言う監督さん
アメリカで修行された女の監督さんだったのね
ホンも書かれてる訳ね
監督デビュー作だった訳ね、まだまだお勉強が足りないような

立花胡桃さんの原作なぞは読んでないのは勿論ですが
映画のタイトルは英字で「JUDAHS」
ユダはキリストを裏切った人物の名前
人の名前に複数形ですか
そして主人公の過去を描くのにスーパーは
TWO YEARS AGOってくるし

過去を描いたのち物語はA YEAR LATERのスーパーから
語られる
いくらアメリカで勉強されたと言えども、こんなえいがでアメリカナイズをひけらかさられても、つまらんものはつまらないことにかわりない

立花さんは多分ユダとカタカナで書かれたかどうか知りませんが
ユダは転じて裏切りの意味ですから
キャバ嬢の虚飾を複数形で表現されたのは
監督さんに英語の素養があるということでしょうか
A YEARなんてちょっとイヤミにも感じますけども

そんなことより淡々と主人公の生きざま描くだけでね
一人称で描くから映画に起伏もないわけで
キャバ嬢にいれあげる水橋研二さんのキャラが
ステレオタイプになりすぎで
いい演技なだけに彼の人生も掘り下げていくとね

ヤミ金大野のキャラも人生も表層だけだし

でもこの映画一応公開作品となってるんだけども新宿の単館だけで公開されていたんですよね
そうなんですよね歌舞伎町の映画館で公開するってことが
この映画にはステイタスになるわけだったのね

2012年製作、日本映画
大富いずみ脚本・監督作品
水崎綾女、青柳翔、水橋研二、青山倫子、板尾創路出演
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ザ・ラストシップ シーズン3

2017-08-18 03:30:05 | 海外ドラマ
見ちゃうと止まらなくなる海ドラマ
USAのイージス艦ネイサン・ジェームスがウィルス蔓延により海にでていたことで
唯一感染せずに航海しながらウィルスのワクチンを海上で開発し
それを完成させ瀕死にあえいでいるアメリカを再生させて行くお話がシーズン2まででした

一応ワクチンによって仮に世界に救いのてをさしのべて
アメリカでも臨時政府と大統領が国家再建と、ワクチンを世界に普及させて救済にあたってる
ところからシーズン3が始まります
チャンドラー艦長は退いてレイモンドがネイサン・ジェームスの艦長に・・・アジアにワクチンを配るためベトナムに派遣
一方チャンドラーは階級は大佐ですが扱いは海軍本部長なんですねぇ
日本が中国によってワクチンが統制されてたようで沖縄を除いてほぼ壊滅状態であること知り
香港に中国総統のホンをたずねます
シーズン1ではロシア艦船との戦いがメインでしたが
今シーズンでは中国が敵になるんですね
って実は中国を動かしてネイサン・ジェームスに敵対させるのは・・・

って言うかベトナムのレイモンドたちが、何と日本の海上自衛隊の艦長で今や海賊の頭領の真田広之に誘拐され、ワクチン有効の彼らの生血を、所謂血清としての役割を負わせられます

そうなんですよ真田広之さんは一応敵役での登場ですが
後半にわたっては味方になりますよ

アジアの平穏を揺るがす中国は実はアメリカの極々一部の政府要人たちによる
国民の食料を管理し奴隷として働かせるために大統領までも支配し
かつ殺害してしまうというまさかの展開に・・・
チャンドラー艦長まで謀反人と糾弾して
チャンドラーたちは中国とアメリカ本国の国家転覆搬たちと戦うという三つ巴四巴の様相で
手に汗握って

全13話、545分一気に完走しました

今作ではサシャと言う美人スナイパーが新加入
かなりの美人さんです
生血が必要と捕虜ではあるのですが、一応かなりな扱いを受けるチャンドラーですが
真田広之さんは血を必要とするために海賊たちより
食い物がいいのにはちょい笑ってしまいますが

さらに今シーズンは海戦もありますが
地上での戦闘シーンが実に多いのも印象的でありましたねぇ

ラスト、チャンドラーはネイサン・ジェームスを下船すると言うか、
私服で退役と言った形での終わりかたなのって
このドラマシーズン3での打ちきりなのかと思いましたが、
見終わって調べたらシーズン4のOAがこの夏から本国では、始まったようですね
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アトリエの春、昼下がりの裸婦

2017-08-17 00:01:27 | 韓国映画
雨ばっかよく降りますね、太陽の陽射しがないので今日(もう昨日ですが)は実に肌寒い
長袖Tシャツと半袖を重ね着してますし、今日は短パンじゃなくズボンはいていますがな
と言うことでBS・CSで録りだめしてある中から
今年の夏前に衛星放送の深夜枠でOAされてた韓国映画を視聴

タイトルと言うか、邦題が示すようなエロチックな映画ではありませんでしたが、
芸術家とその裸婦モデルを主役にしてる映画なので
ふんだんにハダカのシーンは出てきます、
いわゆるコレがホントの意味での文芸エロス映画と言うことですが
エロチックな映画ではありません

彫刻家夫婦と、ふとしたきっかけでモデルとなった田舎の子持ち女の二組の男女のあり方を描いた映画でしたけど
二組の男女と書いたのは、モデルとなった女性は夫をベトナム戦争で亡くし、
その報告に来た戦友という傷痍の男に無理矢理犯され、
そのままひも状態で居座られてるという
内縁関係になってるという実にやくざみたいに居座られかつ今で言う所のDVまで受けてるからであって
二組の夫婦のあり方とは書けなかった訳です

公開は2016年の2月だということですが、2015年の東京国際映画祭で上映された映画でもあったのですね
更にミラノの映画祭でも賞を受賞してるようです

劇中でフルヌードで文字通り体当たりの演技を見せてくれてるのは
イ・ユヨンと言う新人だそうですが、スレンダーかつ綺麗なおっぱいの人でしたけども
私的には芸術家の妻を演じたキム・ソヒョンの方が好みでした

全身の麻痺をむかえ、明日をも知れぬ命にすべてを捨てた彫刻家ジュング
芸術への意欲も失せただただ死を待ってる彼に
生きる望みとして療養してる村で、彼の芸術家としての意欲をかきたたせるほどの
美貌とスタイルの女性を見つけた奥さんが、彼女を口説いてって言うか、生活苦に喘いでる彼女を
ある意味金でつり上げたのだけども、
コレが何と芸術家の心に灯をともして、彼も創作に意欲を燃やすと共に病気にも打ち勝っていってるようで
ある意味奥さんの目的は達したように見えたのだが

モデルの内縁の夫は金があると知り博打に現を抜かしているのであったが
ある日博打仲間から自分の女が何をしているのかを知り、アトリエに殴り込み
完成間近の彫刻を壊してしまうのである

ってか、モデルになるときに、奥さんがモデルのたしなみだと言って腋毛を剃ってあげるシーンが挿入されてるんだけども
内縁の夫なら自分の女の腋毛の有無くらいすぐに気づくべきだよねぇ
腋毛のあるままの全裸シーンがあるんだけど、腋毛ってこんなぼうぼうなのって言うくらいだったのに
気づかないのはおかしいよねぇ
最初に犯しただけで肉体関係はなかったと言う監督の演出意図にしちゃ無理があるだろうし
普通なら腋毛が剃られていたら気づくよね

ラストはちょっとと言うおわりかたなのだけども
こう言う終わりかたもまぁまぁありナンだろうな
実に見事な夫婦愛のお話だし、自分の人生の終焉を他人の幸せに使うと言うのは
コレが韓国映画なン?っていうことでま、いいか

2014年製作、韓国映画
チャ・グニヨン監督作品
出演:パク・ヨンウ、キム・ソヒョン、イ・ユヨン、キム・スアン、ハン・ヘジン、ペ・スビン、イム・スロン、チン・グ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SEX and the PACHINKO2

2017-08-16 14:08:02 | OV
ジャケットの絵面から見てて明らかに、アメリカTVドラマの「セックス・アンド・ザ・シティ」をパクってる?
いやオマージュを捧げたOVって言った方がいいのだろうけどつまらなかったなぁ

こういったAV女優さんを主役に据えて弛い濡れ場と、パチンコ、パチスロ、麻雀と合体させたOVって
レンタル屋さんの高回転アイテムってのは一時代前の栄光の残滓だと思うのは自分だけなのだろうか
この作品2013年製作なのですが、地元の大手レンタル屋さんTSUTAYA&GEOさんの店頭からは殆ど消えてしまってるようなのは

こう言ったDVDってレンタル屋さんの買い取り製品じゃないから半年店頭に置いてあればそれでOKなんだよな
今やレンタルのロイヤリティ問題からレンタル屋さんのレンタルDVDの殆どがリースと言うことで弱小レンタル屋さんはペイできないので店頭には評判作品しかいれないし
TSUTAYA、GEOの二大手でさえ基幹店頭でしか見当たらず、それも半年後には
リース会社から中古店に転売されてくと言う運命で
今やCS辺りで見られる作品でさえのは行幸としか言いようがないのかなぁ

と言うことで中古店頭のワゴンの中に500円であったものを購入してきましたが
買っちゃうと見ないのが常ですが、ここんとこ東京は雨ばっか
夏としては過ごしやすいのですが出掛けるのがおっくうなので
未見の積んであるDVDの山から引っ張りだしたのがこのOV

主演は「人妻観察委員会」で見た波田野結衣さん
私的にはオッパイも素敵ですが笑顔がなんとも言えない御方ですが
本業?のAVは一度も見たことがない方ですが、OVで何本か主役に据えられてるので
AV業界では売れてる方なのでしょうか

幼い頃強運の持ち主だった奈々は、今や平凡な専業主婦となっていたが
見合結婚した夫が500万の借金を背負い
ひょんなことから借金返済 のためパチンコ通いを始めた彼女は
高校時代のサッカー部同級生の美里、麗子と再会した

サッカー部の花形選手を奈々に盗られた美里は今やこのパチンコ店のオーナー夫人
麗子は人気外科医としてパチンコで疲れを癒す毎日を送っていた
高校時代のそれぞれの思惑を背負って再会した三人は

三人の一人にしじみさん、相変わらずの熱演ですが
裸と濡れ場は波田野さん一人が担当って麗子役の方は普通の女優さんですか
今は私パチンコしませんがパチンコの勝負がクライマックスになってるのですが
パチンコの勝負事の緊張感が全然伝わって来ないですねぇ
パチンコの盤面 も海物語の画像が流れるだけで
誰がどう勝ってるのか負けてるのかもわからない絵作りは客をバカにしてるとしか思えん

監督補助として貝原クリス亮がついてるのになんだろうなぁこの体たらくは

2013年製作、日本OV、ネクスタシーEX作品
奥渉監督作品
出演: 波多野結衣、しじみ、馬渕史香、磯田泰輝、蘭汰郎
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダンケルク 史上最大の撤退作戦・奇跡の10日間 完全版

2017-08-16 03:21:46 | 海外ドラマ
DVDの発売会社がアルバトロス子会社のプライムウェーブなんで
9月に公開のクリストファー・ノーラン監督作「ダンケルク」の便乗作品なんだと思ってみましたが
何と英国のBBCが2004年に製作した一時間✕三話のミニTVシリーズでしたねぇ
ナレーターには007のティモシー・ダルトンが勤め
さらにキャストには若き日のベネディクト・カンバーバッチもイギリス兵士の一人として出演してます
全三話のうち、第三話での英軍を逃がすためにドイツ軍を海にまで進ませない役目を担った
守備隊長を演じ、最後の船が出るまでドイツの侵攻を止める隊長さん
傷を受けて最終的にドイツ兵士から水とタバコをもらい彼の口からジャムが欲しいと聞き出す

で、お話としては時系列のままのがたりが進行していきます
ダンケルクまでの英兵の艱難辛苦の脱出劇ですが
迫り来る電撃のドイツ軍の侵攻のスピードに追いつかない程の30万人以上のイギリス兵士
ダンケルクに向かう途中でのドイツ軍との交戦で捕虜になるものの
ジュネーブ条約はどこえやらで水とみんな惨殺されちゃいます

第二話では船が不足しているために漁船を借りあつめたイギリス海軍
漁師の三兄弟の漁船が魚雷に触れるて沈没
民間人の犠牲も確りと描きます

三話はイギリスとフランスのダンケルク脱出のための後方支援
そのイギリス将校にカンパーバッチ、14年前だからかなりお若い
火器に差があっての負傷
野戦病院の先生もふんそうするもの自力で歩けない怪我人は置いていくという方針で
置いてかれる医師と看護人と病人

そんなダンケルク撤退を貴重な記録映像に、実際の人物を役者さんに演じさせて
ティモシーダルトンが戦後の人生もかたってくれますが
過酷な最前線の戦闘や飛行機の砂浜や船舶への攻撃なども実写フィルムを使ってセミドキュメンタリーな作品になっていますが
監督さんの戦闘やなんかのシーンの省略なんでしょうか

役者が登場するドラマの映像が人の顔ばっかに寄った映像ばっかの演出で見辛い見辛いし、戦闘やどこで何をしてるのかが実によくわかりませんが
最初は実にみづらくて3時間が実にきつい映画でしたねぇ

ノーラン版の「ダンケルク」の露払いとしての役割にはなってるドラマやないでしょうか


2004年製作、イギリスドラマ、BBC製作監督:
アレックス・ホームズ脚本・監督作品
出演:サイモン・ラッセル・ビール、クライヴ・ブラント、フィル・コーンウェル、ベネディクト・カンバーバッチ、リッチ・ハーネット、ニコラス・ジョーンズ、マイケル・レジー、ケヴィン・R・マクナリー、ローランド・マヌーキアン
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

グランドファーザー哀しき復讐

2017-08-15 19:27:59 | 韓国映画
最近その独特のエグさに惹かれている韓国映画、さらに
”「オールド・ボーイ」「アジョシ」「タクシ-ドライバー」…傑作復讐劇の遺伝子を受け継ぐ異色バイオレンス!
韓国リベンジムービーの傑作群に連なる、
異色バイオレンス! ”
と言った惹句にもつられてレンタルしてきましたが、地元ではTSUTAYAさんでは導入されてなくGEOさんのみの導入ってっことでして、結構レンタル中でして
ようやくレンタルできましたが

惹句に引用されてるような映画には及ぶべくもない作品だったし
韓国映画にしてもすべてに置いてどこか中途半端だったような
そうなんですよねぇ主人公の爺さんが目を見張るような強さではないし
思ったほどのアクションも、韓国映画特有の復讐の殺しにしてもエグみもないのが・・・
多分に監督さんとしては、普通の人が極端の不幸のどん底に落とされた時に
どうなる・・・っていうようなリアルさを表現したかったんだろうけど

お陰で映画としてのメチハリもケレンもなんもない映画になってしまっていたような

長い間、音信不通になっていた息子の突然の自殺死から
孫娘とのギクシャクとした関係性とかそっちに重点を置いた前半の何気ない点綴にも関わらず
後半のアクションも前半が生きてないというのは復讐するじいさんに残酷さがないからですよねぇ

ベトナム戦争の英雄であり現在は外国人労働者を運ぶバスの運転手を生業としてる
主人公キグァンを演じるのは、パク・クニョンと言うおっさん
本作での演技が評価され、2016年の”富川国際ファンタスティック映画祭” の
コリアンファンタスティック部門で最優秀男優賞を受賞したらしいが・・・

こちらは17歳の孫娘ポラムを演じるコ・ボギョルさん
実にかわいらしい
こんな孫娘なら復讐にたってしまうのも頷ける

と言うことで一応ベトナム帰還兵ですから友人からショットガンを無断拝借して来ましたが
彼の復讐劇の展開はまずはハンマーで相手をぶん殴って・・・多分にここいらの表現が
惹句の「オールド・ボーイ」に繋がるのかなぁ

おバカではないが相変わらず使えねぇ韓国警察や
金に踊らされるお金持ち層の人間の薄情さが韓国映画らしさの片鱗を残してはいましたが
TSUTAYAさんが導入しなかった理由もわかるような韓国映画だったかなぁ

2016年製作、韓国映画(日本未公開作品)
イ・ソ監督作品
出演:パク・クニョン、コ・ボギョル、チョン・ジニョン
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジムノペディに乱れる

2017-08-15 03:48:30 | 邦画
日活とBSスカパー!が共同で日活ロマンポルノ45周年記念の企画ということで、
28年ぶりに日活ロマンポルノを復活させた最新作です。
現代の日活ロマンポルノを演出したことのない
映画作家がロマンポルノを撮ったらどのような映画が出来るのか?
そんなコンセプトで作られた5作品の第1弾ですが

6、7年前にも日活ロマンポルノを復活させようと、日活ロマンポルノと同じタイトルの作品を
2、3本製作してロマンポルノ復活を唱えた作品がありましたが、大山鳴動のままポシャってしまったような記憶がありますし
それらリメイク作品のDVDもしっかりとコレクションしてますが
今回は本家日活さんがメインの製作会社ですが

日活ロマンポルノっていうのは財政的にお金がなく究極の選択とし無名の大部屋役者を使い
映画を作りたくてしょうがない若手を、10分に一回裸さえ出しておけば
後は好きなように作っていいと言うことで・・・良くも悪くも若手監督たちの意気込みが迸っており
プログラムピクチャーのよい点である量産の中に良作ありと言うことでして
後世に名を残す監督さんをも育てて一世を風靡した経緯があるわけで

そんなこんなで今回のリブートは若手に任せるのではなく
今をときめく著名監督さんを使って満を持しての期待作品の目白押しと言うことなのですが
なんだろうなぁ、こっちの期待がある意味過剰っていうのもありましたが
なんか違うんだよねぇ、ちっともロマンポルノの匂いがしやしない

濡れ場は緩いんだけども・・・裸は都合8回以上は出てくるし
女優さんもしっかりとそれも大量に7人くらいは脱いでますし・・・
よくよく考えて見れば、私は今時のぼかし入りの日本製のAVは殆ど見たことないんですが
情報としては色々仕入れてますが、AVを見ようという欲望の基準は女優さんでしょ
旧ロマンポルノだって女優さんが白川和子だから、田中真理だからってことで劇場に足を運ぶわけで

こういった男子相手に作ってるポルノ作品てのは女優さんがメインになっていて相手の男優さんって誰でもいいわけでして・・・
そんな映画だと思うのに、この「ジムノペディ・・・」は板尾創路がメインの映画
m
彼が一週間さ迷い歩くなかでさまざまな女と肉体を重ねていくというお話ですので
沢山の女優さんが登場してくるし皆さん裸になるのは必然なんだけども・・・
女優さんがメインの映画じゃないわけよ

新人さんの岡村いずみさんと、芦那すみれさん
のお二人が惜しげもなく裸身を晒してはりますし好演してるンだけども
確かにロマンポルノの条件は満たしてるようですがポルノ映画とはどっか違和感を感じたんですよね

何をやってもいいと言うことで行定監督さんは己を含む現代の日本映画製作に関わる
人たちの現状をシニカルに自嘲的に描いてる点は実に共感する部分がありすぎて
メッセージは十分に伝わってくるんだけどねぇ
やっぱポルノって言う存在は女優さんが主体でないと成り立たないんじゃ
って思ってるのは私一人だけ?

リブートゲストとして風祭ゆきさんがゲスト出演されていましたねぇ
じょうずにお年をとられたようで・・・

2016年製作、日本映画、日活映画+BSスカパー!作品
行定薫脚本・監督作品、堀泉杏共同脚本
出演:板尾創路、芦那すみれ、岡村いずみ、田山由起、田嶋真弓、木嶋のりこ、西野翔、伊藤洋三郎、風祭ゆき
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ファスト・コンボイ

2017-08-14 12:39:06 | 洋画
WOWOWでのジャパンプレミアでOAされた後、ヒューマントラストシネマ渋谷の企画興行
<未体験ゾーンの映画たち2017>で上映された作品
ようやくDVDスルーされましたが、なんでしょうかこんなにDVD化が遅れたのは
見終わって思ったのですが、こんなに待たせる程の面白さもありません
面白くないのもありますが

ブノワ・マジメルが一応主役になるのかも知れないのですが
金髪に染められたのか最初は彼と認識できずに
4台の乗用車が軍団を組み、スペインからパリに大麻を大量に運ぶ運び屋集団7人のお話
そのうちの一台が、自分達の組織と違うgangの一味についでにヘロイン7kgの運搬を依頼され
その車の乗組員意外はその事を知らずに

一定の間隔を開け、前のクルマが警察や道路状況の様子を携帯電話からmailや通話で知らせつつ
燃料はスタンドによらずにポリタンクで必要量を積載させての完全装備
そんななかクルマで会話したり携帯したりと普通にアウトバーンを走行してるシーンが、
って外国人かつむさいひげ面、日本人の私としては誰が誰やら車の位置もわかんなく前半は実に退屈なシーンの連続でしたが

無駄話の連続で先頭車両から一斉検問の連絡が件のヘロイン密輸車両に連絡が届かなく
件の車は検問突破を試み、警官隊と銃撃戦をしつつアウトバーンを逆走して逃走するも
一人が射殺され
逆走するから正面衝突して、相手側のおねえちゃんを人質に・・・
最初はどうなるかと思いましたが、
ここからようやく映画らしくなってきまして

人質御姉ちゃんの将来はどうなる
実は証拠隠滅ってことで当該車両を燃やしたときにヘロインを燃してしまったことで
ギャングたちが、機関銃や小銃で襲ってきたりとアクション映画らしくなりますが・・・

ってことで主役が地味
人質になるお姉ちゃんは一応美人だけどもある意味ただいるだけで逃走も一回しかやらないし
おもしろくなりそうな題材ですが、監督に腕がないのか全然ストーリーに拡がりもなく
こぢんまりとした作品に終止してるのがなんともな映画でしたねぇ
これで103分の尺がきつかった

2016年製作、フランス映画
フレデリック・シェンデルフェール製作・脚本・監督作品
出演:ブノワ・マジメル、リーム・ケリシ、テウフィク・ジャラ、マフディ・ベレムリフ、アミール・エル・カセム、レオン・ガレル、ソフィアン・カーメ、フェード・アマラ
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

インビジブル・ゲスト悪魔の証明

2017-08-13 04:11:42 | 洋画
これはとても面白かった。
最後のオチまで全く気づかず完全に騙されましたよ
弁護士がきっと主人公を裏切ってしまうんではって言う一抹の不安感みたいな
こいつが真相を暴いてしまうものの誰に頼まれたんっだ・・・ってとこまでは読みきれませんでした
まさかまさかの、劇中の台詞の中に確りと伏線がはられていましたやないですか

と言うことでシネマート新宿の企画興行で今年3月に開催された<シネ・エスパニョーラ2017>で上映された1本
面白いはずですは、あの「ロスト・アイズ」の脚本を書き、さらに「ロストボディ」では脚本だけでなく監督まで勤めあげたオリオル・パウロが満を持して送り出した
密室ミステリーサスペンス

とあるホテルの一室警官のノックで目覚めると室内には金がばらまかれ
不倫相手が殺されおり、その凶器には主人公の指紋がついており
その場で逮捕され殺人容疑で起訴された主人公
絶体絶命の不利のなか、彼を無罪にできると言う凄腕女弁護人が、
存在しない事実を証明し、裁判で無実を勝ち取ろうとするために
彼の家で事件について真実の検証を始める

この敏腕女性弁護士に全てを語る実業家の話が弁護士に矛盾点をつかれていくうちに
二転三転、さらに仮定の話も含めて、会話の内容は全て映像で見せてくれるので
密室劇と言っても映像的にもたいくつしませんが
作者の意図に引っ掛かって見てるこっちが何が真実で何が虚実か判らなくなる
さすがオリオル・パウロのこの脚本が実に上手い

さらに二人の不倫の果てにもう一つの殺人事件が絡んで来ており
終盤の真相にたどり着いた時、予想出来なかった大ドンデン返しが待ち受けていた
って言うも先に書いたとおり劇中に何気に伏線が張ってあったのを嫌でも思い出させてくれはりますやん

スペイン映画なのに配給会社の宣伝部員が全く芸もなく
英語にし殆どネタばれ同然の邦題にも関わらず、
蜘蛛の糸のように幾何学紋様に事実を終盤で観客に提示させる真実が凄い
こんだけ見事に騙されるとかえって気持ちのいいものですよね
ミステリー映画とはこういうものだよって教えてくれた映画

私みたいに梗概読まずにジャケットの絵面と惹句だけで借りて来ると
この映画の面白さは数倍上がりますですよ

2016年製作、スペイン映画
オリオル・パウロ脚本・監督作品
出演:マリオ・カサス、アナ・ワヘネル。ホセ・コロナド。バルバラ・レニー、フランセスク・オレーリャ、パコ・トウス
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本能寺ホテル

2017-08-12 20:30:28 | 邦画
あんまりこう言った邦画は見ない人なんですが
もう5年も前になっちゃうんですか万城目学の原作を読み面白かったので
映画も観た「プリンセス・トヨトミ」のキャスト・スタッフが再結集して
作ったのがこの映画だったので期待してのBlu-rayの視聴でしたが

個人的には前作「プリンセス・トヨトミ」よりは数段落ちたかな
映像的には戦国時代の本能寺と現代を行ききするので時代劇と現代劇とのミックスですから
セットとか衣装、合戦のシーンとかお金も結構かかっているのでしょうねぇ
多分に綾瀬はるかの天然キャラにおんぶに抱っこの映画だったかなぁ

綾瀬はるかの天然キャラに濱田岳の演技の兼ね合いというか掛け合いが実にいいアンサンブルを醸し出していたし
風間杜夫、近藤正臣が映画を閉めていましたが
堤さんはどっから見ても痴れ者信長というにはあまりにもまともキャラ
ま、単なる過去と現在をタイムトラベルするSF映画ではなく
天然キャラである綾瀬はるかのヒロインの何の取り柄もなく自信もない繭子の
次に何をしたいのか、何をしたらいいのかわからなかいと言う

人生に目的を持てずにただただ回りに流されていくヒロインの
過去と現在を行き来するなかで信長さんの人生観と近藤正臣の生き方に触れることで
自分を見つけていくというテーマがくみこまれているんですね
この主テーマが私には結構うざったい感じだったなぁ
万城目学が脚本に絡んでいたらまた違った映画になっていたのかも知れませんが

ま、今時の映画としては女子が主人公に共感できない映画は当たんねえ
って言うことからか万城目さんが降りられたのかはわかりませんが
フジテレビ製作のドラマや映画は最近色々問題を起こして津ようですし

天の邪鬼な私から一つふたつ突っ込ませてもらうと
こどもの遊びのぶりぶりなんちゃらに関しては私にはわかりませんが
綾瀬が信長さんにどこから来たと聞かれ
江戸からって答えていますが、秀吉さんが天下を統一し家康と対立し
家康が幕府を開くまで江戸って武蔵国のちっちゃな村でして信長自体知らない土地だったと

サラに本能寺の変は1582年6月2日らしいですが
この時代の暦は太陰暦ですから、現代劇のパートでは太陽暦と暦自体がちがいますので
現代パートでは7月2日になってるはずなのに6月1日、2日のおはなしにっていうのは
まさに突っ込みどころですよね

個人的には「プリンセス・トヨトミ」を越えられなかったとおもいますが
映画的にはそれなりに面白く鑑賞できたのは「トヨトミ」以上の
綾瀬はるかの天然ぶりに追うところが大きかったんでしょうね
残年なのは今作では走っても綾瀬はるかの胸が揺れてなかったところかなぁ

後、写真だけの赤座美代子さんは実に残念だった

2016年製作、日本映画、フジテレビジョン・ホリプロ作品、東宝配給
鈴木雅之監督作品
出演:綾瀬はるか、堤真一、濱田岳、平山浩行、田口浩正、高嶋政宏、近藤正臣、風間杜夫
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする