山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

別れと出会いの季節

2006-03-08 23:55:02 | 独り言
芽吹きの季節が来た。そして、別れと出会いの季節でもある。きのう、私の元から
大切なスタッフが去った。寂しい。11年も同じ釜の飯を食った仲である。彼を送り出したあと涙が止まらなかった。彼が去った寂しさと、彼を幸せにできなかったことを詫びる気持ちをかみしめた。本当に『すまない』と思う。顔を見られたくなくて10分ほど資料室に一人こもった。今日、彼のデスクに彼がいない寂しさがたまらない。

スタッフが去るとき私はいつも思う。スタッフを成長させられなかった私は経営者とはいえない。スタッフを幸せにできなかったわたしは経営者失格であると。
スタッフが去るということは、私に対する否定であると素直に思う。特別な事情でもない限り私を否定して去ってゆくのである。

スタッフの退職届は、私に対する最後の強いメッセ-ジである。彼らのメッセ-ジを素直に受け止めて、もっと働きやすい、もっとやりがいのある、もっと彼らが幸せになれる職場環境を創ってゆきたいと思う。

彼の新天地での成功と幸せを祈りたい。そして、ポジティブシンキング。去った彼が私を変えてくれた。これから新たな出発となる。また、いいスタッフと出会えるチャンスをもらった。彼のおかげで良い職場環境を創るきっかけを与えてもらった。本当にありがとう。

しかし、経営者とは孤独で寂しいものである。何があっても、この場所を去るわけにはいかない。この場所で別れと出会いを繰り返しながら、ずっとこの場所を守り続けなければならない。つらくとも逃げる訳にはいかない。経営者とはそういうものである。

別れのあと、また新しい出会いの春になる。どんなスタッフと出会えるだろうか。




コメント (4)
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