山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿

2006-03-26 04:15:40 | 独り言
桜は2分咲き。季節は梅から桜に変わり始めた。淑やかな和服から華やかなドレスへと衣替えである。女性は皆、こんな両面を持ち合わせているものである。

『さくら切る馬鹿、うめ切らぬ馬鹿』。こんな格言がある。
桜は新しい枝にたくさんの花をつける、だから枝をせん定してはならない。
逆に、梅の成木は古い枝に花をつけ新しい枝にはほとんど花をつけない。だから新しい枝は残さず切ること。昔、父に聞いた。先人たちの知恵はスゴイといつも敬服至極である。

『さくら切る馬鹿、うめ切らぬ馬鹿』
この格言は、経営についてもヒントを示唆しているように思う。
どんどん多角経営して成功する桜の木タイプ。かたくなに一つのことを守り極めて実をむすぶ梅の木タイプ。どちらも正解であるが、どちらを選択するかは重要な経営判断になる。

大企業は桜の木タイプが圧倒的である。コングロマリットを目指す企業としては当然であるが、オンリ-ワン企業も数多くある。
私たち中小零細企業はどうすべきか?

バイタリティがあり、失敗を恐れないリ-ダ-が率いるチ-ムは前者を目指せば良い。失敗が許されるし、失敗を糧に立ち直りも早い。しかし、多くの中小零細企業は梅の木タイで行くべきである。人材、資金、技術、設備、全てに劣る。

あれもこれもと手を出して、乏しい資金と人材を分散しては絶対に勝てない。自分の得意とするものに資金と人材を集中し、それを極めればよい。そして、これだけは絶対に負けないというものを作り出すことに専念する。

世に言う『差別化』ではなく『個別化』を目指せ。オンリ-ワンをめざし、更にそれを極めていけば更に強くなりニ-ズも格段に増える。オンリ-ワンの技術を持った町工場がいい例ではないか。あのオヤジにしか作れないから、多くの大企業が
頭を下げてやってくる。これはスゴイことである。

オンリ-ワンを極めればスタ-ビジネスになる。次第に良い人材も集まり、ユ-ザ-も資金も豊富になる。この時点で次の戦略を打てば良い。多角化戦略か個別化戦略か、どちらも間違いではない。リ-ダ-の考え方と技量が問われるときである。
私は頑なに後者の道を進みたい。
コメント
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