山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

秋山川、、、 夢ふたたび

2009-04-05 00:11:28 | フライフィッシング
ちょうど2年前のこの季節、午後3時
メイフライのス-パ-ハッチに出会って夢のようなひとときを体験したことがある

秋山川支流『王の入川』
あの夢のようなひとときにもう一度出会いたくて
わざわざ午後の時間に合わせてこの地に赴いた

天気予報に反して、穏やかで暖かい日差しが目映いほどである





本流との出会いから入溪してしばらくはライズなし
18番のCDCダンに4寸ほどのチビヤマメのアタックが小気味よい

早朝の釣り人のものだろうか?
足跡もいくつか残っていた

穏やかな流れを中流域まで遡行した
数は少ないが14番ほどのメイフライが飛び始めた

ハッチに併せてライズもちらほら見える
その中からゆっくりライズするヤマメに照準を合わせた

フライを14番にチェンジしてフィ-ディングレ-ンに乗せる

一瞬の緊張、そして、、、、、
ほんの数秒後、ライズの主はゆらゆらと浮き上がってフライを吸い込んだ





ヤマメの瞬発力はイワナの比ではない
弓なりに震えるグラスロッドのバットに左手を添えて強烈な引きに耐えた

ようやく瀬尻でランディング 
年越し、ヒレピンのヤマメはイカツイ面構えの25センチ
この季節にしては大満足の魚体である





更に遡行する
散発的ではあるがメイフライのハッチは続いていた





瀬尻の隠れ石の前でフライが消えた
サビが消えかかっているためであろうか?
体色の濃い美しいヤマメである





日当たりの良い桜は満開





河畔にふきのとう
薹がたっているが意外にも柔らかい





キンピラにすると蕗のエグ味がたまらなく旨いと釣りの先輩から教わっていた
フライベストのポケットが一杯になるほどふきのとうを摘んだ





ここでもライズが、、、





厳しい冬を越して生き抜いたヤマメ
まだサビの残る魚体は逞しくて美しい





今日はここで脱溪
派手なス-パ-ハッチには出会えなかったが
ライズを釣る醍醐味は充分に味わうことができた





林道を下って車止め、土地の方に出会った
ここの男衆はみな地下足袋に脚絆巻き、機能的で実にカッコ良い

腰の曲がったおばあちゃん
もう少し季節が進めば籠と鍬を担いで野良仕事にいそしむのだと言う
年中体を動かし、自分で収穫した物を頂く、長生きの秘訣でしょうか?





王の入川、午後のひとときでした
コメント (16)
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