山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

山から下りたら焚火と野宿

2012-11-05 00:52:19 | 山歩き.散歩
秋と冬は山がいい。
蝶や木曽駒の夕焼けや雲海もいいけれど静かな山歩きもまたこの季節にふさわしい。

秋山村や道志の山々は人気(にんき)がないためか人気(ひとけ)も無くていい。
今回は雛鶴峠の手前、秋山村の穴路沢に沿ってつけられた登山道から入山した。

杉林の中をしばらく進むと指導標にこんなものが架けられていて思わず頬が緩む。





更に進むと沢沿いに仙人小屋のような佇まい、覗いてみると竈(かまど)も設えてある。
ここで独り寒い夜に焚火を眺めながら酒を舐め瞑想に耽って静かな時を過ごすのだろうか、分かるなあ!





沢沿いの道を進むと杉林から雑木林に変わる、ここで手つかずの山への扉を開ける。





登り続けて50分、穴路峠は倉岳山、高畑山、鳥沢駅からの登山道が交わる十字路、先ずは倉岳山へと右に進む。





初っ端から登り、歩幅を小さくとってリズムよく進む。





急登が続くけれど15分程度の距離なので苦痛は感じない。





登りから解放されて穏やかな尾根道を歩いていると山に来てよかったとつくづく思えてくる。
雑木林のしっとりした尾根道をどこまでも歩き続けていられたらどんなに幸せなんだろうか?





峠から25分ほどで倉岳山(990m)
秀麗富嶽12景のひとつであるけれど雲がかかっていて富士を望むことは叶わなかった。





てっぺんに居たのはほんの数分で山を下りた、この方はこの日言葉を交わした二人目の方。





いったん峠に下りて高畑山への登りに取りつく。





いきなり登り、、、





そして穏やかな尾根道、やわらかな色合いに言葉を失う。





そしてまた登り、、、





紅葉のトンネルを快適に登る。





峠から30分ほどで高畑山、晴れ間ものぞいてきたけれどここでも富士は望めなかった。
倉岳山もこの高畑山もなんも自己主張などしない地味な山であるのだけれどそれこそが低山の誉れなのかもしれない。





殆ど休むことなく大桑山に向かう。





狭い尾根道に紅葉が美しい。





岩稜帯をちょっとトラバ-ス、右側は垂直に切り立っていて低山も侮れない。





ここもちょっとトラバ-ス気味に進む、大桑山への道はスリルがあって楽しい。





狭い岩稜帯、この先はもっと狭くて険しくておもしろい。





昼近くになって空はきれいな青空に変わった。





大桑山から高畑山に戻る途中で山飯にした。
山にどっぷり浸かるなら時間をかけて山飯を楽しみ、まったり眠るのがいい。
どっかりと胡坐をかいて山の風を感じながらビ-ルで喉を潤したい。
おにぎりもいいけれど、この季節は暖かいものがあるとひときわ幸せ気分になれる。
というのは僕だけなのだろうか? さあここで眠ろう!



 






高畑山から大ダビ山を経由して雛鶴峠に下山、しっとりとした良い山旅を味わえた。





まっすぐ家に帰ってまったり風呂に浸かって眠りたかったのだがワイルドな男たちとの約束があった。

午後8時に大河原に集結したのだけれどいつもの橋の下はなぜかファミリ-テントでイッパイになっていた。
というわけで今回の焚火野宿会は急遽という訳でもないのだけれど誰もいない神の川に向かった訳で、、、





焚火を起こしランタンで明かりをとったら
先ずは熊さん差し入れの山形銘酒『杉勇生酒』で乾杯!
ところでこの杉勇、ビンに何か怖いもの(顔)が写っているの分かります?





良酒水のごとし、爽やかな喉越しは杉勇特有のものだす。





メインデッイッシュの前の前菜代わりにキムチ鍋とyukkyのつみれ鍋、
写っていないけれどヒロキチさんの海鮮出汁の美味しい野菜ス-プもあったような、、、





今回のメインディッシュは熊さんが市場から仕入れてきた上物のシロコロ1キロとカシラ1キロ
しかも野人とは思えないほど繊細な2種類のタレに『仕事をやめて焼肉屋になれ』コ-ル鳴りやまず!





シロコロの上質な脂はB級グルメの頂点を極めているのが理解できますな、杉勇がすすむ君だ~!





シロコロ、カシラ、杉勇、焚火の薪と今回は熊さんに感謝状ですな!
次回12月は自然薯をたらふく食わせて下さいね、さもなくばリンチだね!





これヒロキチちゃんが伊豆で釣った鮎の塩焼き、これも絶品でござんした!













十二分に呑んで最初に落ちたのは僕だったようで熊さんの快適な寝床を占拠したのでしょうか?
気が付くと熊さんはシュラフもなしに寒空に転がっておりました、さすがに野人の証左です。





ヒロキチちゃんが朝まで焚火を守ってくれたので快適な野宿となりました。
山に朝日が昇る頃、寒さに震えながら飲むコ-ヒ-が至福のひとときになるのです。





久しぶりに釣友と会い焚火を囲んで酒を酌み交わしました。
12月の焚火野宿は多分第二週の土曜日、改めて業務連絡致します。
出来る限り大勢で心置きなく(静かに静かに)呑み明かすことにしましょうかね!


コメント (26)
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