今年最後のキノコと決めてみずがきの森を歩いた。
午前6時半、この小さな沢を渡ればこの先にはカラマツ林が広がっている。
もうハナイグチは終わってしまったのであろうか?
篭を肩にかけた人たちはみな広葉樹林に入山してカラマツ林を歩いている人は誰もいない。
食べる分くらいは何とかなるだろうと誰もいないのをいいことに隅から隅までのんびりじっくり探してみようか。
数は少ないけれど丹念に探すと可愛いハナイグチにいくつか出会うことができた。
夜のうちに殆どが鹿に食べられた後、林床には芽を出し始めた幼菌が赤茶色の美しい姿を見せてくれる。
この子は恥ずかしそうに草の陰に身をひそめていた。
こんなに茎の太いものを初めて見た、茎も美味しいのだ。
ハナイグチを摘んだあと二つ目の沢を渡って小休止、小さな水たまりにはペアリングのイワナが見えた。
沢からひと登りすると林道に出くわす、樹木更新のために切られた唐松が整然と積まれている。
古い木を切ることで新しい木々が育って世代交代し森が健全に保たれる、恩賜林ゆえに管理が行き届いている。
更に歩いて、この湿地帯を渡れば広葉樹林に変わる。
木々は少しずつ色づき始めて、しばらくすると妖艶な姿に変貌する。
沢山の人が歩いた後でもサワモダシ、ウスラヒラタケ、ムキタケなど数種類のキノコに出逢えた。
これで今夜のきのこ汁の具材も何とか揃えることが出来た。
午前10時半、下山途中の登山道脇にテントを張って山飯の準備を始める。
下準備のあとのハナイグチは、色もぬめりも何と美しいことか!
ビ-ルのアテにハナイグチのポン酢あえは外せない、ベ-コンとズッキ-ニもなかなかイケる。
毛嫌いして口にしたことがなかったいたズッキ-ニ、寅さんにごちそうになった川飯のお蔭で開眼した。
ハナイグチにはカルボナ-ラが一番相性がいいと思う。
今回は炒めたズッキ-ニとベ-コンを具に加えて一段と深みが増したように思う。
早めの昼飯の後はテントに籠って『余命10年(小坂流加著、文芸社文庫刊)』を読んだ。
二十歳の茉莉は不治の病に倒れ余命10年と宣告される。
命の期限を突き付けられた人生、何かを始めるにはとても短くて何かを終わらせてしまうにはとても長い。
それでも茉莉は親友と一緒に夢中になれるものに没頭し、恋も、、、、、
僕はこの本を読みながら考えていたことがある、これからの人生は余命1年と思って生きて行こうと。
65年間生きてきて、僕なりに人生は満たされている、家庭を持って息子が生まれ棲む家があり
おじいちゃ~んと言って抱き着いてきてくれる可愛い孫たちを授けてくれた息子と嫁のまこちゃんにも心から感謝している。
孫の花嫁衣装を見るのはムリだけれど、僕は本心から幸せを感じていて、もういつこの世を去っても構わないという境地にある。
だから頑張って生きようとするのではなくて、余命1年と思いつつ好きなことを存分に楽しめる日々を1年々々過ごしたいと心から思う(この本のお蔭かな)
午後4時半、残りのキノコ全部とネギをぶち込んだきのこ汁で一杯やったあと、稲庭うどんを投入して簡単に夕食を済ませた。
陽が傾いて長い陰がテントに伸びる頃、近くにテントがひと張り立った、物好きな輩もいるものである。
久しぶりの山泊、これから朝までたっぷり眠って山から木々から大地からたくさんの気をもらいましょう!
午前6時半、この小さな沢を渡ればこの先にはカラマツ林が広がっている。
もうハナイグチは終わってしまったのであろうか?
篭を肩にかけた人たちはみな広葉樹林に入山してカラマツ林を歩いている人は誰もいない。
食べる分くらいは何とかなるだろうと誰もいないのをいいことに隅から隅までのんびりじっくり探してみようか。
数は少ないけれど丹念に探すと可愛いハナイグチにいくつか出会うことができた。
夜のうちに殆どが鹿に食べられた後、林床には芽を出し始めた幼菌が赤茶色の美しい姿を見せてくれる。
この子は恥ずかしそうに草の陰に身をひそめていた。
こんなに茎の太いものを初めて見た、茎も美味しいのだ。
ハナイグチを摘んだあと二つ目の沢を渡って小休止、小さな水たまりにはペアリングのイワナが見えた。
沢からひと登りすると林道に出くわす、樹木更新のために切られた唐松が整然と積まれている。
古い木を切ることで新しい木々が育って世代交代し森が健全に保たれる、恩賜林ゆえに管理が行き届いている。
更に歩いて、この湿地帯を渡れば広葉樹林に変わる。
木々は少しずつ色づき始めて、しばらくすると妖艶な姿に変貌する。
沢山の人が歩いた後でもサワモダシ、ウスラヒラタケ、ムキタケなど数種類のキノコに出逢えた。
これで今夜のきのこ汁の具材も何とか揃えることが出来た。
午前10時半、下山途中の登山道脇にテントを張って山飯の準備を始める。
下準備のあとのハナイグチは、色もぬめりも何と美しいことか!
ビ-ルのアテにハナイグチのポン酢あえは外せない、ベ-コンとズッキ-ニもなかなかイケる。
毛嫌いして口にしたことがなかったいたズッキ-ニ、寅さんにごちそうになった川飯のお蔭で開眼した。
ハナイグチにはカルボナ-ラが一番相性がいいと思う。
今回は炒めたズッキ-ニとベ-コンを具に加えて一段と深みが増したように思う。
早めの昼飯の後はテントに籠って『余命10年(小坂流加著、文芸社文庫刊)』を読んだ。
二十歳の茉莉は不治の病に倒れ余命10年と宣告される。
命の期限を突き付けられた人生、何かを始めるにはとても短くて何かを終わらせてしまうにはとても長い。
それでも茉莉は親友と一緒に夢中になれるものに没頭し、恋も、、、、、
僕はこの本を読みながら考えていたことがある、これからの人生は余命1年と思って生きて行こうと。
65年間生きてきて、僕なりに人生は満たされている、家庭を持って息子が生まれ棲む家があり
おじいちゃ~んと言って抱き着いてきてくれる可愛い孫たちを授けてくれた息子と嫁のまこちゃんにも心から感謝している。
孫の花嫁衣装を見るのはムリだけれど、僕は本心から幸せを感じていて、もういつこの世を去っても構わないという境地にある。
だから頑張って生きようとするのではなくて、余命1年と思いつつ好きなことを存分に楽しめる日々を1年々々過ごしたいと心から思う(この本のお蔭かな)
午後4時半、残りのキノコ全部とネギをぶち込んだきのこ汁で一杯やったあと、稲庭うどんを投入して簡単に夕食を済ませた。
陽が傾いて長い陰がテントに伸びる頃、近くにテントがひと張り立った、物好きな輩もいるものである。
久しぶりの山泊、これから朝までたっぷり眠って山から木々から大地からたくさんの気をもらいましょう!