山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

倉岳山

2018-01-08 15:41:37 | 山歩き.散歩
上高地を歩くなら晴れた寒い日に霧氷と煌びやかダイヤモンドダストの舞を眺めたい。
1週間前に明神の宿に予約の電話を入れると週末は雪の予報で地吹雪になるかもしれないと言う。

諦めて近場の倉岳山でのんびりしようということになった。
午前10時すぎ、秋山村浜沢の田んぼの脇に車を止めてゆっくりゆっくり歩きはじめる。
1時間ほど登ると穴路峠、ここは秋山村と鳥沢を結ぶ生活の道で昔は荷を担いで行き交う人たちで賑わっていたに違いない。




尾根に上がるとナラやクヌギの林になる。
幸運にも風のない穏やかな日和に恵まれたけれど
昨日の予報では上高地の週末も晴れマ-クが並んで必ずしも心境穏やかとは言えず。




穴路峠から30分ほどで倉岳山、下界には北側に鳥沢や猿橋の街並みが広がる。




西側を仰げば富士、倉岳山の広い頂きには中央線の梁川、鳥沢からの登山者が20人ほど
高畑山~九鬼山を縦走して禾生(かせい)駅に下りる人たちは早々に歩き始め
高畑山から鳥沢駅に下りる人たちは富士を眺めつつ思い思いにお弁当を広げていた。




ここ倉岳山は秀麗富嶽十二景のうちの一座
風もなく、ふんわりと浮かぶあの雲に乗って下界を眺められたらいいだろうになどと思ったりして、、、、、




ひとしきり富士を眺めてから山飯を広げて呑み始める。
とりとめのない話をしながらのビ-ルがいい、穏やかで温かいこの日は昼寝にはうってつけの日和であった。




高畑山に足を延ばすこともなく2時間あまりを倉岳山でのんびりと過ごしてから山を下った。




午後5時に道志村の「紅椿の湯」に浸かって体をほぐしてから8時まで呑み続けた。





部屋に戻って呑みなおすこともなく翌朝8時までたっぷり12時間熟睡できた。
山小屋とは比較にならないほど快適でしかも格安、金欠病の我らにとっては実にありがたい宿である。




朝風呂に入ることなく美味しい朝食を頂く、オ-ちゃんはご飯を2杯も平らげた。




翌朝は三国峠まで足を延ばして新春の富士と山中湖
遠く南アルプスの山々はしっかり雪に覆われているのに富士はまだら模様のまま、それでも富士を眺めるとほっとする。




帰路、オ-ちゃんの実家近くの休屋さんに立ち寄って蕎麦を頂く。




旅の終わりはやはりお蕎麦ですわねえ!
宿に泊ることでこんなにものんびりできる
いい骨休めができた2日間でございました。

コメント (34)
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