山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

温泉山小屋ともしび

2018-05-04 17:44:38 | フライフィッシング
野麦峠を境に長野県側の奈川上流と岐阜県側の飛騨川源流を釣ろうと連休初日の早朝出立した。
午前5時の中央高速は渋滞もなく奈川の集落に辿り着いたのは午前8時を少し過ぎたあたりか。
1時間ほどお蕎麦屋さんや入渓点をロケハンしてみると点在する渓畔の車止めには県外からの車が既に20台を超えていた。

集落の家並みが途切れた中流域から入渓、先行者多数、雪シロの流れは冷たくて鱒の活性は低く条件は最悪。
ドライフライには全く反応せずオ-ちゃんから分けてもらったニンフを沈めてようやくチビ岩魚が1尾のみの釣果にしょぼくれる。




上流に釣りあがるのを諦めて午前11時半、釣り具を携えたまま山彩館のテラスで手打蕎麦を頂く。
細打ちのお蕎麦が美味しかった、帰りに物産館を覗いて行者ニンニクを今夜の酒肴にと1束買うことにした。




源流帯は時期尚早と諦めて、午後の部はちゅうじ食堂の駐車場奥から入渓して梓湖のインレット上流を釣る。
オ-ちゃんが尺上のきれいなレインボ-を1尾上げたけれど後が続かずオ-ちゃんもまたしょぼくれる。




僕はロッドを振ることもなく今夜の食材にと川岸に萌えるタラの芽、蕗の薹、山ウド狙いで楽しんだ。

  




今日の宿は沢渡の温泉公園にある『温泉山小屋ともしび』
素泊まり、露天風呂付、駐車場600円が無料で格安の3240円、ここに2連泊する。




露天風呂で体をほぐしてから呑み始めるとしよう!
行者ニンニクのお浸し、タラの芽と蕗の薹と行者ニンニクの天ぷらとか、、、、




山ウドのキンピラやベ-コンと行者ニンニクの炒め物とか、、、、
オ-ちゃんが持参したワインが意外にも山菜料理と相性がよくて美味しく頂いた。






2日目、釣りは諦めてオ-ちゃん未踏の徳本峠に登りクラシックル-トを島々谷まで歩こうということになった。
端から山をやる予定がないので登山靴はないけれど残雪がなければロ-カットでも何とかなるだろう。
早朝5時半に沢渡からタクシ-で上高地へ、奥穂や焼岳には陽が当たり陽の当たっていない梓川は鉛色に見える。






涸沢や穂高を目指す登山者が急ぎ足で通り過ぎて行く。




上高地から1時間で明神、明神槍はいつ見てもカッコイイ!




白沢出合から横尾への道と分かれて徳本峠へと向かうと雰囲気のいいこんな散歩道がしばらく続く。




30分ほどで本格的な登山道になり、更に登ると道には残雪が登るにつれて深くなっていく。
この時間なら雪は締まっていて歩きやすいが下山の時刻になると気温が上がって雪が腐り踏み抜きが増えそうだ。
ロ-カットの靴では悲惨な帰路になるであろうと考慮して引き返すことにした、ということで今日も中途半端になった。




明神からの帰りは嘉門次小屋側から雰囲気のいい梓川の対岸の散策路を上高地まで歩きたい。
1月に泊まろうと予定していた『山のひだや』さんに立ち寄ってから歩きはじめる。




登山道とは打って変わって林間を縫う清冽な流れに癒される。




こんな流れでイワナと遊べたらな~んてついつい考えてしまうのは釣り師の悲しい性であろうか?






午後の上高地から望む岳沢、右の大きな岩塊が明神岳、明神の左にちょっと見えるのが前穂
前穂から吊り尾根を経てど真ん中に奥穂、左奥には西穂までが望める、今年は北穂から槍に向かう大キレットを眺めたいなあ!




2日目は平湯の森でいくつもの露天風呂に浸かって飛騨牛とお蕎麦を頂いてから宿に帰ろう。








いつもながら爆釣でもなくピ-クも踏めずの中途半端な旅ではありましたが
我らにとってはこんな旅がちょうどいい癒しの旅なのでございます(負け惜しみです)
コメント (36)
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