山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

1日だけの黒部

2022-09-08 02:46:47 | フライフィッシング
8月上旬、釣友寅さんが黒部オヤマタンから龍王岳への単独でのフィッシュ&ピークをやり遂げた
熊との接近遭遇の恐怖や沢源頭からの急登に耐えての完登後、一の越から黒部平への下山路では大転倒し
大量の鼻血と激痛の末、一週間ほどは味覚も嗅覚も失うという大怪我を負いながらの成果にも関わらず岩魚の釣果は惨敗に終わっている
この惨敗が余程悔しかったのかリベンジを果たしたいというので寅さんのリベンジの見届け人としてオヤマタンに同行することとなった

いつものことながら入山前夜は扇沢で呑んで語り、気が付けば午前2時を過ぎていた

                    

寅さん差し入れの日本酒を相棒のオ-ちゃんと二人で気持ちよく呑み干して午前6時まで爆睡した
アルコ-ルが残るふらつく足取りではあってもチタケを探す目だけは爛々と輝いてチタケの方から僕の目に飛び込んでくる



1時間半のCTを30分オーバ-してオヤマタンに辿り着いた、僕とオ-ちゃんの衰えは隠しようがない



オヤマタンも年々渓相が変化し岩魚の付くポイントが少なくなっている



寅さんは上流へ釣り上がり、オーチャンは下流へと釣り下り、僕はこの辺でのんびりロッドを振ってみた



流れのタルミや巻き返しで岩魚はアタックしてくるもののサイズは7寸程度でキープサイズが出てくれない



ようやく8寸ほどのきれいな岩魚に出会えた



ちょうど12時、寅さんが8寸岩魚を2尾ぶらさげて集合場所に帰ってきた
豁の流れで冷やしたビールが喉に沁みる、寅さんもオ-ちゃんも顔や体がひときわ引き締まっているのが羨ましい!



寅さんが振舞ってくれるお蕎麦の前に急いで3尾のイワナを捌いてタタキにする
今日は忘れ物ばかりでオオバもミョウガも忘れてショウガだけのタタキになってしまった



酒肴は質素でも仲間と語らうことで限りなく豊かな時間を共有できるのが嬉しい!

 

本日の収穫の一部、今日はめんつゆのためのナスも忘れてしまっていた



寅さんに十割蕎麦を2枚も振舞ってもらえた
ナスはないけれどチタケの出汁はそれなりに取れていたような気がする
頂いたお蕎麦のあとの蕎麦湯で今日の釣りも川飯も十分に満足な1日として完結できた



真昼のビールが効いたオ-ちゃんは黒部の風にあたりながら気持ちよさそうに落ちてしまった

 

たった2時間の岩魚釣り、寅さんのリベンジをしかと見届けることができた

 

午後4時に黒部ダムに帰着、台風の影響か強風が吹き始めた
1泊の予定を日帰りに変更して正解だったかも、、、、
たった1日、たった2時間の釣りだったけれど十分に満足して今年の短い黒部の夏は終わりを告げた!
コメント (20)
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