山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

師匠からの贈り物

2008-01-14 00:02:55 | 書籍
思いがけない方から書籍小包が届いた。
中には『税道一路』と題された一冊の本が収められていた。
85才になられた我が師匠、駒村 貞先生の自叙伝とも言える書である。



その場で一息に読み通した。
まさに税道一筋に生きてこられた先生の人生の軌跡、多くの出会いなどが記されており、あの頃を懐かしく思い浮かべながら読ませて頂いた。

先生は、私が修行させていただいた最初の師匠である。だから人生の中で最も影響を受けた師匠である。私が修行に入ったとき、先生は今の私と同じ55才であった。体は小柄ながらも真四角の顔に三角形の目がぎらついて精気に満ちあふれていた。何につけても精力的で、若い私たち以上に本を読み研鑽を続け、その姿を私たちに示していただいたものである。私が生涯、学び続ける覚悟ができているのは先生の学ぶ姿を見続けて来たお陰である。

私が修行させていただいた5年間はまた、私の人生や価値観を変えてしまうほどの出会いも一つや二つではなかった。

本の裏表紙に85才の先生の写真があった。
最後にお会いしたのは15年も前のことである。
忙しさにかまけてずいぶんご無沙汰である。
風貌はあの頃より幾分穏やかになったような気がする。

私が国家試験に合格した朝、真っ先に別の修業先に祝福の電話を頂いたのも先生であった。
あゝ、ずっと気にかけて頂いていたんだと師匠の声に感激したものである。
私はまだ到底師匠の域には至っていない。これからもたゆまず修行を続けなければと思う。

今も現役で活躍されている先生を、お訪ねしたいと思います。








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2 コメント

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良い話ですネ (関塚)
2008-01-17 12:13:27
良い話を読ませてもらいました。

それにしても、先輩はホントに勉強家なんですネ。

私も読書はしますが、実際に役に立つ勉強は暫らくしてないな~(今度読書の記事には挑戦するつもりです。)

先日(8日)、同業者の勉強会(6~7人で月一ぐらいのペースでやってます。私が最年長)でも、みんなが良く勉強しているので圧倒される位です。

少し先輩を見習わなくては・・・
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学ぶことは楽しい (高崎)
2008-01-17 15:29:31
関塚ちゃん

学ぶことは楽しいよね。
新しいことを知ること、先達の経験を学ぶこと、自己啓発をすること、おもしろくてやめられないよね。

生涯現役、生涯謙虚に学ぶ心を持ちたいと思います。
学ぶ姿勢や意欲をなくしたとき、その時は潔くこの世界から退場するときだと覚悟しています。
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