日本酒を仕事を始めたころ不満に思っていた事の一つが清酒グラスの事でした。
簡単に言って、当時「清酒グラス」はいけてないと思っていたのです。
もっと、ワイングラスのようなグラスの方が、日本酒のイメージアップにつながると思っていました。
現在の暫定的な結論は、「清酒グラス」は個人的には好きです。
しかし、日本酒を拡売させる手段として仮に「他の(ワイングラスっぽい)グラス」が採用されていたすれば、より拡売できたのかもしれません。
(仮定の話とするのは、我ながら逃げ道を作ってるぽい。)
昨年、亡くなられた、「清酒グラス」の作者柳宗理氏のデザインは、無駄をそぎ落とすことによる機能的な美しさに特徴があると思われます。(違うかもしれない)
「清酒グラス」は、そういうミニマムな美しさがあるとような気がします。
でも、ミニマムな分盛れてないんでしょう。
「清酒グラス」では香りがそれほど、グラス上部にこもらないので、香り高い酒との相性という意味では、もっと違う選択肢もあったかと思います。
香り高い酒というのは、盛れてる酒のような事ともいえるかもしれません。
盛れてる事とミニマムな事、難しいところですね。